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豪雪が生んだ奇跡の水が命。山形・月山の恵みを味わう「月山ビール」飲み比べセット

2025/10/29

今回、編集長のアッキーが注目したのは、「月山ビール 飲み比べセット」です。日本有数の豪雪地帯、山形・月山。その雄大な自然が生み出す「奇跡の水」から生まれた特別なクラフトビール。本格的なドイツの製法を守りながら、25年以上かけて日本人の味覚に合わせて磨き上げられた、ここでしか味わえない一杯になっています。商品に込められているのは、故郷を愛する人々の熱い思いと、訪れる人を温かく迎える「招待状」でした。取材陣が、この商品を手がけた西川町総合開発株式会社の代表取締役、菅野大志氏と澁谷隆弘氏にお話を伺いました。

西川町総合開発株式会社 代表取締役社長の菅野大志氏

西川町総合開発株式会社 代表取締役の菅野大志氏

―町の未来を創ることが目的で設立されたそうですね。

菅野 多くの地方が直面する、若者の人口流出という課題。その厳しい現実を前に、山形県西川町は未来への一手として、自ら会社を設立するという道を選びました。当社は1992年、当時の「ふるさと創生事業」による交付金を資本金として生まれた、公設民営の第三セクターです。
将来、行政の仕事が電子化されれば、役場の職員の数も減っていくかもしれない。それでも町の若者たちが地元で働き続けられる場所を作りたい。すべては、そんな切実な思いから始まりました。

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「道の駅にしかわ」を運営している。
山形県唯一の地ビール醸造工場を併設したレストランではクラフトビールを味わえる。

―菅野社長は、どのような思いで故郷に戻られたのでしょうか。

菅野 私はここ西川町で生まれ育ち、大学進学を機に上京しました。財務省の職員として国家公務員のキャリアを積み、ときには起業を経験するなど、さまざまな立場で国づくりや事業に携わってきました。しかし、心のどこかには常に故郷のことがありました。いつかは戻りたい、そう考えていた中で目の当たりにしたのが、想像以上に進んでしまった故郷の人口減少だったのです。
「この町をなんとかしなくては」。その一心で2022年に西川町長選挙に出馬。町長に就任し、町が設立したこの会社の代表も務めることになりました。東京で得た経験のすべてを、故郷のために活かしたい。その思いで、この町の魅力と可能性を全国に発信しています。

―「月山ビール」の開発のきっかけは、「奇跡の水」だったと伺いました。

澁谷 はい、すべての始まりは、月山にコンコンと湧き出る、類まれな天然水でした。日本有数の豪雪地帯である月山に降り積もった膨大な雪が、広大なブナの原生林に磨かれ、長い年月をかけて地表に現れる。まさに自然が作り出す芸術品です。
「これだけおいしい水があるのだから、最高のビールが作れるはずだ」。1990年代の酒税法改正で小規模なビール醸造が可能になったことを機に、 この町の宝物を活かした私たちの新たな挑戦が始まりました。今回ご紹介するのは、そんな「月山ビール」を代表する2種類「ピルスナー」「ミュンヒナー」の味わいを一度に楽しめる、贅沢な飲み比べセットです。

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「月山」の天然水をふんだんに使用した「月山ビール」。

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黄金色に輝く「ピルスナー」と濃色の「ミュンヒナー」。

―「ピルスナー」には、どのようなこだわりが詰まっていますか?

澁谷 まず、ごまかしは一切なしの「麦芽100%」であること。だからこそ、ひと口飲めば、麦芽由来の豊かな甘みとうまみが口いっぱいに広がります。そして、その味の根幹を支えているのが、先ほどお話しした「月山自然水」です。
製法の基礎となっているのは、ドイツ人醸造士から1年間みっちりと教わった本場の技術。しかし、私たちはそれをただ守るのではなく、25年以上の歳月をかけて、日本人の繊細な味覚に合うようにレシピを少しずつ改良し続けてきました。たとえば、暑い夏にはキレのある爽快な喉ごしを、寒くなる季節には少しだけ苦味を抑えたまろやかな味わいを。その季節に一番おいしく感じられるように、職人がレシピにそっと手を加えているのです。
多くのお客様からは「さっぱりした口当たりなのに、飲んだ後に鼻から抜けるフレーバーがとても爽やか」と嬉しいお声をいただきます。「クラフトビールは個性が強くて少し苦手」という方にも「これならおいしい!」と喜んでいただけることが、私たちの誇りです。

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豊かな甘みと爽やかなフレーバーが特徴のピルスナー。
クラフトビールが苦手な方にもおすすめ。

―もう一つの「ミュンヒナー」は、見た目にも特徴がありますね。

澁谷 はい、王道のピルスナーと並ぶもう一つの顔が、美しいダークカラーの「ミュンヒナー」です。同じ「月山の水」から生まれながらも、全く異なる表情を見せてくれます。
このビールの奥深い風味を生み出しているのが、コーヒー豆のように丁寧に焙煎した「ローストモルト」。さらに、この土地の水で造るビールだからこそ、この土地で育った素材も大切にしたい。そんな思いから、若草のような爽やかな香りが特徴の「東北産のホップ」をブレンドしています。本場ミュンヘンのスタイルを尊重しつつも、重すぎない絶妙な飲みやすさを実現しました。
その深い色合いからは想像もつかないほど、口当たりは軽やか。しかし、グラスの中で温度が少し上がるにつれて、まるで上質な黒パンやビターチョコレートを思わすような、香ばしいモルトの香りが豊かに立ち上ってきます。ゆっくりと時間をかけて向き合いたい、大人のビールです。ビアフェスティバルのようなイベントでは、そのおいしさに驚いたお客様が「こんな黒ビールは初めて」と、次々におかわりしてくださるんですよ。

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美しいダークカラーのミュンヒナー。
香ばしいモルトの香りが豊かに立ち上る大人の味わい。

―この個性豊かな2本を、どんな風に楽しむのがおすすめですか。

澁谷 黄金色の「ピルスナー」は、どんなお料理にも寄り添ってくれる万能選手です。和食との相性も抜群で、キリッとした爽快な喉ごしが、お寿司やお刺身のような繊細な料理の味も引き立ててくれます。クラフトビールが初めてという方にも、まずはこちらから試していただきたいですね。晴れた日のお昼から、少し贅沢な気分で楽しむのも最高ですよ。
一方、ダークな「ミュンヒナー」は、じっくりと味わってほしい一杯です。ビーフシチューのような煮込み料理はもちろん、ナッツやチョコレートと一緒に、食後のリラックスタイムのお供にもぴったりです。頑張った自分へのご褒美として、ゆったりとした夜の時間を過ごしていただきたいですね。

―今後の展望についてお聞かせください。

菅野 私たちには2つの武器があります。一つは、このビールのようにこだわりの商品を造り、全国にお届けする「メーカー」としての顔。もう一つは、温泉やお食事を楽しめる「道の駅」として、人々を温かくお迎えする顔です。
これからは、この2つの武器を最大限に活かしていきたいです。イベントやオンラインショップで「月山ビール」を知ってくださった方が、いつか「このビールが生まれた場所を訪れてみたい」と思ってくださる。そして、この自然豊かな西川町に足を運んでいただく。商品のファンを、町のファンへと繋げていくのが私たちの夢です。

―ありがとうございました!

月山ビール 飲み比べセット330ml 6本詰

「月山ビール 飲み比べセット330ml 6本詰」
価格:¥3,960(税込)
店名:月山四季彩本舗
電話:0237-74-2100(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.gassan-shop.com/SHOP/N35213.html
オンラインショップ:https://www.gassan-shop.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

菅野大志(西川町総合開発株式会社 代表取締役)
1978年山形県西川町生まれ。2001年早稲田大学卒業後、財務省東北財務局入局。金融庁等を経て、内閣官房でまちづくりやデジタル田園都市国家構想に携わる。故郷の人口減少に危機感を抱き、Uターンを決意。2022年4月より山形県西川町長を務め、同年8月、西川町総合開発株式会社の代表取締役に就任。国家公務員や起業の経験で培った知見を活かし、故郷の活性化に尽力している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/西川町総合開発>

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