常識を覆し、世界一に!“ガツンと来る”日本のクラフトジン「OKA GIN 三」

2025/11/26

今回、編集長のアッキーが注目したのは、日本のジンの常識を覆し、世界一になったジャパニーズクラフトジン「OKA GIN 三(オカ ジン サン)」です。その魅力は、カクテルにしても負けない“ガツンと来る”しっかりとした味わいと香り。 2024年の世界的な品評会(SFWSC)では、エントリーされた全450銘柄の中で見事「総合1位」に輝きました。その背景には、「日本のジンは高くて綺麗すぎる」という、アメリカの顧客からのリアルな声に応えようと試行錯誤した、作り手の挑戦の物語がありました。取材スタッフが、熊本県に本社を構える、株式会社堤酒造の取締役 副社長、堤有史氏に話を伺いました。

株式会社堤酒造 取締役 副社長の堤有史氏

― まずは、御社の歴史とユニークな企業体制について教えていただけますか。

 創業は1878年(明治11年)になります。 もともとは「堤商店」という名前で、味噌や醤油などを販売するところから始まりました。 その後「房の露」となり、現在もグループのメインとして伝統的な焼酎を製造しています。 一方で、私ども「堤酒造」は、リキュールや健康飲料、OEM製造など、革新的な商品開発を担う部門として設立されました。 伝統を守る「房の露」という基盤があるからこそ、「堤酒造」は“普通じゃない”挑戦的な商品開発に注力できる、という役割分担になっています。 「OKA GIN 三」以前にも、東京農業大学と共同研究した健康飲料「黒大豆搾り」など、ユニークな商品を開発してきました。 実はこれも製造特許を取得しているんですよ。

創業は1878年(明治11年)。
この熊本の地から、世界一のジンが誕生した。

― 堤副社長ご自身は、異色の経歴をお持ちだそうですね。

 はい。私自身は東京生まれ東京育ちで、大学院で理系の修士号を取得した後、東芝でエンジニアとして勤務していました。 もともと家業を継ぐことを決めていたわけではなかったのですが、2011年の東日本大震災や、社長である父が病気を患ったことなどが重なり、次の世代について話し合う中で、熊本行きを決意しました。 当時は全くゼロからのスタートでしたから、製造の現場に入って一から勉強し直すのは、それなりに苦労しましたね。

―今回ご紹介いただく「OKA GIN 三(オカ ジン サン )」ですが、開発のきっかけは海外からの厳しい声だったとか。

 そうなんです。もともとアメリカのお客様から「ジンも作ってほしい」というご注文をいただいたのが始まりです。 ただ、彼らからの要望は率直なものでした。「日本のジンは高すぎる。ジンは本来、気軽に飲める庶民のお酒だからもっと安く作ってほしい」と。 さらに、「日本のジンは“綺麗すぎる”」とも言われました。 味がクリアで繊細なのはいいのですが、カクテルにするとその個性が負けてしまう、と。 日本では「繊細=高品質」と捉えられがちですが、本場では「個性が弱い」と評価されるという、価値観のギャップに直面しました。 そこで私たちは、あえて日本の常識から外れ、庶民価格でガツンと味が来るジン造りに挑戦することにしたんです。 開発当初は「本当にこれでいいのか」と半信半疑でしたけれどね。

シンプルさを突き詰めたボトル。
その中には、カクテルでこそ真価を発揮する力強い風味が宿る。

―「庶民価格」と「ガツンとくる味」という課題を、どのように実現されたのですか?

 まず「価格」ですが、私たちはコストダウンのために、グループ会社「房の露」の焼酎製造技術を応用したんです。 自社で焼酎を元にしてウォッカを作り、それをジンのベースにするという独自製法で、コストを抑えることに成功しました。

次に「味」です。 ご当地素材などを無理に入れることはせず、余計なものを削ぎ落とし、シンプルにすることを意識しました。そして、風味の柱を「ジュニパーベリー」「ジンジャー」「柑橘類」の3種類に厳選。 これが商品名「三(さん)」の由来でもあります。

さらに、多くのジンに使われる「ハーブ類」をあえて使いませんでした。 これにより、特有の「青臭さ」を排除し、カクテルにしても味がぼやけない、力強い香りの柱を実現できたと考えています。

伝統的な焼酎造りの技術を応用し、ベースアルコールを自社製造。
香りの柱は、ジュニパーベリー、ジンジャー、柑橘類の3種のみ。

―おすすめの飲み方を教えてください。

 やはりジントニックやジンソーダなど、炭酸で割るのが一番おすすめです。 このジンの最大の特徴は、カクテルに負けないよう「味が濃い」ことです。 ですから、炭酸をたっぷり入れてもしっかりとジンの香りや風味が残り、負けません。 市販のジンでは物足りなさを感じていた方にこそ、この力強い飲みごたえを試していただきたいですね。

― その挑戦が、世界的な快挙に繋がったのですね。

 はい。開発当初は「これでいいのか」と半信半疑だったこのジンを、アメリカのお客様が世界的な品評会「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)2024」に出品してくださったんです。 その結果、エントリーされた全450銘柄の中で「総合1位(BEST OVERALL GIN)」という最高評価をいただきました。“日本の常識外れ”とも言える私たちの挑戦が、世界の本場で「正解だった」と証明された瞬間でした。 日本国内でも、バーテンダーなどお酒のプロの方々から「この品質のジャパニーズジンが、この価格で手に入るのはこれだけ」と、圧倒的なコストパフォーマンスを高く評価していただいています。

―「OKA GIN 三」の成功を、どのように未来へ繋げていきますか?

 「OKA GIN 三」の成功体験、つまり、海外のリアルなニーズに応えて商品開発し、世界で評価されたものを国内でも展開するという流れは、今後の戦略的な柱の一つになると考えています。国内市場が縮小する中で、海外マーケットへの挑戦は不可欠です。 大切なのは、国内外を問わず「お客様が本当に求めるものを提供していく」という姿勢です。これからも「お客様が本当に求めるもの」を追求し続けていきたいです。

―貴重なお話をありがとうございました。

「OKA GIN 三」 900ml
価格:¥2,600(税込)
店名:堤酒造
電話:0966-45-0264(9:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://tsutsumi-shop.jp/shopdetail/000000000091/
オンラインショップ:https://tsutsumi-shop.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

堤有史(株式会社堤酒造 取締役 副社長)
1981年東京出身。大学院で理系の修士号を取得後、東芝にエンジニアとして入社。2011年の東日本大震災や父の病気を機に熊本へUターンし、株式会社堤酒造に入社。製造現場から酒造りを学び直し、「エンジニア」としての論理的な視点と「お客様のニーズに応える」柔軟な発想で、数々の革新的な商品開発をリードしている。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/堤酒造>

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