ごはんを彩る魔法のシート。ふりかけの元祖が30年かけて生み出した「巻くふりかけ」

2025/10/23

おにぎりを飾ったり、デコレーションしたり。食卓でおなじみの「ふりかけ」が、誰も見たことのない姿に進化しました。今回、編集長のアッキーが注目したのは、お弁当の時間をクリエイティブに変える魔法のシート「タナカのふりかけ 巻くふりかけ」です。
開発したのは、120年以上の歴史を持つ広島の老舗、田中食品株式会社。開発にかけた歳月は、なんと30年にも及びます。ふりかけの元祖ともいえる企業が、なぜこれほど斬新な挑戦を続けるのか。その伝統と革新の物語について、取材陣が5代目代表取締役社長の田中孝幸氏に伺いました。

―はじめに、御社の歴史についてお聞かせください。

田中 弊社は1901(明治34)年、広島県呉市で漬物、佃煮、味噌、缶詰の店として創業しました。
ふりかけが誕生したきっかけは、戦時中に持ち運びに便利で「栄養価が高く日持ちする食品を」と軍から要請を受けたことでした。こうして生まれたのが、「旅行の友」です。

ふりかけという言葉ができる前から販売していました。史料上、日本で最も古いふりかけと言われています。戦地の人々に栄養のあるものを届けたいという創業者の子を想う“親心”が、私たちのものづくりの原点になっています。

戦時中、人々に栄養を届けていた日本で最古のふりかけといわれる「旅行の友」。

―田中社長は、一度別の業界でキャリアを積まれたと伺いました。

田中 はい。家業に入る前は、大手印刷会社でマーケティングの仕事をしていました。当時はスーパーマーケットの新商品開発のアイデアを出したり、さまざまな商品の市場分析をしたりしていましたね。

前職で培った「世の中のニーズを読む視点」は、今のものづくりに大きく影響しています。例えば、健康志向の高まりを感じていたことから、「サラダにかけるふりかけ」という商品を開発しました。
伝統を守るだけでなく、常に新しいことに挑戦する。そのチャレンジ精神が、私たちのDNAです。この「巻くふりかけ」も、そうした挑戦の中から生まれました。

―「巻くふりかけ」は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

田中 すべては、ある商品の“失敗”から始まりました。もともと弊社ではわかめに力を入れており、シート状の「焼きわかめ」のような商品を作ろうとしていたんです。しかし、これがなかなかうまくいきませんでした。そんなとき、開発者の中から「この技術を応用すれば、わかめ以外の素材で全く新しいシート状の食品が作れるのではないか?」という逆転の発想が生まれたのです。

失敗から生まれた「巻くふりかけ」。さけ、赤しそ、広島菜の3つの味が楽しめる。

商品化に着手したものの、そこから試行錯誤の日々でした。野菜は繊維が多くてすぐに穴が開いてしまいます。鮭などの素材も、安定した品質のシートにするのが非常に難しい。
しかし、開発チームは誰も諦めませんでした。そして、最初のアイデアから実に30年という歳月をかけて、ようやく商品化にたどり着きました。この一枚の美しいシートには、開発者たちの四半世紀分以上の情熱が詰まっています。

―このシートの“しなやかさ”には、どのような秘密があるのですか?

田中 このシート化技術は私たちが独自に開発し、特許も取得しました。素材は生き物です。その日の気温や湿度が少し違うだけで、同じものは作れません。
まるで素材の声を聞くように、数度単位で温度を管理しながら、職人が一枚一枚丁寧に作っています。

また、長年ふりかけを作り続けてきたからこそ、全国の生産者様との信頼関係があります。そのネットワークを活かし、高品質で安全な国産原料だけを厳選して使用できるのも、私たちの強みです。

―おすすめの食べ方を教えてください。

田中 現在のラインナップは、定番の『さけ』、さわやかな香りの『赤しそ』、そして広島名産の『広島菜』の3種類です。基本は、ほかほかのごはんにくるっと巻くだけで食卓がぱっと華やかになります。型で抜いたり、ハサミで切ったりするのも簡単です。『さけ』のオレンジ色で動物を、『広島菜』の緑色で野原を表現するなど、お弁当をキャンバスに見立てて楽しむ「デコ弁」や「キャラ弁」にも最適です。

シート状でデコレーションとしても扱いやすく、色鮮やかなお弁当が簡単に。

―お客様からはどのようなお声が届いていますか?

田中 旅行の友本舗(直営店)では、その珍しさから驚かれることが多いですね。その場で実際にお召し上がりいただき、海苔とはまた違った食感や香り、目で見て楽しめる点を気に入って買ってくださる方も多いです。

また、海外からの観光客の方が「Kawaii!」と言ってお土産に買ってくださることも多いですよ。国境を越えて、このシートが食卓に笑顔を届けていることを実感しています。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

田中 私たちは「世界一のふりかけ屋」を目指しています。
そのために、ふりかけの枠を超えた挑戦を続けていきます。例えば、廃校を活用した水耕栽培による地域貢献や、規格外野菜を使ったフードロス削減への取り組み。そして、宇宙食の開発もその一つです。

100年先も時代に置いていかれないように常に新しいことに挑戦し、世界中の方々と食品を通じて幸せを分かち合っていきたいです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました!

「タナカのふりかけ 巻くふりかけ」15枚(5袋入り×3袋)
価格:¥1,620(税込)
店名:タナカの〈ふりかけ〉通販
電話:0120-558-115(9:00~17:00 ※土・日・祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.tanakafoods.net/SHOP/180886/list.html
オンラインショップ:https://www.tanakafoods.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

田中孝幸(田中食品株式会社 代表取締役社長)
1985年広島県生まれ。明治学院大学卒業後、2011年 田中食品に入社。2023年代表取締役社長に就任。田中食品は、地元スポーツチームを応援しています。<広島東洋カープ、サンフレッチェ広島、広島ドラゴンフライズ、ヴィクトワール広島、広島TEAM iXA>

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/田中食品>

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