
透き通るように美しく極上の喉越し!江戸時代から続く熟練の技で3日間かけて作る「稲庭うどん」
2026/04/13
今回、編集長のアッキーが注目したのは、明治天皇が認めた極上の喉越しが特徴の「紙化粧箱入り 稲庭干温飩・醤油つゆ詰合せ」。手のひらで何度も練り込まれた生地が生み出す、独特のコシと滑らかな食感は、繊細かつ力強い味わいです。
その背景には、一子相伝として門外不出だった技を今に繋ぎ、毎朝自ら現場に立つ8代目の揺るぎない覚悟がありました。取材スタッフが、秋田県に本社を構える、有限会社佐藤養助商店 代表取締役の佐藤養助氏にお話を伺いました。
―まずは、御社の歩みについて教えてください。
佐藤 私たちの創業は1860年(万延元年)、江戸末期にまで遡ります。稲庭うどんそのものの歴史はさらに古く、1665年(寛文5年)に製法が確立されたといわれています。当時は「一子相伝」の技として、親から子、子から孫へと佐藤家の限られた者にしか伝えられない、きわめて希少なものでした。明治時代には、明治天皇が秋田へ行幸された際に天覧を賜り、宮内省御買上げの光栄をいただくなど、由緒あるブランドとして歩んできたのです。昭和40年代に入り、7代目がこの技を公開して地元の多くの方々を雇用し、産業として広げる道を選んだことで、今の佐藤養助商店があります。昨年には創業165年を迎え、私自身も8代目を襲名しました。先代から受け継いだ「佐藤養助」の名に恥じぬよう、歴史と伝統の重みを日々感じながらうどん作りに励んでいます。



ルーツは360年以上前の江戸時代にまで遡る。
「一子相伝」の技は、8代目へと受け継がれた。
―8代目を襲名された今、どのような思いで現場に立たれているのですか。
佐藤 幼い頃から工場が遊び場のような環境で育ちましたので、家業を継ぐことに迷いはありませんでした。自分が納得できる最高の商品を皆さまにお届けしたい、その一心で現場主義を貫いています。社長となった今でも、毎朝6時には工場に入り、自ら生地作りに携わっているのですよ。座右の銘は「不動心」。どんな困難な状況であっても動じない心を持ち、伝統を守り抜く責任を果たしたいと考えています。一方で、守るべき核は変えずに、時代に合わせた柔軟な変化も恐れてはいけないと思っています。今年のテーマには「挑戦」を掲げました。食を通じてブランドの価値をさらに広めていくために、常に前を向いて新しい一歩を踏み出し続けたいのです。
―今回ご紹介する「紙化粧箱入り 稲庭干温飩・醤油つゆ詰合せ」は、どのようにして生まれたのですか。
佐藤 この詰め合わせに入っているうどんの素材は小麦粉と塩水のみという、きわめてシンプルなものです。それを職人が3日間かけて作り上げる工程は、熟練の技が凝縮された手仕事の賜物といえます。効率化が進む現代においても、天候や湿度に合わせた細かな微調整が必要なため、全工程を手作業にこだわり続けています。かつて一子相伝だった技を公開した歴史があるからこそ、多くの職人が育ち、この極上の味を絶やすことなくお届けできるのです。この詰め合わせは、贈答品として作りました。凛とした佇まいの紙化粧箱に、麺の味わいを最大限に引き立てるよう職人が監修した専用つゆをセットにしています。「日本一の高級乾麺」としての誇りを、その一箱に込めているのです。

つるりと喉を駆け抜ける、至福の瞬間。
熟練の職人が監修した醤油つゆが、麺本来のほのかな甘みを優しく引き立てる。
―他にはない、佐藤養助ならではのこだわりと独自性について詳しく教えてください。
佐藤 最大の特徴は、熟練の職人が手のひらで何度も生地を練る「練り返し」の工程にあります。一般的なうどん作りと異なり、2回練る工程があるのですが、これによって生地の中に微細な気泡が生まれるのです。この「空気の層」こそが、機械練りでは決して再現できない、独特の強いコシとなめらかな喉越しの秘密です。茹で上がった麺は、まるで真珠のような透明感のある輝きを放ち、艶やかな乳白色になります。また、一本一本の状態を目と指先で確認しながら行う「手綯い(てない)」の技や、茹で伸びしにくくするためにじっくりと時間をかける乾燥工程など、手間暇を惜しみません。セットの醤油つゆも、カツオの風味が豊かに香り、麺本来の甘みを一層際立たせるよう試行錯誤を重ねた自信作です。

機械任せにしない徹底した手仕事が、160余年変わらぬ品質を保ち続けている。
―このうどんをよりおいしく楽しむための、おすすめの食べ方を教えてください。
佐藤 週末の静かな昼下がりなど、少し丁寧な時間を過ごしたいときにぜひ召し上がっていただきたいですね。まずは丁寧に茹でて冷たく締めた麺を、ざるに盛り付けてみてください。一口目は、薬味を入れずにつゆだけでシンプルに味わうのが贅沢な楽しみ方です。凛とした麺が喉を滑り落ちる瞬間の心地よさは、日常の中にささやかな安らぎを届けてくれるはずです。ご家族で食卓を囲む際も、大皿に美しく盛るだけで、日常の食事が特別なひとときへと変わります。私たちのうどんが、自分や大切な家族を慈しむ時間を届ける存在になれれば、これほどうれしいことはありません。
―これまで、お客さまからはどのような声が届いていますか。
佐藤 「透き通るように美しい」「稲庭うどんといえば佐藤養助」といった身に余るお言葉をいただくことも多く、大変励みになっています。歴代天皇への献上実績や、上質な暮らしを提案するメディア「旅色」などで紹介いただいたこともあり、ギフトとしての信頼も厚くいただいています。「目上の方への贈り物に選んで、大変喜ばれた」という長年のファンの方からの声を聞くたびに、私たちが地道に守り続けてきた品質が、皆さまの安心感に繋がっていることを実感し、背筋が伸びる思いです。皇室御用達という品格は、選ぶ方の安心感にも繋がっているようです。もちろん、時には厳しいご指摘をいただくこともありますが、そうしたすべての声を真摯に受け止め、さらなるおいしさを追求する糧にしています。
―最後に、これからの展望についてお聞かせください。
佐藤 「継続は力なり」という言葉通り、165年続くこの伝統を、10年先、100年先へと繋いでいくことが私の使命です。現在は、息子たち二人も修業に入っており、家族一丸となって佐藤養助の看板と職人魂を継承していく体制を整えています。老舗の暖簾を守ることは、地域の文化を守ることでもあります。秋田の宝である稲庭うどんの価値を国内だけでなく世界へも発信し続け、手作りの価値を次世代へ伝えていきたいと考えています。これからも、お客さま一人ひとりに喜んでいただける商品を作り続けることで、佐藤養助というブランドのファンを増やしていきたいのです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「紙化粧箱入り 稲庭干温飩・醤油つゆ詰合せ」
価格:¥1,890(税込)
店名:佐藤養助商店オンラインショップ
電話:0120-41-1720(9:00~17:00 土日祝日を除く)
商品URL:https://www.sato-yoske.co.jp/shopping/present/category-wy.html
オンラインショップ:https://www.sato-yoske.co.jp/shopping/index.html
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
佐藤養助(有限会社佐藤養助商店 代表取締役 8代目)
1969年生まれ。1988年に有限会社佐藤養助商店へ入社。2004年に代表取締役に就任。2025年1月8日、伝統ある「佐藤養助」の名を襲名し8代目となる。朝6時から自ら工場に入り、生地作りを行うなど徹底した現場主義を貫く。秋田県稲庭うどん協同組合理事長をはじめ、地域の公職も数多く務め、伝統文化の継承と地域発展に尽力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/佐藤養助商店>




























