
驚くほどの切れ味と軽さ!刃物の名産地、新潟・燕三条が誇る 三徳包丁
2025/11/10
今回、編集長のアッキーが注目したのは、プロが認める圧倒的な切れ味なのに、持った瞬間に驚くほど軽く、お手入れはサッと洗うだけの三徳包丁。そんな理想的な包丁が、日本が世界に誇るものづくりの町、新潟・燕三条にあります。その名は「TOJIRO PRO 三徳 170mm」。売上の半数以上が海外という、世界的な評価を得ている包丁メーカーの一本です。
「プロの道具は難しそう…」そんなイメージを覆し、家庭でこそ真価を発揮する魅力を、作り手である藤次郎株式会社 代表取締役社長の藤田進氏に取材スタッフが伺いました。

藤次郎株式会社 代表取締役社長の藤田進氏
―まず、会社の成り立ちについて教えてください。
藤田 弊社の始まりは、意外にも農機具の部品作りで、1953年に私の父が創業した当初は「藤寅農機」という名前でした。稲刈りが終わると仕事がなくなる冬の農閑期に、「何か作れるものはないか」と画策したことがきっかけです。この地域で盛んだった洋食器製造の技術を活かして小さなフルーツナイフを作り始めたところ、これが好評で。次第にその売上が本業を上回り、1964年に社名を「藤寅工業株式会社」に変更。包丁専門メーカーとして、新たな一歩を踏み出したのです。

刃物を製造するきっかけになったフルーツナイフ。

熟練の職人が集う「藤次郎 ナイフアトリエ」。
日本刀の鍛冶技術を使用した「打ち刃物」を手掛けている。
―社長は一度、別の会社に就職されたそうですね。
藤田 はい。高校卒業後、うちの包丁を扱ってくれていた地元の商社に4年間勤めました。そのうち2年間は大阪で勤務し、スーパーの店頭でお客様に直接商品を販売していたんです。お客様の声に耳を傾ける中で、「本当にいいものを、どうすれば届けられるか」を肌で学んだ日々でした。その経験が、「使い手の気持ちに寄り添う」製品開発や、お客様に直接価値を伝える直営店の展開につながっています。


包丁作りの見学や体験ができる
「藤次郎オープンファクトリ―」を2017年にオープン。
刃物メーカーの中では国内屈指の規模で、
施設内には常時900点以上の商品を取りそろえる直営店も。
―御社の包丁づくりにおけるこだわりは何でしょうか。
藤田 この燕三条という土地の技術を最大限に活かすことです。同じ地域でも、燕は洋食器に代表される「抜き刃物」が得意。これは金属の板から刃の形を打ち抜いて作る、量産に適した技術です。
一方、三条は熱した鋼を叩いて鍛え上げる、伝統的な鍛冶の技法である「打ち刃物」が盛んです。弊社は、その両方の技術を社内に併せ持っているのが最大の強みです。これにより、高品質な製品を安定して供給しながら、細やかな品質管理も実現しています。


金属の板をレーザーなどを使って包丁の形に切り抜く「抜き刃物」(上)と、
職人がひとつひとつハンマーで叩き鍛える「打ち刃物」(下)。
―プロも認める「切れ味」の秘密は何でしょうか。
藤田 それは、厳選した鋼材とその素材を活かす構造にあります。刃の芯材には、日本の刃物素材のメーカーのコバルト合金鋼「V金10号」を採用しています。この鋭い切れ味の源である芯材を、錆びにくく手入れのしやすいステンレス鋼で挟み込む「割り込み」構造が特徴です。
これによって、プロが求める切れ味と、ご家庭でのお手入れの手軽さを両立させている点が、お客様から評価をいただいています。
この構造を通して、熟練の職人が魂を吹き込み、食材の細胞を壊さず、素材本来のおいしさを引き出す包丁を生み出しているのです。
―切れ味だけでなく、「使いやすさ」にも驚きました。
藤田 ありがとうございます。金属のハンドルなので重いと思われがちですが、実は中は空洞の「モナカ構造」になっており、多くの方がその軽さに驚かれます。長時間使っても疲れにくく、包丁がまるで自分の手の一部になったかのような感覚で、軽快に扱えます。表面の「トルネード模様」は、デザイン性だけでなく、忙しい調理中に濡れた手でもしっかりと握れるという安全性を追求しました。刃とハンドルの間に隙間がない一体成型なので、つなぎ目に汚れがたまる心配がなく衛生的です。
また、「三徳」という名の通り、肉、魚、野菜と、これ一本で何でもこなせます。忙しい朝、お弁当用のお野菜を切る時も。今夜のおかず、お肉の筋切りから薬味のみじん切りまで。週末にまとめて作り置きする時も、頼りになる相棒です。この包丁があれば、キッチンでの時間がもっと楽しくなりますよ。


金属製だが、中は空洞。
想像以上の軽さと使いやすさで、日常の様々なシーンで活躍する。
―国内外で、贈り物としても人気だそうですね。
藤田 はい。その品質は海を越え、今では海外の有名シェフからも高い支持をいただき、インバウンド需要を含めると売上の7割近くが海外のお客様です。そして、国内外問わず「自分が使って本当に良かったから、大切な人にも贈りたい」と、口コミで感動が広まっています。母の日や引っ越し祝いなど、「特別な贈り物」として選んでいただけることが多く、名入れサービスで「ありがとう」といったメッセージを刻むこともできます。単なる「道具」としてだけでなく、大切な人へ「気持ちを伝える贈り物」としての価値も届けていきたいです。
―今後の展望についてお聞かせください。
藤田 私の代では「包丁を極める」ことが使命だと考えています。そして、オープンファクトリーなどを通じて、この燕三条の素晴らしい「日本のものづくり」の価値を、次の世代に伝えていきたいです。私たちが届けたいのは、単なる便利な道具だけではありません。この一本をお使いいただくことが、燕三条の文化を未来へ繋ぐ応援になる。そんな価値も一緒にお届けできればと思っています。これからも「道具」という面から、世界の食文化を支えていきたいですね。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!

「TOJIRO PRO 三徳 170mm」
価格:¥11,000(税込)
店名:藤次郎株式会社
電話:0256-63-7151(9:00〜12:00、13:00〜17:30 土曜日曜祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://tojiro.net/shop/products/detail/317
オンラインショップ:https://tojiro.net/shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
藤田進(藤次郎株式会社 代表取締役社長)
1962年新潟県燕市生まれ。高校卒業後、市内の商社に入社し、4年の修業を経て1985年に当時の藤寅工業株式会社へ入社。2000年に代表取締役社長に就任し、2015年には社名を藤次郎株式会社に変更。現在は燕三条ブランドの認知向上を目指し、直営店を通じて自社製品のみならず地域の魅力ある製品の発信にも尽力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/藤次郎株式会社>




























