京都・宇治で創業約450年「上林春松本店」の煎茶「徒然」と気分で選ぶお茶のアソート「hoho・emi ASSORT」

2026/08/17

今回、編集長のアッキーが注目したのは、至福の一杯を味わえる煎茶「徒然(つれづれ)」と、気分に合わせて手軽に楽しめるお茶のアソートセット「hoho・emi ASSORT」です。創業450年以上の歴史を持つ老舗が最も力を注ぐ煎茶「徒然」は、さわやかな口当たりと豊かな旨みが特徴。一方で「hoho・emi ASSORT」は、現代人の生活に合わせたティーバッグタイプで、お湯を注ぐだけで誰でも簡単においしいお茶が淹れられる華やかなセットです。

その背景には、伝統を守りながらしなやかに変化し続ける、作り手たちの柔軟な姿勢がありました。取材スタッフが、京都府に本社を構える、有限会社上林春松本店(かんばやししゅんしょうほんてん)代表取締役の上林春松氏にお話を伺いました。

有限会社上林春松本店 代表取締役の上林春松氏

―まずはこれまでの歩みについて教えてください。

上林 私どもは1560年頃の室町時代からお茶に携わり、450年以上の歴史を歩んでまいりました。江戸時代幕末まではお茶を販売する商人ではなく、幕府や将軍家、諸国大名にお茶を納める「御茶師」という立場だったのです。そこから明治に入り、広く人々に届ける商人へと舵を切ったため、商売としては後発になります。時代や人々の生活が変わるたびに翻弄されつつも、その都度柔軟に対応して今日に至りました。長きにわたり伝統と茶文化を守りながら革新を重ね、緑茶文化を継承しています。

将軍家に茶を納める「御茶師」から商人へと舵を切り、450年にわたり緑茶文化を次世代へと継承してきた。

―家業を継がれ、2021年に15代目「上林春松」を襲名されるまでの経緯をお聞かせください。

上林 当時は他店へ修業に出るのが一般的でしたが、人手不足ということもあり、私はどこへも行かずそのまま家業に飛び込みました。この会社一筋で、無我夢中でお茶の技術を身につけてきたのです。その後、2021年に父親が亡くなったことに伴い、十五代目上林春松を襲名しました。

―今回ご紹介いただく「徒然(つれづれ)」は、どのような経緯で誕生したお茶なのでしょうか。

上林 このお茶は、私が生まれる前から存在するロングセラー商品です。100gあたり1,200円(税抜価格)で、お茶の世界でスタンダードな価格帯であり、弊社の人気商品です。私どもには一番の定番品にこそ最も力を注ぐという信念があり、日常に寄り添う究極の定番として一切の妥協をせずに作り上げてきました。迷ったらこれを選べば間違いないという安心感と信頼をお届けできるお茶なのです。

迷ったらこれを選べば間違いない、妥協のない味わいを追求した煎茶。

―こだわりや、味わいの特徴について教えてください。

上林 さわやかな口当たりとほどよい渋み、そして豊かな旨みが調和した、煎茶独特の味わいが特徴です。私共の扱う商品は急須を使用して淹れますので、最後の抽出工程はお客さまご自身にお任せしています。最近は急須でお茶を淹れる習慣が減ったものの、ほんの少しの時間と手間をかけて丁寧に淹れることで、お茶は劇的においしくなります。お湯の量や抽出時間を調整し、自分好みの味を育てる幸せな時間を楽しんでみてください。急須で淹れるその手間自体が、日々の暮らしに潤いを与える贅沢な時間をもたらしてくれます。

―どのようなシーンで、どのように淹れて飲むのがおすすめでしょうか。

上林 ご家族やご友人、大切な来客などとご一緒に飲んでいただきたいです。おすすめの淹れ方は、お二人で飲むシーンを想定すると一つの急須に対して6gから8gのお茶を用意し、80℃に冷ましたお湯を注ぐこと。そして急須を揺らさずに、1分30秒ほど静かに待つのが一番おいしくなる秘訣です。誰かのために、あるいは自分と大切な人のために、ゆっくりとお茶が開くのを待つ時間は格別です。そんなひとときが、日常の中の静かなご褒美になると考えています。

お湯の量や抽出時間を丁寧に調整するのがおいしくなる秘訣。

―お客さまからはどのようなお声が届いていますか。

上林 お茶通の方からも品質をご評価いただき、大切な人への贈答品としても好評をいただいております。また、私自身も来客があった際は、目の前でお茶を淹れるようにしています。お話をしながらその場でお茶を淹れると、その時間を含めて上質なおもてなしとして大変喜んでいただけるのです。

―続いて、カジュアルブランドの「茶笑堂」を立ち上げた経緯と、「hoho・emi ASSORT」という商品についてお聞かせください。

上林 このブランドは2022年4月、コロナ禍のマスク生活で笑顔が見えにくい世相の中で、お茶で笑顔になる時間を作りたいという思いから誕生しました。当時は社内にも重たい空気が漂っていたため、閉塞感を打破するインナーブランディングとして全社員からキャッチコピーやアイデアを募ることにしたのです。すると、社員から私の想像をはるかに超えるアイデアが集まり、「茶笑堂」が生まれました。このブランドの主力商品の一つが「hoho・emi ASSORT」です。それぞれ「Elegant(煎茶)」、「Passion(煎茶)」、「Relax(煎茶)」、「Always(ほうじ茶)」、「Joyful(玄米茶)」という名前で、5種類のティーバッグが1パックずつ入っています。日々の小さな幸せや笑顔を大切にしたいという現代の価値観に寄り添う商品に仕上げました。

コロナ禍に「お茶で笑顔になる時間を作りたい」という思いから誕生した、生活に寄り添うアソートセット。

左から、Elegant(煎茶)、Passion(煎茶)、Relax(煎茶)、Always(ほうじ茶)、Joyful(玄米茶)。

―商品のこだわりや、日常での楽しみ方について教えてください。

上林 気分で選ぶというネーミングを採用し、5種類の味わいを展開しています。パッケージは目の形や表情が異なる顔のデザインで、目で見ても楽しめるように工夫しました。パッケージも、特に若い女性の方たちにも手にとっていただけるような華やかなデザインを全面に採用しています。そして、急須がなくても誰でも簡単においしく淹れられるテトラ型ティーバッグ仕様もこだわりのひとつです。カバンの中に忍ばせておけば、オフィスでお湯を注ぐだけで手軽に気分をスイッチできます。ボトルで作って外出先へ持ち歩くなど、その日の気分に合わせて直感的に選んで楽しんでみてください。

若い女性に手に取ってもらうことを考え、華やかなパッケージデザインを採用した。

急須がなくても淹れられる、テトラ型のティーバッグ。

―こちらの商品は、どのような反響を得ていますか。

上林 これまでの上林春松本店を知るお客さまからは「今までになかった新しい取り組みだね」と多くの驚きの声をいただきました。老舗がこれまでやらなかったような挑戦を楽しんでいただけたようで、私にとっても最高の褒め言葉になりました。これまでお茶に馴染みが薄かった方や若い女性を中心に、可愛い、手軽だと支持を集めています。急須のマークも密かにデザインに忍ばせており、次世代へ緑茶文化を繋ぐ入り口として選んでいただけるのは本当にうれしい限りです。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

上林 お茶の世界は古くからある伝統を守り続けているように見えますが、歴史を学ぶと現状維持ではなく、時代ごとの変化と進化の連続であることが分かります。これから10年、20年先にお茶の新しい楽しみ方が登場しても、躊躇なく変化に対応し続ける姿勢を持っていたいです。時代に合わせた新しい提案を積極的に行うことで、緑茶文化を次世代へと正しく継承していくことが私どもの使命だと考えています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「徒然(つれづれ)」
価格:¥1,296(税込)
店名:上林春松本店
電話:0120-23-8866(9:00~17:30※定休日を除く)
定休日:土日祝日
商品URL:https://shop.shunsho.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=03003&bid=shunsho&cat=005
オンラインショップ:https://shop.shunsho.co.jp/DefaultBrandTop.aspx?bid=shunsho

「hoho・emi ASSORT 5種(ティーバッグ)」
価格:¥810(税込)
ブランド名:茶笑堂
電話:0120-23-8866(9:00~17:30※定休日を除く)
定休日:土日祝日
商品URL:https://shop.shunsho.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=1800106&bid=chashodou&cat=202
オンラインショップ:https://chashodou.shunsho.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

上林春松(有限会社上林春松本店 代表取締役)
京都府宇治市出身。上林春松家の長男として1966年に生まれる。幼少より作業場の職人やお茶に慣れ親しみながら育ち、現在は有限会社上林春松本店の代表を務める。
2021年9月には十五代目・上林春松を襲名。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/木村彩織 画像協力/上林春松本店>

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