
静岡産無農薬良質茶の一番摘み茶を粉茶にした豊かな風味の「静岡一番茶漬け」と最高級煎茶「大はしり」
2026/03/13
今回、編集長のアッキーが注目したのは、お茶の豊かな風味が楽しめる「静岡一番茶漬け」 と、多くの受賞歴をもつ煎茶 「大はしり」です。お湯を注いだ瞬間に立ち上がる芳醇な香り。静岡県森町で「自園・自製・自販」を貫くお茶屋さんが作る「静岡一番茶漬け」は、一番茶の粉末を贅沢に使い、人工調味料に頼らないお茶本来の風味と鮮やかな緑色が特徴です。また、農林水産大臣賞を幾度も受賞した煎茶「大はしり」は、日本茶鑑定士の資格を持つ店主が、一年で最も勢いのある「みる芽(若くて柔らかい芽)」を厳選しています。
その背景には、お茶を飲む文化を守り、訪れる人を笑顔にしたいと願う作り手の情熱と、細部まで貫かれたこだわりがありました。取材スタッフが、静岡県に本社を構える、有限会社太田茶店の代表取締役社長、太田貴久氏にお話を伺いました。

有限会社太田茶店 代表取締役社長の太田 貴久氏
―まずは、御社の歩みについて教えてください。
太田 私たちの原点は、1965年に静岡県森町で創業した製茶問屋にあります。当時は問屋としてお茶を仕入れて販売していましたが、時代の変化とともに急須でお茶を淹れる文化が少しずつ薄れていくのを感じていました。お茶はただの飲み物ではなく、心を潤す大切な文化です。その良さを直接お届けしたいという思い から、自分たちで茶園を管理し、製造から販売までを一貫して行う「自園・自製・自販」のスタイルへと進化してきました。現在では、お茶の販売だけでなく、おむすびやスイーツを気軽に楽しめるお食事処を併設し、地元の方はもちろん、遠方からも多くのお客さまに足を運んでいただける場所になっています。



製茶問屋として始まった歴史は、伝統を守りつつ、お茶の魅力を五感で楽しめる温かな場へと広がっている。
名物の赤急須に迎えられ、四季の移ろいを感じながらいただく一服は、格別。
―社長ご自身は、最初から家業を継ぐ道を選ばれたのでしょうか。
太田 実は、学生時代はずっと相撲に打ち込んでいて、日本代表に選ばれたこともあるんです。当時はお茶のことよりも相撲に夢中でした。大学卒業後は、一度外の世界を知るために他業種や同業他社で修業を積みました。そこで改めて、外から家業のお茶や、静岡茶というものの価値を客観的に見つめ直す機会を得たのです。家業に入ってからは、三代目として製造や品質管理に没頭しました。 2023年頃には、日本にわずか数十名しかいない日本茶鑑定士の資格も取得したのですが、それはお客さまに間違いなくおいしいものを届けるための、プロとしての責任感からでした。
―ロングセラー商品「静岡一番茶漬け」の誕生には、ご家族の絆があったそうですね。
太田 はい。このお茶漬けは発売から35年ほど経ちますが、開発したのは現会長である私の父です。当時、中学生だった私は、学校から帰るたびに父が作った試作品の「実験台」になっていました。父はお茶屋としてのプライドをかけ、人工的な香料を使わずに、本物のお茶の香りがするお茶漬けを作ろうと、毎日毎日、配合を変えては私に食べさせてくれたのです。お茶の味をもっと濃く、香りがまだ足りない、と家族で意見を出し合いました。何度も失敗を繰り返し、ようやくたどり着いたのがこの味です。30年以上レシピをほとんど変えていないのは、あの時の執念ともいえるこだわりが、今もなお愛されている証拠だと思っているからです。

自社農園で大切に育てられた一番茶を、お茶漬けのために惜しみなく粉末に。
立ち上る湯気とともに、香ばしさと深い茶の香りが鼻腔をくすぐる。
―「静岡一番茶漬け」の具体的なこだわりについても、詳しくお聞かせください。
太田 一番のこだわりは、自社農園で丹精込めて育てた一番茶の粉末を、これでもかというほど贅沢に配合している点です。一般的なお茶漬けは調味料の味が主役になりがちですが、私たちのものはお茶が主役。お湯を注いだ瞬間の香りは、心まで解きほぐされるような清涼感があります。お茶の滋養成分をまるごと摂取できるのも、お茶屋ならではの設計です。また、パッケージは伝統的な茶箱をイメージしています。昔からお茶の保管に使われてきた茶箱のデザインを採用することで、贈りものとしても静岡の情緒を感じていただけるように工夫しました。

工場からほど近い自社茶園で生産し、摘みたての鮮度をそのままに。

古き良きお茶文化を象徴する「茶箱」をイメージしたパッケージ。
―社長おすすめの、ユニークな楽しみ方はありますか。
太田 実は「茶漬けパスタ」がイチオシです。茹でたパスタにオリーブオイルとこのお茶漬けの素を和えるだけで、お茶の香りが引き立つ絶品パスタになります。忙しいときでも手軽に本格的な味を楽しめると好評です。お茶漬けとしてはもちろん、冷やし茶漬けもおいしいですし、ご飯に混ぜ込んでおむすびにするのもおすすめですよ。お茶を飲む習慣がない若い世代の方にも、ご飯のお供としてお茶を楽しむという和食文化を身近に感じていただければうれしいですね。

定番のお茶漬けはもちろん、ご飯に混ぜておむすびに、あるいはパスタに和えて。
―もう一つの看板商品である深蒸し煎茶「大はしり」は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか。
太田 私たちはこれまでに農林水産大臣賞を10回以上いただいているのですが、この煎茶「大はしり」はまさにその技術の結晶といえるお茶です。産地である森町は、古くから高級茶の産地として知られてきましたが、その中でも最高峰の品質を追求したいという思いから生まれました。名前の通り、その年で最も早く芽吹いた勢いのある茶葉、いわゆる「みる芽(若くて柔らかい芽)」だけを厳選しています。これは熟練の職人が茶園の状態を完全に見極めなければならない、きわめて難易度の高い仕事なのです。妥協を許さないお茶屋としての姿勢を、この一袋に込めています。

封を開けた瞬間に広がるのは、まるでお茶屋の店先に立っているような芳醇な香り。
―「大はしり」ならではの、おいしい淹れ方や楽しみ方を教えてください。
太田 「大はしり」は、70度程度の少しぬるめのお湯を注ぎゆっくりと待つのが、最もおいしく淹れるコツです。そうすることで、テアニンという甘み成分が十分に抽出され、濃厚な旨みを楽しめます。熱湯でさっと淹れるのとは全く違う、深い満足感を感じていただけると思います。一日頑張った自分へのご褒美として、心を整える儀式のように、ゆったりとした時間を楽しんでいただきたい一杯です。プロが認めた味として、大切な方へのギフトにも自信を持っておすすめしています。

70度のぬるめのお湯でゆっくりと。
プロが認めた至高の味わいは、大切な方へのギフトや、特別な日の一杯にもふさわしい。
―最後に、これからの展望をお聞かせください。
太田 私たちが目指しているのは、まるで「家族向けの小さなテーマパーク」のようなお茶屋です。お茶を買いに来るだけでなく、子どもたちが笑顔になり、三世代で楽しめる場所であり続けたい。まずは地元のお客さまを大切にし、日本人が誇りを持てるお茶文化を守り抜くことが使命だと考えています。若い世代が、お茶に関わる仕事ってかっこいいよね、と思えるような、未来に繋がるお茶屋をつくりあげていきたいです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「静岡一番茶漬け 12P箱入」
価格:¥1,296(税込)2026年4月1日より新価格
店名:心づくしの森のお茶 太田茶店
電話:0120-12-2491(9:00~17:00)
定休日:火曜日(*繁忙期は営業)、インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.otachaten.com/products/detail/50
オンラインショップ:https://www.otachaten.com/

「大はしり」
価格:¥1,782(税込)
店名:心づくしの森のお茶 太田茶店
電話:0120-12-2491(9:00~17:00)
定休日:火曜日(*繁忙期は営業)、インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.otachaten.com/products/detail/7
オンラインショップ:https://www.otachaten.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
太田貴久(有限会社太田茶店 代表取締役社長)
1981年生まれ。学生時代は相撲に打ち込み、日本代表にも選出される。大学卒業後は他業種や同業他社で経験を積み、家業である茶業の道へ。三代目として茶の製造・品質向上に励み、2018年に代表取締役社長に就任。2023年には静岡県茶業青年団団長を務める。日本茶鑑定士、茶審査技術八段の資格を持ち、静岡茶の魅力発信に尽力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/太田茶店>




























