原野製茶本舗_top

甘みとうまみ、爽やかな香りに癒される。急須ならではの味わい「高級煎茶」

2024/02/06

日本人の生活に欠かせない飲み物といえば、なんといっても緑茶。緑茶にも種類がありますが、私たちが日常で緑茶と呼ぶのは「煎茶」が多く、なかでも「高級煎茶」はひと味もふた味も違うそう!今回編集長アッキーが気になったのは、福岡県の奥八女にある有限会社原野製茶本舗の実店舗「茶の葉堂」の「高級煎茶」。2代目社長 原野弘典氏のご子息であり次期社長となる原野真樹氏にその魅力を伺いました。

有限会社原野製茶本舗 代表取締役社長 原野弘典氏(右)とご子息の真樹氏
有限会社原野製茶本舗 代表取締役社長 原野弘典氏(右)とご子息の真樹氏

―茶の葉堂さんのインスタグラムを拝見したのですが、11月の「茶の葉堂第15回大感謝祭」、大盛況だったようですね!

原野 毎年5月に「新茶祭」、11月に「大感謝祭」を行っていたんですが、コロナ禍で3年間中止しておりまして、今回やっと、4年ぶりに開催できました。地元からだけでなく、日頃通販を利用されている遠方の方も来て下さり、多くのお客様とお会いすることができました。

―「原野製茶本舗」が会社のお名前で、「茶の葉堂」は屋号ということですか?

原野 はい。原野製茶本舗は1955年創業の会社でして、お茶の製造からBtoBの卸、直販まで幅広く行なっています。「茶の葉堂」は弊社の直販部門の屋号で、一般のお客様にはこちらの名前で知っていただいていることが多いですね。

―現社長の原野弘典氏は、2代目そして3代目を継がれます。

原野 父は20代前半のときに会社を継ぎましたので、40年ほどになります。
私自身は大学卒業後いったん別の企業に就職したのですが、いつかはこちらに戻るだろうと思っていました。周囲も無理なプレッシャーをかけたりはしなかったので、家業を継ぐことにあまり抵抗はなかったです。

―会社として「奥八女茶」にこだわっているとのことですが、原料は全て奥八女のものを使っているのですか?

原野 はい。契約農家と専売契約をして原料を仕入れ、仕上げ加工をして販売しています。八女はかなりエリアが広いのですが、中でも山の方である奥八女(おくやめ)で採れたお茶を使用し「奥八女茶」として販売しているんです。

原野製茶本舗_1
減農薬にこだわった奥八女産の茶葉は、鮮やかな緑色と豊かな香りが特徴。

―奥八女茶は減農薬にこだわり、残留農薬試験も全て合格しています。

原野 お茶作りを完全無農薬で行うと、味が淡白といいますか、弊社で目指しているお茶の味をしっかり出すことができないのです。そのため農薬の使用量を最低限に抑えつつ堆肥や肥料の試行錯誤を繰り返し、契約農家の方と一緒に良いお茶作りを心がけています。

―茶の葉堂さんには海外を含め遠くからもお客様がいらっしゃるとか。

原野 茶の葉堂の店舗はすごく山手の方にあり、気軽に立ち寄れるところではないんです。なので、遠くからわざわざ来て下さるお客様が感動を覚えるような、おもてなしの精神を大事にした商品展開や接客を心がけています。楽しんで帰っていただき「また行きたい」と思える場所にするよう努めています。

以前はインバウンド需要が大きく、海外のお客様もバスツアーなどで受け入れていたのですが、コロナ禍でそういったツアーが一切なくなってしまいました。ですが、インスタグラムや口コミなどを調べていただいたのか、現在は個人でレンタカーを借りて来て下さる海外の方もいらっしゃいます。

―茶の葉堂さんはお茶だけでなくお菓子も人気ですね。

原野 弊社の商品はギフト用に使われることが多いので、パッケージをはじめお茶もお菓子も特別感にこだわった商品開発を心がけています。特にお菓子の「大人の金平糖」は、2度にわたりぐるなびの「”接待の手土産”セレクション」特選30品に選ばれ、大変光栄に思っています。秘書の方の手土産や株主総会の手土産など、選んでいただく機会が増えたのは非常に嬉しいです。

原野製茶本舗_2
数々の賞を受賞した「大人の金平糖」。

―今回ご紹介いただく「高級煎茶」の味わいや特徴、こだわりを伺えますか?

原野 「高級煎茶」は定番の八女茶のなかでは一番の売れ筋で、甘みと渋みのバランスが取れたまろやかな味わいです。爽やかな香りとうまみ、奥深さをしっかり感じられるお茶として選ばれています。また、色にも非常にこだわっており、美味しそうと目で見て感じていただける、鮮やかで綺麗な深緑色も特徴です。

原野製茶本舗_3
驚くほどのまろやかさは「高級煎茶」ならではの味わい。甘み・渋み・香りのバランスも絶妙。

―お茶を急須で淹れるときの温度など、理想的な淹れ方はありますか?

原野 急須に茶葉を入れて70~80℃のお湯を注ぎ、1分待っていただくというのが一般的な淹れ方ではあります。その方が甘みやまろやかさが出やすいからです。ただ、八女茶の特徴として、熱湯で淹れても渋くなりすぎず、味わい深いお茶になるという特徴もあるんです。80℃くらいで淹れていただくのが理想ですが、こだわりすぎずとも美味しく飲めるお茶といえます。

原野製茶本舗_4
70~80℃のお湯で1分抽出するのが理想的な淹れ方。マイルドで奥深い味を楽しめる。

―1分は短いように思えますが。

原野 お茶には浅蒸しや深蒸しなどの種類があって、浅蒸しなどは長く抽出した方が美味しいのですが、こちらは1分でしっかりと色や味が出るので、短い時間で楽しんでいただけるお茶となっています。

―お茶を淹れるとき、蓋の穴を注ぎ口側にするのもコツとか

原野 その通りです。蓋の穴を注ぎ口の方に向けると空気の抜けが良くなるので、お湯の出方が違ってくるんです。急須から湯呑みに注ぐお茶がしっかりと最後まで切れるので、ぜひお試しいただきたいと思います。

原野製茶本舗_5
急須の穴を注ぎ口側にするのも、ひと味違う美味しさを引き出すポイント。

―市販のペットボトルのお茶と、急須で淹れたお茶との違いとは?

原野 やはり茶葉を急須で淹れると、香りが全然違います。ペットボトルのお茶では感じられない豊かな香りを楽しめます。また、ペットボトルのお茶は酸化防止剤を加えるそうなので、急須で淹れる方がお茶そのものの味わいを楽しめるでしょう。香りや爽やかさ、お茶本来のうまみは、やはり急須で淹れないと味わえないものです。

―飲む以外にも緑茶でうがいをするなど、風邪予防にもいいイメージもありますね。

原野 緑茶に豊富に含まれる「カテキン」には抗菌などの作用があり、うがいをすると風邪予防に役立つことが実証されているんです。成分は減るものの2回目、3回目のお茶でも効果がありますし、茶葉の栄養が丸ごと入った「粉末緑茶」などを使っていただく方法もあります。

原野製茶本舗_6
急須なしでも美味しいお茶が飲める「粉末緑茶」。

また、弊社ではべにふうき茶も販売しており、こちらは花粉症症状の軽減に効果のある「メチル化カテキン」が豊富に含まれています。風邪予防にも役立つお茶なので、こちらもおすすめです。

原野製茶本舗_7
花粉症症状の軽減に役立つ「べにふうき」。

―今後は、どのような展開を目指していらっしゃいますか?

原野 いま若い世代に「急須ばなれ」が起きているといわれますので、そういった世代に、ペットボトルでない本来のお茶の美味しさを伝えていくのが今後の使命だと感じます。また、お茶の国内需要が減っているなか、海外を見据え輸出にも力を入れていきたいと思っています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「高級煎茶」(88g)

「高級煎茶」(88g)
価格:¥1,080(税込)
店名:奥八女茶専門販売サイト 茶の葉堂
電話:0120-39-1776(9:00~18:00 火曜日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://chanohado.com/?pid=53438967
オンラインショップ:https://chanohado.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
原野弘典(有限会社原野製茶本舗 代表取締役社長)

1958年福岡県八女郡広川町生まれ。高校卒業後、知り合いのお茶屋に修行に行き、茶畑の作り方からお茶の加工など学び、26歳で先代である父から事業を継承し、2代目となる。
お茶の販売店に茶葉を卸す卸会社から、直販をメインとする会社に転換。茶葉の加工、販売まで行い、季節に応じた限定茶を販売するとともに、お茶をもっと身近に味わっていただきたいという想いから、茶葉や抹茶を使ったスイーツの開発にも力を入れている。

<文・撮影/ふるとりあやめ MC/伊藤マヤ 画像協力/原野製茶本舗>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter