
一杯で本物の癒やしを。製茶問屋が贈る、茶葉を丸ごと味わう緑茶「まごころ製茶」
2026/05/08
今回、編集長のアッキーが注目したのは、急須で淹れたお茶そのままの深い旨みがペットボトルで楽しめる「まごころ製茶」です。キャップを開けた瞬間に広がる芳醇な香りと、雑味のないクリアな味わい。
そこには、茶葉をナノレベルまで磨き上げる独自の技術と、製茶問屋としての誇りが詰まっていました。衰退しつつある地元の茶文化を救いたいという熱い願いと、職人の手仕事による試行錯誤の物語があります。取材スタッフが、静岡県に本社を構える、マツバ製茶株式会社 代表取締役社長の松葉晟司氏にお話を伺いました。

マツバ製茶株式会社 代表取締役社長の松葉晟司氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
松葉 きっかけは、私の祖父が戦前に東京でお茶の小売店を営んでいたことに遡ります。ところが空襲で焼け出されてしまい、地元である静岡県藤枝市へ戻って再起を図ることになったのです。そこで「やはりお茶の仕事をしたい」という強い一念から、1948年にお茶の卸売業を始めたのがすべての始まりでした。
その後、父が20歳の時に祖父が急逝し、急きょ跡を継ぐことになりました。祖母や父、その弟の3人で、大変な苦労をして会社を守ってきたと聞いています。私たちは70年以上にわたり、地元・藤枝の茶農家の皆さまと共に歩み、信頼を築いてきました。親子3代にわたって受け継がれてきたのは、何よりも「お茶への誠実さ」です。


お茶の産地、藤枝市に拠点を構える製茶問屋。
―社長ご自身は、どのような経緯で家業を継がれたのでしょうか?
松葉 実は以前、スポーツジムのインストラクターとして3年間勤務していました。もともと体を動かすことや人と話すことが大好きで、当時の経験が今の新しい挑戦への原動力になっています。実家に戻ったきっかけは、祖母の体調不良でした。私はおばあちゃん子で、幼い頃から「いつかはお茶屋をやるんだよ」と大切に育てられてきました。家業を守る決意を固めて26歳でUターン。それからは自社の現場に入り、職人の仕事の難しさを肌で感じながら歩んできたのです。そして2017年、父から突然打診を受け、何の準備もないまま代表取締役社長に就任しました。就任直後にコロナ禍という事態にも直面しましたが、守るべき伝統と文化への自覚を持って、必死に走り抜けてきました。
―新商品の緑茶飲料「まごころ製茶」が誕生した背景を教えてください。
松葉 近年、急須で淹れる茶葉離れが進み、地元の茶園が減少していく現状に強い危機感を抱いていました。このままでは、静岡の大切なお茶文化がなくなってしまう。「お茶の未来を切り拓きたい」という思いでいたところ、地元の企業様が藤枝のお茶産業を盛り上げる事業計画を立て、藤枝市や地元の乾燥技術を持つ企業、茶農家と「藤枝茶をなんとかする会」というチームを組む話があり、そこに弊社も参加しました、そこで生まれたのが、茶葉をナノレベルまで細かく分解して液体に溶かし込む「液状茶」という技術でした。
開発当初は「ペットボトルで急須の味が出せるのか」という不安もありましたが、お茶の未来を守るための情熱が私たちを突き動かしました。地元の最新技術と問屋の確かな目利きが融合し、ようやく理想の味に辿り着いたのです。

口に含んだ瞬間に広がる、急須で淹れた一番茶のような濃厚な旨みが特徴。
―1本600円という価格には、どのようなこだわりが詰まっているのでしょうか?
松葉 私たちは「非量産主義」を掲げ、味と香りのために生産量を半分にしてでも質を追求しています。この1本には、通常のペットボトル茶の約3倍もの茶葉を使用しており、原料単価に換算すると実に7倍という圧倒的な贅沢さです。最大の特徴は、抽出液ではなく、ナノサイズまで磨き上げた「茶葉そのもの」が入っていることです。そのため、健康にいいとされるカテキンの含有量は210mgと、一般的なお茶の数倍にも達します。味の決め手となる「火入れ」の作業は、その日の天候や茶葉の状態を見極め、職人が五感を研ぎ澄ませて調整しています。40年のキャリアを持つ工場長ですら「いまだに答えがわからない」と言うほど奥深い世界なのですが、この手間暇を惜しまない丁寧な手仕事が、雑味のないクリアな旨みを生み出すのです。大手メーカーには決して真似できない、問屋の誇りをかけた本物の味わいをお届けしています。

「火入れ」の工程が味の決め手。
茶葉を丸ごと使用しているため、後味にはお茶特有の爽やかな苦みと深いコクが残る。
―「まごころ製茶」をどのようなシーンで楽しんでほしいですか?
松葉 忙しくて急須を出す時間がない朝でも、キャップを開けるだけで「静かなお茶の時間」が手に入る贅沢を味わっていただきたいですね。常温でもおいしいので、温度の変化によって変わるお茶の豊かな表情をゆっくりと楽しむのもおすすめです。ペットボトルのお茶が本来の味だと思われがちな今だからこそ、「本当のお茶」のおいしさを届けていきたいと考えています。

仕事の合間のリフレッシュに。ランチタイムに飲んでほしい。
―周囲からはどのような評価を受けていますか?
松葉 藤枝市主催の第1回イノベーションスタジアムで審査員奨励賞を受賞することができました。また、イノベーションスタジアムからの第1号の商品化事例として期待を寄せていただき、藤枝市長からも「藤枝茶の魅力を伝える存在」として太鼓判を押されています。実際に飲んだお客さまからは「ペットボトルとは思えない、急須の味そのものだ」という驚きと喜びの声を多数いただいております。1本600円という価格ではありますが、その価値を理解してくださる方々から「大切な方の健康を願うギフト」としても選ばれています。行政や専門家、および何よりお客さまに認められたことは、私たちの大きな自信に繋がっています。
―これからの未来に向けて、どのようなビジョンを描いていますか?
松葉 最終的な目標は、ペットボトルという手軽な形から、再び「急須でお茶を楽しむ文化」を日本に取り戻すことです。そのためにも、従業員一人ひとりがお茶の伝道師となり、誇りを持って魅力を広めていけるような活気ある組織をつくりたいと考えています。また、世界的な抹茶ブームも追い風に、静岡をはじめとする日本の素晴らしいお茶文化を世界へと発信していくグローバルな視点も大切にしていきます。100年後の未来にも、美しい茶園の風景と、おいしいお茶がある豊かな暮らしを繋いでいきたい。それが、藤枝の地で歩み続けてきた製茶問屋としての切なる願いです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「まごころ銘茶 ペットボトル 350ml」
価格:¥648(税込)
店名:マツバ製茶株式会社
電話:054-641-3055(8:00~17:00)
定休日:土曜・日曜・祝日
商品URL:https://matuba-shop.com/products/まごころ製茶-ペットボトル-350ml
オンラインショップ:https://matuba-shop.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
松葉晟司(マツバ製茶株式会社 代表取締役社長)
1978年静岡県生まれ。日本大学卒業後、スポーツジムのインストラクターを経て、2004年にマツバ製茶株式会社に入社。2017年に同社代表取締役社長に就任。2023年11月に神奈川県大和市にアンテナショップを出店。静岡県を本拠地とするバスケットボールチーム「SHIZUOKA GYMRATS」のスポンサーも務める。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/マツバ製茶>




























