箸でほどける柔らかさ。八戸(はちのへ)の海の幸をまるごと味わう「八戸キンメ! 金目鯛の煮つけ」

2026/05/21

今回、編集長のアッキーが注目したのは、袋のまま湯せんで10分温めるだけで料亭のような本格的な姿煮が楽しめる「八戸キンメ! 金目鯛の煮つけ」です。箸がほろりと通るほど柔らかく、上品な旨みが広がる金目鯛。その圧倒的な存在感は、食卓に並んだ瞬間に家族の歓声が上がるほどです。

その背景には、八戸の顔だったイカやサバの不漁という苦境を乗り越え、地元の知られざる魅力を再発見しようとしたプロの情熱がありました。取材スタッフが、青森県に本社を構える株式会社マルヌシ 代表取締役社長の地主裕太氏にお話を伺いました。

創業以来、八戸港のそばで水産加工の技術を磨き続けている。

―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。

地主 マルヌシは1952年、山形県から青森県八戸市へと渡ってきた創業者が「地主商店」として魚の販売を始めたことから始まりました。当時は水産業が非常に盛んだった八戸で、水揚げされたばかりの魚をそのまま売ることからスタートしたのです。それから70年以上にわたり、私たちは水産都市・八戸とともに歩み、確かな目利きと加工技術を磨き続けてきました。創業時から受け継がれてきた「八戸の海の幸を全国へ届けたい」という思いは、新しい挑戦を続ける現在の私たちの大きな礎となっています。

―社長ご自身は元新聞記者という、水産業界では大変珍しい経歴をお持ちだそうですね。

地主 前職は新聞社に9年ほど勤めていました。もともと文章を読み書きすることが好きでメディアの世界にいたのですが、2013年に縁あって入社しました。畑違いの業界に飛び込んで感じたのは、自社の強みがうまく言葉にできていないもどかしさでした。そこで、記者時代に培った客観的な視点と伝える力を生かし、SNSでの発信やデザインの刷新にも注力したのです。その結果、ファンの獲得だけでなく、この会社で働きたいと言ってくれる若手が増えるなど、新しい企業の顔を作ることができたと感じています。

―今回ご紹介いただく「八戸キンメ! 金目鯛の煮つけ」は、どのようにして生まれたのでしょうか?

地主 かつて八戸の顔だったイカやサバの不漁が続く中で、地域の危機を打破するために見つけた一筋の光が「金目鯛」でした。実は八戸港は、船内で急速冷凍する「船凍金目鯛」の水揚げが日本一なのです。しかし、地元の人ですらその事実をほとんど知らず、多くは東京などの大都市や他の加工地へ流れていました。この「隠れた日本一」を地域の新しい誇りにしたい、おみやげの定番にしたいという強い思いからブランド化を決意したのです。金目鯛は伊豆や銚子をはじめ、各地の産地が広く知られていますが、八戸港に水揚げされる高品質な船凍金目鯛の魅力も、多くの方に知っていただきたいと考えました。

金目鯛が1尾丸ごと入った、贅沢なセット。
お祝いの席や、自分へのご褒美として選ばれる一品。

―商品づくりにおいて、特にこだわったポイントを教えてください。

地主 何よりも、八戸港で水揚げされた鮮度抜群の船凍金目鯛の中から、さらに私たちが厳選したものだけを使用している点です。また、家庭の鍋では調理が難しい「一尾まるごと」の姿煮にこだわったのは、食卓でハレの日の華やかさを演出していただきたいと考えたからです。

職人が試行錯誤を重ね、箸で簡単にほどけるように絶妙な身の柔らかさを実現しました。味付けは金目鯛の上質な脂と旨みを引き立てるよう、濃すぎずやさしい秘伝のタレで丁寧に煮上げています。国際基準のHACCP認定を受けた自社工場の、徹底した衛生管理のもと、手作りの温かみが共存する仕上がりになっています。

厳選した金目鯛を、やさしい味わいのタレで姿煮に。

―湯せんするだけで食べられる手軽さもうれしいですね。

地主 凍ったまま約10分から12分ほど湯せんしていただくだけで、ご家庭で本格的な姿煮が楽しめます。夕食の準備に時間をかけられないときでも、これ一品で食卓が華やぎます。家族のお祝い事や、頑張った自分へのご褒美にもふさわしい満足感を味わっていただけるはずです。また、失敗したくないギフト選びの際にも、目上の方へ贈っても安心な仕上がりを目指しました。大切な方へ「ありがとう」を伝えたい場面に、ぜひ使っていただきたいです。

―メディアなどでも大きく取り上げられ、注目が集まっていますね。

地主 ありがたいことに、朝日新聞をはじめとする新聞各紙やテレビ番組などでも、八戸の新たな挑戦として紹介いただいています。環境の変化を受け、実績ある水産業に デザインやブランディングの力を融合させてきました。この取り組みが、想像以上に大きな反響をいただいていることに驚いています。メディアを通じて「八戸の金目鯛」を知ってくださった方々からのお声は、現場の励みにもなっています。単なる流行に終わらせるのではなく、地元の産業を支える意義深い取り組みとして、これからも信頼性を高めていきたいと考えています。

―最後に、これからの展望についてお聞かせください。

地主 「八戸にしかない価値」をさらに掘り起こし、発信し続けるという決意は揺るぎません。ここにいる意味は、地元の素晴らしい資源を最大限に生かすことにあると考えています。また、2025年の4月からは、八戸・蕪島近くの観光物産販売施設『かぶーにゃ』の運営事業者としての活動も始めました。食を通じて八戸の魅力を伝えるだけでなく、地域の文化や風景の素晴らしさも守り、発信していきたいのです。八戸を「ここでしか買えない体験」ができる場所にしていきたいと思います。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「八戸キンメ! 金目鯛の煮つけ」
価格:¥4,320(税込)
店名:マルヌシオンラインストア
電話:0178-33-1571(8:00~17:00※日曜日を除く)
商品URL:https://marunushi-shop.net/?pid=190026297
オンラインショップ:https://marunushi-shop.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

地主裕太(株式会社マルヌシ 代表取締役社長)
青森県八戸市生まれ。大学卒業後、地元の新聞社に9年間勤務し、記者として研鑽を積む。2013年、縁あって株式会社マルヌシへ入社。営業職を経て、2021年に代表取締役社長に就任。前職の経験を生かしたデザイン戦略や積極的なSNS発信を行い、水産業界に新しい風を吹き込んでいる。地域の観光施設運営にも携わるなど、八戸の魅力発信に情熱を注ぐ。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/マルヌシ>

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