今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、レンジで温めるだけの魚の照焼。遠赤外線の魚焼き機でふっくらと焼き上げ、創業以来変わらぬ味付けも抜群の逸品です。作っているのは、広島県にある株式会社神保。鮮魚店として歩みを始めた創業当時から、魚のおいしさを今も伝え続けています。代表取締役社長の神保健一氏に、取材陣が製造秘話を伺いました。

株式会社神保 代表取締役社長の神保健一氏

―沿革を教えてください。

神保　1928年に創業しました。当初は、町の魚屋さん。鮮魚を一般のお客様に販売するのと同時に、自衛隊の前身（警察予備隊）などの大きな施設に食材として供給をしていたと聞いています。そうした時代を経て、お惣菜なども扱うようになったのが1967〜68年頃。父の代でした。「生魚だけではなく、惣菜もありますか」というリクエストが増え始めた時代にお惣菜販売を本格的にスタート。昭和の終わり頃には、鮮魚の扱いはなくなり完全にお惣菜（加熱品）販売となりました。その後2015年頃からECサイトなどで加工品の販売を始め、現在はお弁当やおせちなども作っています。

広島県内に直営店は7店舗。
魚の惣菜を中心にお弁当なども販売しています。

―人気商品は？

神保　実店舗などで販売しているものは、焼き魚が多いです。ECサイトなどでは、照焼や煮魚が人気です。焼き魚は、市場で仕入れたお魚に一度軽く塩をして、無駄な水分を落としてから焼いています。そうすることで、味に深みが出て、おいしくなる。加工して販売する場合は、一番脂がのっている時期に1年分を仕入れて冷凍。その後、加工をしていきます。この調理方法は以前からずっと同じで、変わっていません。

また、照焼や煮魚に使っているタレも、創業時から同じです。当時のレシピを今も継続して使っており、調理法によってはいりこ出汁を足し、希釈する割合を変えています。

「じんぼ特製 本格照焼4点セット」も、
創業当時から変わらぬレシピで作られたタレで味付けされています。
ご飯が進むおいしさです。

―その秘伝のタレが使われているのが「じんぼ特製 本格照焼4点セット」です。

神保　照焼4点セットは、銀ヒラス、ホッケ、ぶり、カラスガレイが入っています。4つに共通しているのは、タレと遠赤外線の魚焼機を使うこと。この魚焼機は、全長8メートルほどある大きなもので、直火焼きと輻射熱でふんわり焼くことができる機能があります。この機能を使いながら、調理するものによって時間や火加減を使い分けて、焼き上げていく形です。

―それぞれの特長は？

神保　まず、ニュージーランド産の銀ヒラスは、仕入れた後に一旦塩をかけ、少し寝かせて水分を落とします。次に切り身にして、タレに漬けて焼く工程です。身離れがよく、食べやすいと思います。

ホッケは、アラスカ産のシマホッケ。脂がよくのっている秋口のものをまとめて仕入れています。これを3枚におろしてもらって、鮮度のいい状態で冷凍。解凍後に形を整えて焼いています。

長崎産のぶりは、天然もの。これも、切り身にしてもらっています。解凍後にタレ漬けをして焼く工程です。

ロシア産のカラスガレイは、届いてから塩をして、余分な水分を抜いてからぶつ切りにします。身厚で脂が多く、おいしいです。骨もありますが、身と骨がポロポロ取れますから食べやすいと思います。

真空パックで届く商品は、そのままレンジで温められる便利さ。
手軽においしい魚を食べることができますよ。

―この4点が真空パックで届きます。

神保　皆様のもとには冷凍で届きますが、そのままレンジにかけられます。真空パックのまま温めても蒸気が抜ける包装資材を用いているので、冷凍の状態ですと600Wで2分程度。温めていただければ食べられます。

また、あらかじめ食べる時間がわかっているのであれば、冷蔵解凍してから600Wで30秒程度、温めてみてください。ある程度、解凍されていた方が、よりふっくらした状態で食べられると思います。食べるときには、小袋のタレを付けているので、お好みで足してください。タレが余ってしまった場合は、白いご飯にかけて食べてもおいしいです。

―どのような方に手に取っていただきたいですか？

神保　より多くの皆さまに手に取っていただきたいです。最近では主婦の方はもちろん、単身赴任をされている旦那さまや一人暮らしをしている息子さんに送るお客様も増えてきました。私自身の経験としても、県外にいる大学生の息子が「送って」と。そんなふうに、ご家族やご実家にお送りいただくのもいいなと思います。

―最後に、今後の展望をお願いします。

神保　ご進物の販売に力を入れていきたいと考えています。ご進物はお客様からの声が多いので、包装や掛け紙などを工夫してお使いいただけるように進めています。今、魚離れが進んでいるご時世です。魚を食べたくないわけではないけれど、ゴミが出たり、当たり外れがあったりすると言われていて。敬遠されてしまうこともありがちですが、長年、魚に関わってきたからこそ、魚を食べていただける努力は続けていきたいと思っています。

骨まで食べられるなど、魚を敬遠する理由を解消していって、魚のおいしさを伝えていきたい、一人でも多くの方に魚を食べていただけるように、いろいろなことをやっていきたいと思います。

―貴重なお話をありがとうございました。

「【じんぼ特製 本格照焼4点セット】送料無料 レンジで温めるだけ 遠赤外線魚焼機で焼き上げ」
商品内容：銀ヒラス1切、ホッケ1切、ぶり1切、カラスガレイ1切
価格：¥2,500（税込）
店名：瀬戸内さかな惣菜 じんぼ
電話：082-277-1674（月～金 9:00～17:00）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://item.rakuten.co.jp/jinbo/s00002/
オンラインショップ：https://www.rakuten.co.jp/jinbo/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
神保健一（株式会社神保 代表取締役社長）

1968年 生まれ
1991年 株式会社神保入社
1995年 営業部営業課長
1997年 営業部長
2001年 取締役専務
2012年 代表取締役社長

＜文／青柳舞子　MC／三好彩子　画像協力／神保＞