華やかな香りと凛とした満足感。世界のコンクールでも認められた「東京盛 純米大吟醸」

2026/05/28

東京・赤羽。かつてこの地で愛されていたにも関わらず、一度はその生産が途絶えかけた伝統の日本酒がありました。今回、編集長のアッキーが注目したのは、フルーツのように華やかな香りと食事を引き立てる奥深い旨みが調和する、日本酒「東京盛 純米大吟醸」です。グラスを近づけた瞬間に広がる気品ある香りは、国内外の著名なコンテストでも最高位の評価を総なめにするほど。そこには、単なるおいしいお酒以上の、人と人を結ぶ温かな願いが込められていました。
取材スタッフが、埼玉県に本社を構える、株式会社小山本家酒造 取締役社長の小山 紗友梨氏にお話を伺いました。

株式会社小山本家酒造 取締役社長の小山 紗友梨氏

株式会社小山本家酒造 取締役社長の小山 紗友梨氏

―まずは、御社の歩みについて教えてください。

小山 弊社の創業は江戸時代、1808年にまで遡ります。初代の小山屋又兵衛が、良質な水を求めて現在の埼玉県さいたま市西区にあたる武蔵国足立郡指扇村で酒造りを始めたことが原点です。以来200年以上にわたり、一貫して「品質第一主義」を掲げ、日本酒の製造に励んできました。地域に根差し、伝統を守りながらも、大規模な設備投資による品質の安定化など、時代のニーズに合わせた酒造りを続けてきたのが弊社の歴史なのです。

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200年以上にわたり、埼玉県で地域に根ざし酒造りを守り続ける小山本家酒造。

―家業に入られてから、大切にされていることは何でしょうか。

小山 大学卒業後に3年間、ビールメーカーで営業として現場の最前線を経験しました。弊社に入社後、東京支店での営業担当を経て、新設の経営企画室に異動し、経費精算や勤怠管理、社内連絡などのデジタル化に取り組みました。事務的な改善は営業、製造現場の負担軽減にも繋がりますし、時代の変化に応じて変えていかなければならないところだと思います。一方で、企業文化や酒造りに込められた思いなど、これまで積み重ねられた価値は守り続けるべきものだと考えています。改善・改革の意識に捉われ、引き継ぐべき本質まで損なってしまわぬよう、気を付けています。

―今回ご紹介する「東京盛 純米大吟醸」は、一度途絶えかけた銘柄を復活させたものだそうですね。

小山 もともとは、1877年に東京・赤羽の地で創業した「小山酒造」で作られていたお酒です。この蔵は、埼玉にある弊社(本家)の三代目・小山又兵衛の次男である小山新七が、分家して立ち上げました。「東京を盛り上げたい」という思いで「東京盛(とうきょうざかり)」と名付けられ、多くの人々に親しまれていました。
しかし2018年、東京23区内で唯一の蔵でもあった小山酒造が廃業し、その伝統の灯が消えかけたのです。小山酒造の本家である弊社としては、この歴史ある銘柄を絶やしてはならないという強い思いから、商標を継承することを決断しました。そして、令和の始まりとともに、現代の感性を取り入れた最高級の「純米大吟醸」として再始動させたのです。単なる復活ではなく、これからの東京、そして日本を盛り上げていく存在でありたいという創業時の願いを、今の時代に合う形でリブランディングしました。

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一度は途絶えかけた歴史ある銘柄を復活させたいという思いから誕生した「東京盛 純米大吟醸」。

―お酒造りにおけるこだわりや、味わいの特徴について詳しくお聞かせください。

小山 「東京盛」は、厳選した素材を用い、手造りで丁寧に醸しています。最大の特徴は、低温でじっくりと時間をかけて発酵させる「低温長期発酵」にあります。これにより、フルーツを思わせる華やかで気品ある香りと、きめ細かくしとやかな口当たりが生まれるのです。

時間をかけて低温で発酵させることで、フルーティーで豊かな香りと口当たりの良さが生まれる。

―ラベルのデザインも非常に印象的で、ギフトにも喜ばれそうですね。

小山 ありがとうございます。ラベルには東京都の花である「ソメイヨシノ」の桜と、ボトル上部には人と人を結びつける象徴である「水引」をあしらっています。水引には古来より「大切な繋がり」という意味があり、このお酒が誰かと誰かを結ぶ橋渡しになればという願いを込めています。こうした華やかなデザインもあって、自分へのご褒美はもちろん、記念日のギフトや大切な方への感謝を伝える贈り物として、多くの方に選んでいただいています。

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ラベルにはソメイヨシノと水引がデザインされており、贈り物にもおすすめ。

―おすすめの楽しみ方を教えてください。

小山 温度によって変化する香りの表情を楽しんでいただきたいので、冷蔵庫できりりと冷やしたものと常温のもの、ぜひ飲み比べていただきたいです。また、しばらく会えていない友人との再会の席やお祝いのひとときに、このお酒が華を添えることができれば幸いです。

―世界的なコンクールでも数多くの賞を受賞されており、専門家からも高く評価されていますね。

小山 おかげさまで、フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2023」では最高位のプラチナ賞を受賞することができました。また、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021」での最高金賞や、「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2021」でのゴールドメダルなど、国内外で評価をいただいております。
こうした実績は、私たちが貫いてきた品質第一主義が世界でも認められた証として、大きな励みになっています。ぜひワイングラスなどでその豊かな香りと味わいを感じていただきたいですね。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

小山 日本酒をより身近な存在にしていきたいと考えています。現在日本酒を日常的に嗜んでいただいているのはシニア層が中心ですが、若い世代の方々にも日本酒の文化的価値や、日常的な楽しみ方を知っていただきたいのです。そのためにも、伝統を守るだけでなく、未来の飲み手を育てるための発信を続けていきます。日本酒の創造を通じて社会に貢献するという精神を胸に、これからも時代に合わせた新しい日本酒の魅力を提案し続けてまいります。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

小山 紗友梨(株式会社小山本家酒造 取締役社長)
大学卒業後、ビールメーカーでの3年間の営業経験を経て、2019年に株式会社小山本家酒造へ入社。東京支店での営業や海外事業部を担当し、現在は世界鷹小山家グループ経営企画室取締役室長と小山本家酒造取締役社長を兼任。社内ではデジタル化による業務改革を主導し、業務効率の改善に注力。創業以来の「品質第一主義」を守りつつ、日本酒の新たな文化的価値の創造を目指している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/小山本家酒造>

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