ねぎ専門商社が、もったいない!とねぎの葉で本気で造った旨みパウダー調味料「POKENEGI (ポケネギ)」

2026/04/16

丹精込めて育てられたねぎの、実に「3分の1」が市場の規格に合わないという理由だけで捨てられている……そんな驚くべき事実をご存知でしょうか?

今回、編集長のアッキーが注目したのは、捨てられるはずのねぎの葉が主役に躍り出た旨み調味料「POKE NEGI(ポケネギ)」です。ねぎの産地・埼玉県深谷市のねぎ専門商社が手がけるこの商品は、これまで廃棄されていた「ねぎの葉」が持つ豊かな風味をギュッと凝縮。低温でじっくり乾燥させることで、素材本来の鮮やかな緑色と香ばしさを引き出した、和洋選べるセットです。

その背景には、農業現場の「もったいない」を「おいしい」に変え、地域の未来を支えようとする熱い思いがありました。取材スタッフが、埼玉県に本社を構える、株式会社TFY 代表取締役社長の板橋勇二氏にお話を伺いました。

株式会社TFY 代表取締役社長の板橋勇二氏

―まずは、御社の歩みについて教えてください。

板橋 私たちは埼玉県深谷市を拠点に、栽培から加工、販売までを一貫して行うねぎの専門商社です。もともとは青果流通を長年手がけてきた「株式会社あらき」の一部門だったのですが、ねぎ事業に特化するために2018年に分社化して誕生しました。現在は自社農場だけでなく、全国各地に産地を分散させることで、高品質なねぎを一年中安定して大手スーパーや飲食店へお届けできる体制を整えています。「ねぎのことなら何でもわかる」というプロとしての知見を大切にしながら、地域の農業を支える名脇役でありたいと考えています。

ねぎの栽培、加工、販売までを行う「ねぎのプロ」として、地域の農業を支えている。

―社長ご自身は、もともと農業の道を志していらしたのですか?

板橋 いえ、実は全くの「畑違い」だったのですよ。以前はタイヤメーカーで営業をしていました。2005年に株式会社あらきに入社し飛び込んだときは右も左もわからず、無我夢中で青果流通とは、ということを覚えるところからのスタートでした。ですが、異業種での経験があったからこそ、農業界の「当たり前」を客観的に見つめることができたのかもしれません。消費者の方々が何を求めているのかを常に意識する営業職の視点は、今の商品作りにも大きく生きています。福島県いわき市のサッカーチーム「いわきFC」 のスポンサーを務めていた時期もあるのですが、スポーツや地域を応援する情熱も、私の原動力の一つになっています。

―今回ご紹介する「POKE NEGI(ポケネギ)」は、どのようなきっかけで誕生した商品なのですか?

板橋 農業現場で避けては通れない「フードロス」の課題に向き合ったことがきっかけです。ねぎは、全長90cmほどに立派に育ちますが、市場の規格では「60cm」と決められているため、残りの30cmにあたる緑色の葉の部分は、多くが切り落とされて廃棄されてしまいます。その量は、約1000平方メートルあたり500kg〜600kgにものぼります。加えて、切り落とされる部分というのは太陽を浴びて光合成をする部分。ここにはゼリー状の栄養成分が詰まっていて、非常に栄養価が高いのです。

「農家さんが丹精込めて育てたものを、1ミリも無駄にしたくない」という切実な思いで試行錯誤を始めました。またコロナ禍で飲食店向けの出荷が停滞した時期も重なり、家庭で手軽に楽しめる調味料としての開発が進んだのです。

使いやすいパウダー状で、振りかけるだけでねぎの風味をプラス。
味はねぎ塩レモン味、ねぎ塩和風味、ねぎ塩洋風味、ねぎ塩中華風味の4種類(ねぎ塩コショウ味は取扱終了)。

―製品化にあたって、特にこだわった点はどこでしょうか。

板橋 一番のこだわりは、ねぎ本来の香りと美しい色を損なわないための「低温乾燥」の製法です。一般的な乾燥ねぎは高温で一気に乾かすことが多いのですが、それでは色が悪くなってしまいます。私たちは低温の温風でじっくり時間をかけて水分を飛ばすことで、鮮やかな緑色を保ちながら、ローストしたような香ばしい風味を引き出しました。専門商社としての目利きで、その時期に最も旨みが凝縮された旬のねぎを厳選し、素材の力を引き出しています。このシリーズは、人気のねぎ塩和風味・ねぎ塩洋風味を含めた全4種類の中から、お好きな3本を組み合わせていただける商品になっています。

―「ねぎ塩和風味」について詳しく伺えますか。

板橋 「ねぎ塩和風味」は、鮮やかなねぎパウダーに風味豊かな「粉末みそ」をブレンドした、まさに和食のための調味料です。おすすめは、朝食の定番である卵かけご飯や納豆。サッとかけるだけで、ねぎの香りがふわっと広がり、いつもの味がワンランクアップします。炊きたての白いご飯でおにぎりを作り、これをまぶして焼きおにぎりにするのも絶品ですよ。豆腐などのシンプルな食材に添えるだけで、ねぎの旨みが主役級の存在感を放ってくれます。忙しい朝でも使いやすく、多くの方に愛用されています。

ねぎパウダーに粉末みそを掛け合わせた「ねぎ塩和風味」。

―一方の「ねぎ塩洋風味」は、また違った楽しみ方ができそうですね。

板橋 こちらはねぎパウダーにコクのある「チキンブイヨン」を掛け合わせました。パスタの味付けに使ったり、お湯を注ぐだけで香り高いねぎスープになったりと、洋食シーンで幅広く活躍します。お肉や魚のムニエルにひと振りすれば、素材の臭みを消して旨みを引き立てる名脇役になってくれるのです。

実はこの「洋風味」の開発には、私の個人的な経験も反映されています。焼肉屋さんで「ねぎタン塩」を頼むと、焼いている間にねぎが網から落ちてしまうのがストレスでして。「それなら焼いた後にかければいいじゃないか」という発想から生まれました。持ち運びに便利なサイズなので、最近ではキャンプを楽しむ方々からも、これ一本で味が決まると支持をいただいています。

チキンブイヨンのコクとねぎの風味が、味の決め手に。
キャンプ飯をおいしくする調味料としても人気。

―「第15回調味料選手権2024」での「地域の味ベスト賞」受賞をはじめ、食のプロや介護現場からも高く評価されていますね。

板橋 おかげさまで「地域の味ベスト賞」をいただくことができ、食のプロからも「ありそうでなかった商品」と認めていただけたことは大きな自信になりました。また、意外なところでは介護現場の方々からもお声をいただいています。刻みねぎは喉に詰まる心配がありますが、このパウダーなら安心してねぎの風味を楽しめると喜んでいただけたのです。ちなみに「POKE NEGI(ポケネギ)」という名前は、スタッフから案を募り、「ポケットに入れて持ち運べる」というコンセプトから名付けました。その親しみやすさから、ちょっとしたギフトとして選んでくださる方も増えています。

―最後に、未来のビジョンについてお聞かせください。

板橋 調味料の販売を通じてフードロスの解決に貢献するのはもちろんですが、私たちはさらにその先の「農業の未来」を見据えています。深刻な人手不足を補うため、インドネシアの若手人材を教育・紹介する事業に注力したり、彼らの住まいを確保するために地域の空き家を活用する不動産事業を立ち上げたりと、持続可能な地域社会づくりに挑んでいます。「ねぎを売る」ことの先に、日本の農業が抱える課題を一つひとつ解決していきたい。この商品を手に取った読者の方が、おいしいと感じると同時に、日本の農業を応援したいと思ってくださるような、温かな循環を作っていけたら幸せです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「POKE NEGI 3本セット」
価格:¥3,127(税込)
店名:つなぐプラスストア(ぐんぎんコンサルティング株式会社)
電話:050-3733-4300(9:00~17:00 ※土日祝日を除く)
商品URL:https://stores.tsunagu-plus.com/view/item/000000000091?category_page_id=tfy
オンラインショップ:https://stores.tsunagu-plus.com/view/category/tfy

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

板橋 勇二(株式会社TFY 代表取締役社長)
1979年埼玉県生まれ。2005年に株式会社あらきに入社し、青果流通のノウハウを習得。2018年、ねぎ事業に特化した株式会社TFYを設立し代表取締役社長に就任。その後、生産を担う株式会社ファーマーズトラスト、人材紹介の株式会社JMD、不動産事業の株式会社TFYNEXTを次々と設立。TFYグループ4社の代表を兼務し、農業のフードロス削減や人手不足解消など、地域課題の解決に多角的に取り組んでいる。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/TFY>

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