
高知のソウルフード、山の幸の「田舎寿司 せっと」と大きな蒸しケーキ「はいからケーキ」
2026/03/19
今回、編集長のアッキーが注目したのは、魚を使わず山の幸でつくる冷凍お寿司「田舎寿司 せっと」と、隠し味が光る特大蒸しケーキ「はいからケーキ<蜂蜜>」です。レンジで温めるだけでできるお寿司と、保存料不使用で素材の味を活かしたボリューム満点の蒸しケーキ。どちらも高知の豊かな食文化を全国へ届けたいという、作り手の情熱が詰まっています。取材スタッフが、高知県に本社を構える株式会社末広の代表取締役社長、谷脇敦氏にお話を伺いました。

株式会社末広 代表取締役社長 谷脇敦氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
谷脇 1958年に「末広商店」として創業し、四国山脈の真ん中に位置する土佐町でスーパーマーケットを営んできました。店舗の隣で宴会場も運営しており、かつては1日に2回披露宴が行われるほど、地域の笑顔が集まる中心地でした。しかし、地域の人口減少が進む中で、「自分たちが動かなければ地域の味が消えてしまう」という危機感を抱くようになりました。そこで1999年、ネット通販黎明期にいち早く通販事業「すえひろ屋」を立ち上げ、全国へ高知の味を届ける挑戦をスタートさせたのです。



伝統食から創作菓子まで、高知の食卓を彩る食品を幅広く製造・販売している株式会社末広。
―社長ご自身は、もともとは異業種のご出身だそうですね。
谷脇 はい。私は香川県高松市の出身で、大学卒業後は四電エンジニアリングという会社で10年間、経理や資材調達などの業務に従事していました。妻の実家が末広だった縁で、結婚を機に入社したのです。入社当初は戸惑うこともありましたが、「もし自分が継がなければ、この商売は畳まれてしまうかもしれない」という岐路に立たされたとき、地域の方々に喜んでもらえる店を守ろうと腹をくくりました。会社員時代に培った客観的な視点を生かしつつ、先代たちが築いてきた温かい社風を大切にしています。
―今回ご紹介いただく「田舎寿司 せっと」について教えてください。
谷脇 鮮魚が手に入りにくかった山間部で、身近な山の幸を最高のごちそうにするために生まれた、先人の知恵の結晶です。ネタは、こんにゃく、みょうが、たけのこ、しいたけ、いたどり、ぜんまいの6種類。「魚を使わないお寿司」というのは、全国的にも珍しいのではないでしょうか。保存性を高めつつ、山菜の風味を引き立てるために、一般的なお酢ではなく高知特産の柚子酢(ゆのす)を贅沢に使用しています。土佐れいほく地域(高知県北部に位置する本山町・大豊町・土佐町・大川村の4町村を指す総称)ならではの厳しい寒暖差が育んだ、甘みの強いお米との相性も抜群ですよ。

高知の山の幸を凝縮した「田舎寿司 せっと」。
内容は、筍、ぜんまい、みょうが、こんにゃく、しいたけ、いたどりの6種類(各2個)。


お米は土佐れいほくで育ったヒノヒカリを使用。
丸みのあるもっちりとした粘りと甘味が特徴で、冷めてもおいしい。

柚子酢とごま入りで、解凍してもおいしくいただける、すし飯。
―商品化にあたり、特にこだわられた点はどこでしょうか。
谷脇 最大の課題は「冷凍」でした。通販でお届けする場合、冷蔵だと消費期限が短く、到着してすぐに食べていただかなければなりません。そこで、好きなタイミングで味わっていただけるよう、冷凍技術の導入にこだわりました。「冷凍のお寿司はパサつく」という常識を覆し、レンジで温めた際に一番おいしい状態になるように理想の解凍時間を確立したのです。解凍する際に柚子の香りがふわりと立ち上がり、まるでお店で蒸し上げたようなふっくら感がよみがえります。
―おいしく食べるためのコツはありますか。
谷脇 レンジで3分ほど温めた後、10分間余熱で温めてください。袋から出さずに、そのままじっと待つことで、お米の芯まで水分が行き渡り、驚くほどもっちりとした食感に仕上がります。この10分間を、お気に入りのお茶を入れたり、食卓を整えたりする「自分へのご褒美を準備する時間」として楽しんでいただければうれしいですね。週末のブランチや、ちょっと意外性のあるおもてなしとして出すと、皆さん驚かれますよ。

温めた後に「蒸らす」ことで、米粒全体に水分が行き渡り、ふっくらとした仕上がりに。
―お客様からはどのような反響がありますか。
谷脇 「テレビで見たあの味を、100歳を迎える父に食べさせたい」という注文をいただいたときは、胸が熱くなりました。また、故郷を離れた高知県出身者からは、「これぞ実家の味」と感謝の言葉をいただくこともあります。メディアでも、伝統を守りながら進化する姿を取り上げていただきました。ヘルシーなのに満足感が高い「ごちそうお寿司」として、健康志向の女性からも支持をいただいています。
―もう一つの看板商品、「はいからケーキ<蜂蜜>」についても教えてください。
谷脇 これは先代社長が「スーパーのおそうざいという枠を超え、いちメーカーとして全国に通用する商品を作りたい」と執念で開発したものです。多くの商品が並ぶ棚でパッと目を引くように、あえて手のひらからはみ出すほどの特大ボリュームに設計しました。「はいから」という名には、明治・大正期のモダンで華やかな時代への憧れと、新しいおいしさへの挑戦が込められています。

「スーパーの名物を作りたい」という想いから生まれた特大サイズ。
手に取った瞬間の驚きも、おいしさの大切なエッセンス。
―特大サイズですが、味にも秘密があるのでしょうか。
谷脇 保存料や合成着色料を一切使わず、蜂蜜の優しい甘さに、隠し味として「醤油」を加えています。醤油の香ばしさがどこか懐かしく、お茶にもコーヒーにも合う絶妙な和洋折衷スイーツに仕上げているのです。温めれば「ふわふわ」、冷やせば「しっとり」、冷凍のままなら「新食感」と、気分に合わせて食べ方を選べるのも魅力ですね。大きなケーキを家族で切り分けて、「今日はどの食べ方にしようか」と会話が弾む、日常の小さな幸せを演出できればと思っています。


蜂蜜のほかにも、柚子、よもぎ、黒糖の全4種類の味がある。
一度食べたら忘れられないおいしさを、ぜひご自宅で。
―プロのバイヤーが集まる展示会でも評価されたそうですね。
谷脇 スーパーマーケット・トレードショーで「スーパーマーケットで買いたい!フード30選」に選出されるなど、食のプロたちにも認めていただきました。「スーパーが作ったとは思えないクオリティ」という評価は、私たちの自信になっています。一度食べると忘れられない味わいが、リピーターを増やし続けている理由だと思います。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
谷脇 「高知の食のAmazon」を目指し、土佐れいほく地域のおいしいものを世界中に届けるプラットフォームを作りたいと考えています。将来的には、より品質を高めるための自社工場建設という夢も描いています。小麦や蜂蜜など原材料を極限まで追求した「極みシリーズ」の再開発など、挑戦は尽きません。商品を通じて、土佐町の豊かな自然と人々の暮らしを、次の世代へとしっかりつないでいきたいと思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「田舎寿司 せっと」
価格:¥1,800(税込)
店名:高知の特産品をお届け「すえひろ屋」
電話:0120-041-071(9:00~17:00)
定休日:元日のみ
商品URL:https://www.suehiloya.com/SHOP/25-005.html
オンラインショップ:https://www.suehiloya.com/

「はいからケーキ<蜂蜜>」
価格:¥324(税込)
店名:高知の特産品をお届け「すえひろ屋」
電話:0120-041-071(9:00~17:00)
定休日:元日のみ
商品URL:https://www.suehiloya.com/SHOP/34-011.html
オンラインショップ:https://www.suehiloya.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
谷脇 敦(株式会社末広 代表取締役社長)
香川県高松市出身。大学卒業後、四電エンジニアリング株式会社に就職し、10年間にわたり経理や総務、資材調達業務に従事。その後、結婚を機に妻の実家が営む高知県土佐町の「株式会社末広」に入社。店舗や現場での経験を積んだ後、2014年7月に代表取締役社長に就任。現在は土佐れいほく地域に密着したスーパーの展開や、自社商品の全国発信に注力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/末広>




























