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広島の地で創業100周年。地産地消にこだわった「広島しあわせみそ」、五島灘の塩を使用した「新庄スパウト塩麹」

2024/01/04

今回、編集長アッキーの目に留まったのは、広島県広島市に本社を置く新庄みそ株式会社。2023年に創業100周年を迎えた調味料メーカーです。その記念に新たなみそを開発、販売したという話を聞きつけ、アッキーは興味津々。代わって取材陣が、同社代表取締役社長の山本美香氏にお話を伺いました。

新庄みそ株式会社 代表取締役社長の山本美香氏
新庄みそ株式会社 代表取締役社長の山本美香氏

―2023年に創業100周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます!

山本 ありがとうございます。大正12年(1923年)に私の曽祖父である山本万吉が創業いたしました。

おかげさまで順調に発展していたのですが、広島への原爆投下によって蔵が消失してしまい、一からの出直しとなりました。職人が一丸となって再建に努め、終戦から2年後には現在の本社所在地に新工場が再建されみその製造が再開されました。その後、1951年に有限会社山本味噌工場を設立。そして、1985年に社名を新庄みそ株式会社と改め、現会長で私の父である山本弘樹が社長に就任しました。

―戦禍に見舞われながらも100年、味噌蔵としてののれんを守り続けるのは並大抵のことではなかったでしょう。

山本 はい。とくに戦後、広島では一日も早く復興しようと人々が力を合わせて街の再建にあたりました。そうした機運の中、弊社も何とか立ち直れたのだと思いますが、100年といえば、やはり大きな節目。感慨深いものがありますね。

―種類豊富なみそが揃う中、創業100周年を記念して「広島しあわせみそ」を発売されました。この商品に込められた思いを教えてください。

山本 弊社が広島の地でずっとみそを作り続けてこられたのはやはり、広島の自然豊かな環境に育まれた大麦、米、大豆、塩などみその原材料に恵まれていること。そして、広島の皆様に可愛がっていただいているからです。

そこで、広島県産の大麦、米、大豆、海人の藻塩という広島の恵みを4つ合わせたみそを作ろうということになったのです。私も含め社員がそれぞれの生産地を訪ね、現地の方々にお話を伺い、こんなにも大切に大麦や米を育てて下さっているのだと、改めて感謝の思いでいっぱいになりました。

地元広島がより豊かでしあわせであるように、みそある皆さまの食卓もしあわせであるようにと願いを込め、4つの恵みを合わせて作っているということで商品名を「広島しあわせみそ」としたのです。

広島しあわせみそ
2023年10月発売の「広島しあわせみそ450g」。
原材料の大豆、大麦、米、藻塩、すべて広島県産。

―製法についてのこだわりは?

山本 創業以来、弊社は伝統的なみそ造りを行ってまいりました。みその発酵・熟成には温度や湿度の管理が重要です。先人たちはそこで苦労し工夫を重ねてきたのですが、現在は自動発酵システムにより、品質の安定・安全性が確保されています。また、原材料や加工方法についても、ISO22000(国際標準規格:食品安全マネジメントシステム)に沿って厳しく管理を行っています。

もともと弊社のみそは、20割麹といって、大豆10に対し麹は約20の割合で仕込んでおりますので、たとえば信州などの味噌に比べると優しい甘口に仕上がっています。さらに、「広島しあわせみそ」は熟成方法に工夫を凝らし、まろやかでコクのある味に仕上げています。みそはさまざまな料理に隠し味としても旨味をアップしてくれますが、みそそのものの味を楽しんで頂くためにも、まずはそのまま召し上がってみてください。

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つぶつぶしていて、麹がたくさんは入っていることがわかります。
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野菜たっぷりの味噌汁は「完全栄養食」とも言われていますね。
きゅうりの塩麹漬けと一緒に。
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甘み、旨みたっぷり。スティック野菜につけて食べると、おいしいこと!

―商品ラインナップを拝見すると、広島特産の牡蠣を使った「かきだし入りみそ」やインスタントのみそ汁など種類が豊富で、「だしのいらないサットとけるみそ」や「新庄みそピーナッツ」など、ユニークな商品もたくさん開発されていますね。

山本 前社長で現会長である私の父がとても研究熱心で、かつ、皆さんにみそのすばらしさをお伝えしたいという一心で、さまざまな商品を生み出してきたのです。

―山本社長は4代目でいらっしゃるとのこと。伝統とお父様の教えを受け継ぎつつ、新たに取り組まれたことはありますか?

山本 父はアイデアマンで、しかも研究に基づいたデータを元に商品開発をしてきましたので、以前は新商品など父の一存で決まることが多かったのです。しかし、私が感じていたのは、商品開発やマーケティングなど、もう少し現場の意見を取り入れ、女性の感性も活かしたらよいのではないか、という事でした。そこで、数年前より「商品開発委員会」を発足させ、会長だけに頼らない開発を始めました。

商品開発委員会から生まれた商品のひとつに、「塩麹」がございます。ちょうど、塩麹に注目が集まり始めた頃で、ブームに先駆けて開発したことでヒット商品となりました。委員会メンバーで考えて作った商品が売れたことで、社員たちの喜びは大きく、その後の仕事へのモチベーションにつながっているのではないかと思います。

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「新庄スパウト 塩麹 200g」。原材料は米麹と食塩、酒精(アルコール)のみ。
スパウトとは、口栓つきのパウチ容器のこと。必要な量だけ使えて、栓を閉めれば衛生的。
「使う人」目線が活かされた商品ですね。
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塩麹は万能調味料。
野菜の浅漬はもちろん、ただからめるだけでもおいしくいただけます。
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豆腐に塩麹をかけて、オリーブオイルを少したらしただけ。
山本社長のおすすめです!冬は、湯豆腐に柚子胡椒を添えても。
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肉や魚に塩麹を塗って焼くだけで、旨みがアップ。
一晩漬け込めば、厚みのある肉もしっとりやわらかくいただけます。

―今後のビジョンをお聞かせください。

山本 日本には昔から「一汁一菜」といって毎食のようにみそ汁を食す文化があります。みそは「医者いらず」と言われるほど栄養価が高く、身体の調子を整えてくれるとも言われています。近年では、みそに限らず発酵食品が免疫の機能を高め、健康維持につながると世界からも注目が集まっています。時代とともに食習慣や食の好みは変わっていくものですが、みそ造りに携わっている私としては、みそを始めとする発酵食品を次世代に伝えていくことが使命だと考えています。

わが社のモットーは「おいしさが身上です。」。伝統を大切にしながら、安心安全で「おいしい」と言っていただけるみそを造り、またみそや麹の素晴らしさを皆さんにお伝えしていきたい。従業員とともに「楽しんじょう!美味しんじょう!」を合言葉にして、これからもみそ造りに励んで参ります。

―改めてみそや麹の魅力を見直す、よいきっかけをいただきました。ありがとうございました!

広島しあわせみそ

「広島しあわせみそ」(450g)
価格:¥864(税込)
店名:新庄みそ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/shinjyo-miso/hsm450g/?fbclid=IwAR3zBnyn_uWewRMkMr76C5K1_tPj8Z0Mdd50FwfX52PtMcfISJZSAcVN6oE
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/shinjyo-miso/

新庄スパウト塩麹

「新庄スパウト塩麹」(200g)
価格:¥270(税込)
店名:新庄みそ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/shinjyo-miso/10000040/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/shinjyo-miso/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
山本美香(新庄みそ株式会社 代表取締役社長)

1964年広島市生まれ。1985年Mazdaに入社。1988年ヤマハエレクトーン講師。2003年新庄みそ入社。総務部長、営業部長、取締役などを経て、2018年に新庄みそ株式会社代表取締役社長に就任。

<文・撮影/鈴木裕子 MC/石井みなみ 画像協力/新庄みそ>

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