米泥棒と呼ばれることもあるご飯のお供「明太子」。その本場・福岡県には、明太子を鶏肉とコラボレーションさせ、子供から大人まで美味しく食べられる「逸品」を生み出した会社があります。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、株式会社Meat Plusの「博多 鶏明太」。いつの間にか炊飯器が空になっている後引くおいしさの秘密を、株式会社Meat Plus 代表取締役社長の坂本慶悟氏にうかがいました。
思わずご飯をかっこみたくなる!九州が生んだ明太子×銘柄鶏のやみつき商品「博多 鶏明太」
2024/02/07
株式会社Meat Plus 代表取締役社長 坂本慶悟氏
―「博多 鶏明太」は、九州産華味鳥の奥深い味わいと、厳選した大粒のプチプチ食感がやみ付きになるオリジナル商品とのことですが、どのような味わいを目指して作られたのでしょうか。
坂本 一番意識したのは「子供でも美味しく食べられること」です。
明太子の味わいを大事にしつつ、子供でも食べられる辛さに抑えることで、ご飯のお供に最適な味付けを目指しました。
なので、辛さは子供でも食べられるくらいマイルドになっています。明太子には独特な海っぽい香りがあると思いますが、それも苦手な方のために、鶏肉と合わせて中和しています。全体的に本当に食べやすく仕上がっていると思います。
―なぜ明太子と鶏肉を合わせた商品を作ろうと思ったのですか?
坂本 元々のきっかけは、世界情勢や感染症の流行などの影響で、明太子と鶏肉の消費が落ち込んだことです。明太子や鶏肉を取り扱っている複数の取引先から、消費の落ち込みをどうにかできないかと相談を受けまして、それを商品開発で解決する方法として思いついたのが鶏明太だったのです。
感染症の流行で飲食店が打撃を受けるなか、弊社が取り扱っている高価格帯の鶏肉は特に影響を受けました。当時、飲食店は客足が途絶えていた状況だったため、どうしても過剰在庫が出てしまうという話があり、そこから鶏明太に繋がったという流れです。
―「Meat Plus」を起業する前は、全くの異業種にいらっしゃったと伺いました。どのような背景や想いから起業されたのでしょうか?
坂本 元々外資系のアパレル会社に勤めていたのですが、あるとき海外の本社勤務を打診され、そこでアパレルを続けるか悩みました。
もちろんアパレルは好きだったのですが、将来的にずっとアパレルをやるかと考えたら、自分のなかのイメージにズレが。
そこで、元々チャレンジが好きな性格なこともあり、「ちょうどいいタイミングかな」と、Meat Plusを起業することにしました。
食肉卸売を活かし、工場直売の新鮮で高品質な商品を取り扱う。
最初は精肉に関する知識が少なく、手探り状態からのスタートでした。問屋さんから精肉の工程や食肉の使い方などを教えてもらいながら、だんだん覚えていくような……。
でも、自分が成長するほどに仕事の成果も目に見えるので、そこは面白かったです。やりがいに繋がりました。
業歴が長い方からすると違和感を覚えることもあるかと思いますが、とにかく最終的に製品としてまとめ上げることを考えてチャレンジし続けています。
ステーキ用肉からもつ鍋セットまで、バラエティ豊富な商品が揃う。
―「博多 鶏明太」をはじめ、商品開発へのきっかけは?
坂本 ありがたいことに、いろいろな業種の方と会う機会が多く、「なにそれ面白そう、一緒にやろうよ!」という話になることが結構あります。
自社の枠組みにとらわれすぎるのも好きではないので、可能性があることは率先してチャレンジしていきたいです。
チャレンジを繰り返すからこそ、全然違う景色が見えて、新たな気づきが見つかると思っています。もちろん失敗することもあると思いますが、成功につなげるにはたくさんのチャレンジが必要だと思いますから。だからこそ、自分ができることは「やってやろう」という精神で取り組んでいます。
―「博多 鶏明太」を作るうえでこだわった部分はどこですか?
坂本 まずは鶏肉に合う明太子の種類を厳選したことです。
鶏明太を作るにあたって、まずいろいろなサンプルを取り寄せることから始めました。すると、明太子だけで何十種類もあることを知りまして、「こんなに明太子ってあるんだ……」と、思わず驚いたほどでした。
その中から1つ1つ、鶏肉に合う種類を探していきました。どの明太子も味だけでなく粒の感じも違っていて、試すほどに発見の連続でした。そして、今回の商品では特に「粒の触感」を大切にしようということになりました。
鶏明太に選んだのは、噛むと「プチプチッ」と聞こえるぐらい音がする、大粒なものです。味の良さももちろんですが、食感を楽しめることを意識して選びました。
それから、鶏の焼き方を「しっとり」させることにもこだわりました。鶏肉は加熱するとパサパサしやすく、自分はそれが苦手で(笑)。
なので、食感はあくまでしっとりと。やっぱり焼くのが大変とは言われるのですが、それでもそこはお願いして、頑張って作ってもらっています。
―「博多 鶏明太」はご飯のお供以外にも、いろいろな使い方ができると伺いました。おすすめのレシピや食べ方があればぜひ教えてください。
坂本 卸の関係でお付き合いのある飲食店さんでは、きゅうりと和えておつまみにしたり、チャーハンに入れたりといった使い方をされています。特にご飯ものと相性がよく、鍋の締めのリゾットに使われている方もいらっしゃいます。
明太子をほぐす手間がないので、サッと和えるだけですぐ一品ができる。
アレンジが利く商品だと思いますので、いろいろ試していただければと思います。ちなみにお酒と一緒に楽しむときは、やっぱり明太子なので、焼酎や日本酒が合うと思います。
アヒージョに使ってもおいしい。和と洋どちらにも使える万能アイテム。
―今後、どのような商品開発や事業展開を考えていますか?
坂本 いろいろな企業さんと繋がる機会に恵まれているので、今後もオリジナル商品の開発を精力的にやっていきたいです。そうして生まれた新たな商品を、ここ福岡県から日本の全国へ届けていきたい。そういう想いがあります。
例えば、規模の小さな事業者さんでも、とても良い商品を持ってるところがたくさんあります。そういった事業者さんとコラボをしたり、持っている商品を全国に広めるお手伝いをしたりと、弊社なりの切り口でお手伝いができればと思っています。それだけに通信販売は力を入れていきたいです。
福岡県を中心に自治体と連携し、通販コンサル・ふるさと納税支援事業も手掛けている。
それから、来期は海外展開も考えています。現在の商品を海外向けにアレンジして、発信できたらと思っています。
―鶏と明太子の相性を厳選した「博多 鶏明太」のおいしさの秘密を教えていただきました。本日はありがとうございました。
「博多 鶏明太(4個セット)」(120g×4P)
価格:¥2,980(税込)
店名:Meat Plus
電話:092-710-4163(10:00~18:00 日曜・祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://meatplus.base.shop/items/58201805
オンラインショップ:https://meatplus.base.shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
坂本慶悟(株式会社Meat Plus 代表取締役社長)
1982年福岡県生まれ。色々なアルバイトを経て外資アパレル会社に入社。
知人の食肉販売会社社長に頼まれ、素人のままフランチャイズとして食肉業界に参入。
2012年独立。スーパーの小売店から創業し、卸売りも開始。
現在は、通販等にも販路を拡大し食肉以外にも様々な食料品を提供。
<文/森田俊嗣 MC/髙橋美羽 画像協力/MeatPlus>