
3年真空熟成のまろやかさと深いコク。岩手の自然が育む山ぶどうジュース「山のきぶどう」と「完熟山のきぶどう」
2026/05/12
今回、編集長のアッキーが注目したのは、3年もの熟成期間を経て驚くほどまろやかに仕上げられた山ぶどうジュース「山のきぶどう」と「完熟山のきぶどう」です。
一般的なぶどうジュースとは一線を画す、岩手の大地が育んだ、深く澄んだ味わいと雑味のないクリアな後味。取材スタッフが、岩手県に本社を構える、株式会社佐幸本店 代表取締役社長の佐々木一氏にお話を伺いました。

株式会社佐幸本店 代表取締役社長の佐々木一氏
―まずは、御社の歩みや山ぶどうジュースを手がけることになったきっかけについてお聞かせください。
佐々木 私たちの原点にあるのは、母子の健康を願う地域の知恵でした。1937年に食酢の製造販売として創業した当初は、酢のほかに卵やたくあんをリヤカーで売り歩くなど、地域の皆さまの生活に密着した商売をしていたのです。転機となったのは、初代がお産婆(助産師)さんから聞いた 「岩手ではお産の後や病気のときに山ぶどうを食べる習慣がある」という言葉でした。山ぶどうが持つ健康への力を確信した初代は、「これを誰もが手軽に飲めるジュースにして、多くの人の健康に役立てたい」と決意したのです。その精神は今も変わらず、私たちの商品に息づいています。1971年には、日本で初めて山ぶどう100%のストレートジュースを製品化しました。当時は野生の山ぶどうを買い付けていましたが、将来の原料不足を見越して、自ら山を切り拓き、自社農園での栽培にも着手したパイオニアとしての誇りを持って取り組んでいます。




日本で初めて山ぶどう100%ジュースを製品化したパイオニア。
山ぶどうの自社栽培も行っている。
―社長ご自身が4代目として就任されるまでのストーリーも伺えますか。
佐々木 入社直後は、全国各地の百貨店などで開催される物産展での対面販売に明け暮れる日々を過ごしてきました。東京の新宿にある百貨店へ出張した際、一週間の予定で現地に入ったのですが、初日が始まってわずか3時間後には教育担当の先輩が帰ってしまい、一人で店頭に立つことを余儀なくされたという思い出もあります(笑)。
しかし、その現場での経験が私を育ててくれました。年間30カ所もの会場を回り、お客さま一人ひとりに直接商品と感謝の気持ちを届けることに、何物にも代えがたい喜びを感じてきたのです。大規模な商談よりも、目の前のお客さまが笑顔になってくれる距離感を大切にしたい。そんな思いで今日まで歩んできました。
―主力商品である「山のきぶどう」は、どのような思いから誕生したのでしょうか。
佐々木 「山のきぶどう」は、日本初の100%ストレート山ぶどうジュースとして誕生しました。発売当時、一般的な飲み物が100円ほどだった時代に、私たちはあえて300円という高価格で勝負に出たのです。そこには「本当にいいものは、必ずお客さまに伝わる」という、創業時から続く揺るぎない信念がありました。
野生の山ぶどうは栽培が非常に難しく、農業経験のない中、暗中模索でスタートしました。枝を切り取って土に挿し、自力で根付かせる「挿し木(さしき)」という手法で、一から株を増やすという気の遠くなるような努力を重ねながら、自社農園を広げてきました。こうして、岩手の厳しい自然がもつ生命力を瓶に閉じ込めるために試行錯誤を繰り返してきたのです。単なるジュースではなく「健康を贈るもの」としての価値を、地道に、そして丁寧に伝え続けてきた歴史がこの一本に詰まっています。

ブランドの顔とも言える、自社栽培の山ぶどう100%のストレートジュース「山のきぶどう」。
―「3年真空熟成」という製法には、どのようなこだわりがあるのですか。
佐々木 私たちの最大の独自性は、搾った果汁をそのまま出荷せず、あえて3年間もの歳月をかけて真空状態で寝かせることにあります。山ぶどう特有の渋みやエグみの原因となる「酒石(しゅせき)」を、時間をかけて沈殿させることで、驚くほどクリアでまろやかな味わいに仕上がるのです。3年待たなければ出せない味、それは効率を優先していては決して到達できない領域。この手間こそが、飲んだ瞬間の雑味のないおいしさに繋がっています。
また、山ぶどうは一般的なぶどうと比較して、ポリフェノールは約4倍、鉄分も豊富に含まれています。私たちは、砂糖や香料を一切使用せず、この自然の恵みを、そのままのポテンシャルで引き出しているのです。

搾りたてをすぐに瓶詰めせず、あえて3年の月日をかける。
これにより、飲む瞬間のまろやかさと深いコクが生まれる。
―読者の皆さまに、ぜひ試していただきたいおすすめの楽しみ方はありますか。
佐々木 頑張った一日の終わりに、お気に入りのワイングラスに注いで、ゆっくりと味わっていただきたいですね。お酒が苦手な方でも、ワインのような高揚感を日常の中で楽しんでいただけます。また、重めの赤ワインにひとさじ加えると、香りとコクがさらに深まり、贅沢な一杯に変わります。フランスのレストランでは、ノンアルコールワインの代わりとしてテーブルに並べられている実績もあるのですよ。週末の穏やかな朝に、ヨーグルトにかけて鮮やかな色合いと豊かな風味を堪能するのもいいですね。お酒が好きな方なら、焼酎や日本酒と割って、岩手の土地の恵みを五感で味わうひとときを過ごしていただきたいと考えています。

炭酸水で割れば、ノンアルコールカクテルのように楽しめる。
―お客さまからは、どのような声が届いていますか。
佐々木 ありがたいことに、1992年には農林水産大臣賞をいただいたきました。何よりうれしいのは「世代を超えて愛されている」という実感です。物産展では、かつて学校給食で私たちのジュースを飲んでいたお子さんが大人になり、今度は自分の子どものためにと買っていかれる姿をよく目にします。そんな家族の思い出の味になっているというエピソードに、いつも胸が熱くなります。贈り物として選んでくださった方からも「こんなに上品でおいしいジュースは初めて」という感動の声が届き、私たちの取り組みが間違っていなかったと確信させてもらえます。一人ひとりの人生に寄り添う商品であり続けたい。それが私たちの願いです。
―「完熟」という名前が付いた、「完熟山のきぶどう」が開発された背景には、どのような物語があったのでしょうか。
佐々木 この商品は、山ぶどうに馴染みのない地域のお客さまからいただいた「もう少し甘みの強いものが欲しい」という声から生まれました。それまでの私たちは「山ぶどうは酸っぱいものだ」という作り手としての固定観念に縛られていたのです。しかし、お客さまのニーズに真摯に向き合うことで、私たちの姿勢もより柔軟に変わっていきました。作り手のこだわりを押し付けるのではなく、飲む人の笑顔を最優先する。そんな挑戦の結果、2005年に誕生したのがこの「完熟」タイプなのです。お客さまの声が、私たちに山ぶどうのさらなる可能性を教えてくれました。

お客さまの声に応えて誕生した、「山のきぶどう」よりも甘みが強い「完熟山のきぶどう」。
―「完熟」ならではの製法や、その魅力についても教えてください。
佐々木 通常の収穫時期よりも1カ月ほど遅らせ、10月まで木の上でじっくりと完熟を待つという、贅沢なプロセスを経て原料を確保しています。秋が深まり、実の中の水分が自然に飛んで成分がギュッと凝縮された実だけを搾る。そうすることで、砂糖不使用でありながら糖度17度以上という、ナチュラルで濃厚な甘みが生まれるのです。酸味が苦手な方や、お子さまの健やかな成長を願う毎朝の健康習慣にも最適です。この濃厚なコクは少量でも満足感が高いため、忙しい時間の合間のエネルギーチャージにもぴったり。自然の力が凝縮された驚きの甘みは、健康志向の皆さまにもきっと喜んでいただけるとお思います。

通常より1カ月遅い10月下旬に収穫される山ぶどう。
糖度17度以上の濃厚な甘みをもつ。
―「完熟」タイプに対するお客さまの反応はいかがですか。
佐々木 物産展での対面販売では、実際に2つの味を飲み比べたお客さまの8割から9割が、こちらの「完熟」タイプを選ばれるという圧倒的な人気を誇っています。現場で一番選ばれているという事実は、初めて手に取る方にとっても大きな安心材料になるはずです。「これなら子どもも喜んで飲んでくれる」と、健康意識の高いママ世代からも絶大な支持をいただいています。山ぶどうジュースというカテゴリを初めて体験する方への、失敗しない「入門編」として自信を持っておすすめできます。
―最後に、今後の展望やビジョンを伺えますか。
佐々木 私が掲げている最終的な目標は、実は「社員をもっと笑顔にすること」なのです。会社の中で社員が楽しく、そして誇りを持って仕事に取り組むことができれば、その喜びは必ず商品を通じてお客さまに伝わると信じています。社員もお客さまも笑顔になる、そんな三方よしの幸福な関係を築いていきたいのです。現在、原料不足という大きな課題にも直面していますが、焦ることなく、少しずつでもこの素晴らしい文化を広げていきたいです。山ぶどうの木を大切に守り育てながら、岩手の文化と皆さまの健康を次世代へと繋いでいく。それが私たちの使命だと考えています。この会社の商品なら、これからも安心して使い続けたい。そう思っていただけるような、誠実なものづくりに邁進していきます。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「山のきぶどう 100ml×5本セット」
価格:¥1,725(税込)
店名:山のきぶどうオンラインショップ by 佐幸本店
電話:0120-33-3133(9:00~17:00 土日祝日除く)
商品URL:https://yamanokibudo.shop-pro.jp/?pid=158003747
オンラインショップ:https://yamanokibudo.shop-pro.jp/

「完熟山のきぶどう 100ml×5本セット」
価格:¥1,835(税込)
店名:山のきぶどうオンラインショップ by 佐幸本店
電話:0120-33-3133(9:00~17:00 土日祝日除く)
商品URL:https://yamanokibudo.shop-pro.jp/?pid=158003791
オンラインショップ:https://yamanokibudo.shop-pro.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
佐々木 一(ささき はじめ)(株式会社佐幸本店 代表取締役社長)
1968年生まれ。大学卒業後、石川県の工業系企業に就職。1995年、家業である株式会社佐幸本店に入社。長年、全国各地の百貨店での物産展や対面販売に尽力し、現場でお客さまと向き合う姿勢を磨く。2023年、4代目として代表取締役社長に就任。自社農園の管理から製造まで一貫した体制を守り、岩手産山ぶどうの価値を世界へ発信する「山ぶどう美健創造企業」の舵取りを担っている。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/佐幸本店>




























