
フルーツ本来の色彩と芳醇な香りをクッキーに。専属パティシエが焼き上げた老舗の青果店の「フルーツクッキーアソート」
2026/08/05
今回、編集長のアッキーが注目したのは、フルーツの芳醇な香りを閉じ込めた「フルーツクッキーアソート」です。老舗青果店の専属パティシエが手仕事にこだわり、低温でじっくり焼き上げたクッキー。ひと口ごとにみずみずしいフルーツの風味が贅沢に広がります。
その背景には、生のフルーツをより手軽に楽しんでほしいという思いがありました。取材スタッフが、大阪府に本社を構える、株式会社木村商店の代表取締役、森光太郎氏にお話を伺いました。

株式会社木村商店 代表取締役の森光太郎氏
―御社の歩みについてお聞かせください。
森 私たちのルーツは、1910年に大阪の天満市場で果物の販売を始めたことにさかのぼります。1936年(昭和11年)、阪急百貨店神戸支店の果物売場に進出することになり、百貨店の成長とともに時間を重ねてきました。100年以上の歴史の中で、常に上質な果物をお届けすることにこだわっています。

1936年(昭和11年)には阪急百貨店神戸支店の果物売り場に進出。
実は、私たちがレモンやオレンジ、メロン、グレープフルーツ、パイナップルといった輸入果物を大阪に初めて紹介したと言われています。特に、当時はまだ食べ方が知られていなかったグレープフルーツを日本に広めるため、半分に切ってスプーンですくって食べる方法を提案しました。しかし、普通のスプーンでは食べにくかったため、先端をノコギリのようにギザギザにしたスプーンを使うことをご提案し、グレープフルーツと一緒に販売したのです。百貨店の担当者と一緒に研究を重ね、スプーンと果物をセットにして販売した試みは、お客さまに新しく豊かな食文化を届ける大切なきっかけになったと感じています。



グレープフルーツなどの輸入果物を大阪で初めて紹介し、日本の食生活への普及につとめた。


現在は、フルーツの販売だけでなく、ジャムや洋菓子の製造・販売、スイーツショップ、
「FRUITIERE KIMURA(フルティエールキムラ)」の運営も手がけている。
―代表ご自身の経歴について教えてください。
森 大学在学中に公認会計士試験に合格し、10年間会計士として勤務していました。転機となったのは妻の実家である木村商店から声をかけてもらったことでして、少しでも手伝いができればという思いから転職を決意しました。伝統ある青果市場の世界は独特で、最初はまったく相手にされず場違いなところに来てしまったと感じる日々でした。それでも毎日欠かさず会話と挨拶を重ねるうちに少しずつ顔を覚えてもらい、一歩ずつ信頼を築いていきました。
現在も自ら朝の市場へ赴き、長年の経験を元に確かな品質の果物を厳選しています。百貨店での販売がメインであるからこそ、上質な商品をお届けしたく、信頼できる仲卸の方と産地へ直接足を運び、今の時代に合った最適な仕入れの形を追求する毎日です。
また、コロナ禍で百貨店が休業した際には、会計士としての視点を活かして迅速にオンラインショップを強化しました。ウェブでゆっくり選んで店頭で受け取れるスイーツの予約サイトを立ち上げるなど、時代の変化に柔軟に対応する仕組みづくりを進めています。
―今回ご紹介する「フルーツクッキーアソート」は、どのようなきっかけで誕生したのでしょうか。
森 この商品は、社内で長年働く妻の姉のアイデアから生まれました。それまで他社から仕入れていた焼き菓子ではなく、木村商店の完全オリジナル洋菓子を作りたいという思いが起点となっています。
開発の背景には、生の果物は、持って帰るのが重かったり皮を剥く手間があったりして、なかなか手が出ないという課題に気づいたことがきっかけです。果物は好きだけれど食べるまでが大変、という日常の悩みに寄り添いたいと考えました。手軽にクッキー1枚を手に取るだけで、フルーツ本来の風味やみずみずしいおいしさを感じてほしい。大切な家族にいいものを楽しんでほしいという願いから生まれた、日常にそっと溶け込む洋菓子です。


1枚でフルーツ本来のおいしさを楽しめるクッキー。
―製造工程や、おいしさを引き出すための具体的なこだわりについて教えてください。
森 「フルーツクッキーアソート」は、メロンやマンゴー、ラズベリー、バナナ、レモン、パイナップル、ピーチの彩り豊かな 7種類の味わいが楽しめる詰め合わせです。本社の厨房にはキムラフルーツ専属のフルーツパティシエがおり、機械に頼らず1枚1枚手作りにこだわり、専用のオーブンで丁寧に焼き上げています。この工程には職人技が必要で、生地を練り上げてから一晩冷凍し、当日の温度や湿度に合わせて焼き時間を1分単位で調整しています。
最大のこだわりは、低温でじっくり時間をかけて焼き上げることです。高温で焼くと果物の色が損なわれますが、低温だからこそフルーツ本来の鮮やかな色彩と芳醇な香りをしっかりと閉じ込めることができるのです。生地のベースには濃縮果汁を使用しますが、レモンは生の果汁を絞り、パイナップルはドライピールを練り込むなど、果物ごとに最適な配合を追求しています。ひと口食べれば果樹園のようなみずみずしさが広がる、分厚くてざっくりとした贅沢な食べ応えを楽しんでいただけます。


味はメロン、マンゴー、ラズベリー、バナナ、レモン、パイナップル、ピーチの7種類。
―どのようなシーンで楽しんでいただきたいですか。
森 「御祝」や「内祝」、「御礼」といった、大切な方へ気持ちを伝えるギフトとしておすすめしています。同時に、週末に家族みんながリビングに集まる時間など、日常の場面にもお届けできればと考えています。「今日はどの果物の味にしようかな?」と、子どもから年配の方まで、みんなが笑顔でクッキーを選ぶことを通じて幸せな団らんを支えられたら嬉しいです。
―実際に手に取られた方からは、どのような反響が寄せられていますか。
森 ありがたいことに、ギフトとして商品を受け取ったお客さまから「本当においしかった!」という声がギフトの贈り主へ届くことが多いそうです。その喜びの報告を受けたお客さまが、わざわざ店舗へ足を運び、販売員に「一緒に選んでくれてありがとう」とお礼を言いに戻ってきてくださるという、うれしい連鎖が生まれています。
また、コロナ禍を機にオープンした直営店を通じて、普段は裏方にいる製造スタッフにもお客さまの「おいしい」の声が直接届くようになり、大きな励みとなっています。
―最後に、今後の展望について教えてください。
森 生鮮フルーツのギフト市場が年々縮小する中で、単に果物そのものを販売するだけでなく、一手間二手間をかけたオリジナルスイーツの展開をさらに強化していきたいと考えています。専属のフルーツパティシエが作る加工品、老舗の目利きを活かしたフルーツパーラーやスイーツ専門店の展開を今後さらに拡大していくことが目標です。
時代の変化には柔軟に対応していきますが、急激な規模拡大だけを追い求めるつもりはありません。会社として実直にお客さまへ寄り添い続けていくという堅実な姿勢を何よりも大切にしています。115年以上の歴史に甘んじることなく、品質と信頼を次の世代へ丁寧につなぎながら、果物の新しい楽しさを提案し続けていきたいです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「フルーツクッキーアソート(S)9枚入」
価格:¥1,674(税込)
店名:キムラフルーツ ONLINE SHOP
電話:0120-00-7459(9:00~17:00※土日祝日を除く)
商品URL:https://e-fruits.jp/products/detail/33
オンラインショップ:https://e-fruits.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
森光太郎(株式会社木村商店 代表取締役)
1978年兵庫県生まれ。2000年10月監査法人太田昭和センチュリー(現EY新日本有限責任監査法人)入社。2010年8株式会社木村商店入社。2015年同社代表取締役に就任。2000年10月公会計士試験合格。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/木村彩織 画像協力/木村商店>




























