大麦の産地・栃木から届く、ホクホクのまるごと栗とホワイトチョコレート入りでしっとりさが絶妙な「大麦栗テリーヌ」

2026/03/18

今回、編集長のアッキーが注目したのは、栗がごろごろと入ったホワイトチョコのお菓子「大麦栗テリーヌ」です。作り手の「大麦は地球を救う」という壮大な信念から、大麦の香ばしさとしっとりとした味わいが人気の「大麦ダクワーズ プレーン」を生み出し、さらに大麦を使ったお菓子を開発。
その背景には、知られざる苦労と、地元への深い愛がありました。取材スタッフが、栃木県に本社を構える、株式会社大麦工房ロア 代表取締役の浅沼誠司氏にお話を伺いました。

株式会社大麦工房ロア 代表取締役の浅沼誠司氏

―まずは、御社の歩みについて教えてください。始まりは、お母様が営まれていたケーキ店だったそうですね。

浅沼  はい。私たちの原点は、1984年に母が栃木県足利市で趣味の延長として始めた「ロア」という小さなケーキ店にあります。当時は地域の方々に愛される、どこにでもある町のケーキ屋さんでした。私は大学卒業後、北海道の名菓「六花亭」に入社し、お菓子作りの基礎を学んでいました。ところが1年後、実家の店で職人が突然辞めてしまい、作る人間がいなくなってしまったという知らせが入ったのです。急遽地元に戻り、私が厨房を引き継ぐことになったのが26歳の時。これが私の菓子職人としての本格的なスタートであり、今の「大麦工房ロア」へと繋がる大きな転機となりました。

足利の美しい麦畑を次世代へ繋ぎたい一心で、大麦の菓子作りへ舵を切ったのが始まり。

―社長ご自身が大麦を主役にした菓子作りを決意されたのには、どのような背景があったのでしょうか。

浅沼  修業先から戻って間もない頃、電車の車窓から眺めた地元の麦畑があまりに美しく、心を打たれたことがきっかけです。栃木県は日本有数の大麦の産地。しかし、私が幼い頃は当たり前だったその風景が、住宅地や工場へと変わり、少しずつ失われていく様子を目の当たりにし、強い危機感を覚えました。「この美しい景色を子どもたちに残したい。地元の大麦を主役にしたお菓子を作れば、農業を支え、この風景を守れるのではないか」。そんな思いが溢れてきたのです。1995年、まだ大麦をお菓子に使うという発想が一般的ではなかった時代に、私の挑戦が始まりました。

―そして看板商品である「大麦ダクワーズ」誕生。そもそも、ダクワーズとはどのようなお菓子なのでしょうか。

さっくり、ふわっとした食感と、小麦の香ばしい香りが特徴の「大麦ダクワーズ」。

浅沼  ダクワーズはフランス発祥の焼き菓子で、卵白に砂糖を加えて泡立てたメレンゲに、アーモンドプードルを混ぜて焼き上げたものです。表面はさっくり、中はふんわりとした食感が特徴で、一般的には小麦粉を使って作られます。私たちの挑戦は、小麦粉を一切排除し、大麦100%で再現することでした。当時はお菓子に適した大麦粉など、どこにも売っていませんでしたから、農家を一軒ずつ訪ねて大麦を分けてもらい、軍手でこすって脱穀し、乳鉢で粉にするという、まさに「縄文時代のような」状態からのスタート。大麦にはグルテンが含まれないため、焼いても膨らまずに潰れてしまう失敗を何度も繰り返しましたが、1997年、ようやくメレンゲの力を最大限に活かすことで、世界初の大麦100%ダクワーズを完成させることができました。

―「大麦ダクワーズ」の品質を支える、大麦のこだわりについても教えてください。

浅沼  私たちが最も大切にしているのは、大麦の種まきから栽培、粉への加工、そして製造・販売までを自社ですべて行うことです。これは世界でも私たちだけの仕組みだと自負しています。自分たちの手で育てた大麦だからこそ、その特性を誰よりも深く理解し、最高の状態でお菓子に昇華できるのです。例えば、大麦の香ばしさを引き出すためには、粉にする前の焙煎が鍵を握ります。私たちは試行錯誤の末、独自の技術で「麦こがし」の状態まで深く焙煎し、それをミクロ単位の非常に細かい粒子に挽いています。

この繊細な粉を、職人がその日の気温や湿度に合わせて泡立てたメレンゲと、絶妙な塩梅で混ぜ合わせます。機械では決して再現できない「さっくり、ふわっ」とした独自の口当たりは、この丁寧な手仕事から生まれます。発売から30年目を迎えた今、よりマイルドで現代の健康志向に寄り添う味わいへとリニューアルを行いましたが、根底にある「大麦の香りを最大限に活かす」という情熱は、創業当時から一切変わっていません。

創業時から変わらぬ独自の焙煎技術で、大麦が香ばしく香る。
メレンゲの状態を見極めながら、手作業で生地を混ぜ合わせる。

―長年愛され続けている中で、お客様からはどのような反響が届いていますか。

浅沼  「香ばしさが他とは全く違う」というお声はもちろん、私たちの活動に共感してくださる方がとても多いのが嬉しいですね。印象深いのは、あるお客様のエピソードです。その方は生前この大麦ダクワーズをこよなく愛してくださっていたそうなのですが、最期の時にご家族が棺の中にたくさんこのお菓子を入れて送り出したそうです。こうした「一人の人生に寄り添う味」になれていることは、累計5億個という数字以上の誇りです。また、このお菓子を食べていただくことが耕作放棄地を麦畑へと再生させることにも繋がっており、地球に優しい「エシカルなおやつ」としても、多くの方に推奨していただいています。

―そして今回ご紹介する人気商品「大麦栗テリーヌ」について教えてください。

浅沼  ダクワーズで培った大麦粉の加工技術をさらに進化させ、特別な日を彩るような究極の満足感を提供したいという思いから誕生しました。大麦粉だけでしっとりとした重厚なケーキを作るのは非常に困難な挑戦でしたが、ホワイトチョコレートを生地に練り込むというアイデアにたどり着きました。大麦粉とホワイトチョコレート、そしてバター。これらの配合比率をグラム単位で調整し、小麦不使用とは思えないほどの滑らかな口どけを実現した「大人のための贅沢ケーキ」です。

ラム酒の芳醇な香りが鼻を抜け、大麦粉ならではのしっとりとした重厚感に包まれる。

―「大麦栗テリーヌ」のこだわりや、おすすめの楽しみ方を教えてください。

浅沼  最大の特徴は、どこを切っても大きな栗が現れる圧倒的なボリューム感です。渋皮栗と黄栗を7:3の黄金比率で配合し、生地作りから成形まで、すべて職人の手作業で行っています。栗のほっくり感とホワイトチョコの優しい甘みが織りなす層の厚いおいしさは、一本一本丁寧に焼き上げるからこそ成し遂げられるものです。

また、香り付けにはラム酒を使用していますが、焼成時にアルコールは飛んでしまいますので、お酒が苦手な方でも芳醇な香りだけを楽しんでいただけます。常温で保存できるため、おもてなしの主役として、あるいは夜のゆったりした時間に少しずつ切り分けて召し上がっていただくのもおすすめです。ギフトとしても、贈る側・受け取る側ともに負担にならないと喜ばれています。

どこを切っても現れる大きな栗。
渋皮栗と黄栗、2種の食感とホワイトチョコレートが練り込まれた生地の口どけが重なり合う。

―驚くほどの反響があったそうですね。

浅沼  はい、おかげさまで累計販売数は前年比300%を記録するほど、爆発的な支持をいただいています。「これほど栗が入っているテリーヌは見たことがない」「ティータイムが格別に贅沢になる」といった満足のお声が多く、SNSなどでも話題になっています。かつてNHKの「小さな旅」という番組で私たちの物語が紹介されたことがありますが、その時にお伝えした「大麦への情熱」が、このテリーヌという新しい形でも多くのお客様に届いているのだと実感しています。

お気に入りのティーセットとともに、テリーヌを少しずつ切り分けて楽しむ午後のひととき。

―最後に、今後の展望をお願いします。

浅沼  「大麦は地球を救う」という信念のもと、お菓子を通じて日本の美しい風景を守り、皆様の健康に貢献していくことが私たちの使命です。毎年6月の第1土曜日には、足利の本社工場を開放して「大工場まつり」を開催しており、焼きたての香ばしさを体験しに全国から多くの方が集まってくださいます。お菓子を買っていただくという小さな行動が、栃木の麦畑を守り、未来の子どもたちへ景色を繋ぐ力になります。ぜひ一度、公式サイトで私たちのストーリーに触れていただき、大麦が持つ驚きのおいしさを体験してみてください。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「大麦ダクワーズ 麦こがし 8個入」
価格:¥2,030(税込)
店名:おおむぎ工房オンラインショップ
電話:0120-37-4458(9:00~17:30※土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://oomugi.co.jp/products/大麦ダクワーズ-8個入/
オンラインショップ:https://oomugi.co.jp/

「大麦栗テリーヌ」
価格:¥5,184(税込)
店名:おおむぎ工房オンラインショップ
電話:0120-37-4458(9:00~17:30※土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://oomugi.co.jp/products/大麦栗テリーヌ-2/
オンラインショップ:https://oomugi.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

浅沼誠司(株式会社大麦工房ロア 代表取締役)
1969年栃木県生まれ。早稲田大学卒業後、北海道の名店「六花亭」にて修業。1995年、母が営むロアケーキ店(現・大麦工房ロア)に入社。地元の美しい麦畑を守るため、大麦100%のスイーツ開発に成功。2004年に株式会社大麦工房を設立し、栽培から販売までを一貫して行う独自のモデルを構築。世界唯一の大麦スイーツ専門メーカーとして、地域の農業再生と食の健康価値向上に邁進している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/大麦工房ロア>

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