
ナッツのように濃厚で甘い香り!世界が認めた焙煎技術で仕上げた、大阪・老舗ごま専門店の「黄金香りごま」
2026/02/24
今回、編集長のアッキーが注目したのは、封を開けた瞬間にナッツのように濃厚で甘い香りが広がる「黄金香りごま」です。ひと振りで、いつものおにぎりや和え物が、パッと華やかな味わいに引き立ちます。大阪・天満で140年以上続く老舗がつくるこのごまは、「焙煎によって生まれ変わる」という職人の言葉通り、ポップコーンのように弾け、中心までふっくら。その香りの高さは、英字紙「ジャパンタイムズ」で「世界一」と評されるほどです。取材スタッフが、大阪府に本社を構える、株式会社和田萬 代表取締役の和田武大氏にお話を伺いました。

株式会社和田萬 代表取締役の和田武大氏
―まずは、御社の歩みについて教えてください。140年以上の歴史があるそうですね。
和田 私たちの創業は1883年(明治16年)、天下の台所と呼ばれる大阪・天満で産声を上げました。当時は海苔や干し椎茸、豆類などを扱う乾物問屋として商売をしていたんです。大きな転機となったのは、第二次世界大戦後でした。私たちの店は幸い焼け残りましたが、大阪の街は空襲で焼けてしまい、一からのやり直しとなりました。その際、私の祖父にあたる3代目が、「単に仕入れて売る問屋ではなく、自分たちの手で責任を持ってつくる製造業をやりたい」と決意したんです。数ある食材の中から、日本人の食卓に欠かせず、かつ自分たちの技術で価値を高められる「ごま」に絞り込み、専門メーカーとしての道を歩み始めました。今では国内産ごまの一定のシェアをいただくまでになりましたが、一粒ひとつぶに対して誠実に向き合う姿勢は、創業当時から変わっていません。


3代目の決意によって「ごま専門メーカー」へ。
土蔵を改装した直売店「萬次郎蔵」では、100種類以上の商品や、ごまを扱った食品も販売。
―社長ご自身は、元新聞記者という経歴をお持ちだと伺いました。どのような経緯で家業を継がれたのでしょうか?
和田 実は、最初から家業を継ごうと考えていたわけではなかったんです(笑)。大学卒業後は産経新聞社に入社し、7年ほど記者をしていました。転機は、上司から「大阪で頑張っている面白い中小企業を取材してこい」と命じられたことでした。上司から取材先として指定されたのが、なんと実家である和田萬だったんです。当時は叔父が経営に関わっており、一人の記者として客観的な立場で話を聞くうちに、「自分の家は、こんなにも手間暇を惜しまず、強いこだわりを持って商品を作っていたのか」と、その姿勢に深い衝撃を受けました。
外の世界を知ったからこそ、家業が守り続けてきた価値を再発見できたんです。その経験がきっかけとなり、2008年に入社してからは、記者の経験を活かしごまの魅力を発信し続けています。社内では「社長」といった役職呼びを廃止するなど、伝統を大切にしながらも、現代の感性で風通しのいい環境づくりを心がけています。
―今回ご紹介する「黄金香りごま」について教えてください。
和田 これは、和田萬という自社ブランドを立ち上げた際の第1号商品で、私たちの魂とも言える存在です。今から35年ほど前、まだ市場には白ごまか黒ごましかありませんでした。一般的に、白ごまは穏やかで上品な風味、黒ごまは皮の香ばしさが特徴ですが、金ごまはそれらとは一線を画す、圧倒的な香りの強さと濃厚な脂質を持っています。「ごまの王様」とも呼ばれるこの金ごまは、白や黒に比べて一粒が少し大きく、油分が非常に多いため、口に入れた瞬間のコクの深さが格別なんですよ。

和田萬ブランドの第1号商品。
まだ市場になかった「金ごま」の可能性を信じて生まれた渾身の一作だ。
和田 私たちは、この金ごまの圧倒的なポテンシャルにいち早く着目し、日本の食卓に広めたいという情熱からブランド化を決意しました。原材料には、その年ごとに最も品質がいいとされるトルコ産の最高級グレードを厳選してきました。現在は、さらに研究を進化させ、エジプト産も使用することで高品質を保っています。産地を固定せず、常に最高の状態のものだけを選ぶことが、揺るぎない品質を守るための私たちのこだわり。この稀少な金ごまを、私たちの技術でさらに輝かせたいという思いが、この一袋に詰まっているんです。


一般的な白ごまや黒ごまとは一線を画す、濃厚な脂質と大きさ。
その年ごとに最も品質が良いとされる、トルコ産またはエジプト産の高級グレードのみを厳選している。
―「世界一」とも評される焙煎技術についても、詳しく教えていただけますか。
和田 ごまづくりにおいて「原料3割、焙煎7割」と言われるほど、焙煎は重要です。私たちの最大の特徴は、独自の超高温焙煎にあります。通常よりもはるかに高い温度で、ごま一粒一粒を、まるでポップコーンのように大きく膨らませるんです。ごまの内部にある水分を一気に蒸発させることで、中心まで均一にふっくらと火が通り、金ごま特有のナッツのような芳醇な香りと上品な甘みが最大限に引き出されます。そして最後の手法が「つぶし」です。通常のように細かくすりつぶすのではなく、絶妙な力加減で「押しつぶす」ことで、貴重な油分と香りを逃さず閉じ込めています。
すりつぶすと油が出て酸化が進みやすいのですが、つぶすことで鮮度を保ちながら、噛んだ瞬間にパッと香りが弾ける仕上がりになるんです。この「焙煎」と「つぶし」の掛け合わせこそが、唯一無二の香りを生む秘訣。この圧倒的な品質が認められ、今ではフランスやアメリカなど、世界10カ国以上のミシュラン星付きレストランのシェフたちにも愛用されています。

通常よりもはるかに高い温度で火を入れる「超高温焙煎」と「つぶし」の工程。
―豊かな香りを家庭で楽しむために、おすすめの食べ方はありますか?
和田 まずはシンプルに、炊きたての白いご飯でおにぎりをつくり、この「黄金香りごま」をたっぷりとまぶしてみてください。これが一番、香りの素晴らしさを実感していただけます。また、春先には菜の花のごまあえにするのもいいですね。香りが非常に強いので、とんかつなどの揚げ物に直接振りかけるのもおすすめです。ソースなしでも素材の甘みが引き立ち、驚くほど軽やかに召し上がっていただけます。意外なところでは、ココアやカフェオレなどのホットドリンクにトッピングするのも面白いんです。ナッツのようなコクが加わって、贅沢な味わいになります。忙しい毎日の中で、このごまをひと振りするだけで、ふっと心が満たされる「丁寧な暮らし」を感じていただけたらうれしいです。


ひと振りするだけで、いつものお味噌汁がご馳走に。野菜のごまあえも料亭の味に。
毎日の食卓に小さな幸せを運んでくれる。
―海外からも高い評価を受けているそうですが、お客様からはどのような声が届いていますか?
和田 ありがたいことに、一度使ってくださったお客様からは「もう他のごまには戻れない」という言葉をよくいただきます。味や香りの違いを実感していただけるのが何よりの喜びですね。英字紙「ジャパンタイムズ」で、私たちの焙煎技術を「世界一」と評価いただいたことも大きな自信になりました。国内外のトップシェフたちが「この香りがなければ料理が完成しない」と指名してくださるなど、プロの現場でも信頼をいただいています。140年続く老舗だからこそ守れる、一粒への誠実な姿勢が、国境を超えて伝わっていると感じています。
―最後に、これからのビジョンについてお聞かせください。
和田 私たちは今、国内産ごまの自給率向上にも力を入れています。2001年から「国産ごまプロジェクト」を立ち上げ、農家の方々と手を取り合って栽培を広めてきました。「ごまは日本文化の入り口」だと考えています。
ごまを通じて、お醤油やお酢といった日本が誇る「本物の調味料」の素晴らしさを世界へ広めていく、そんな役割を担いたいんです。本社ビル1階にオープンしたカフェ「IRUAERU(イルアエル)」も、若い世代や世界の人々がごまに出会い、新しい「おいしい体験」がつむぎ出される場所になればと思っています。これからも、愛情を注いで育ててきたこのごまの文化を、次世代、そして世界へとつないでいきます。


本社1階に構えるカフェ「IRUAERU」。ごまを使ったスイーツやドリンクが楽しめる。
―素敵なお話をありがとうございました!

「黄金香りごま 140g」
価格:¥626(税込)
店名:ごまやん倶楽部 胡麻の和田萬WEBショップ
電話:0120-507-380(9:30~17:00 ※土日祝を除く)
インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gomayan.com/products/detail/417
オンラインショップ:https://gomayan.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
和田武大(株式会社和田萬 代表取締役)
1976年大阪府生まれ。大学卒業後、株式会社産経新聞社に入社。記者として7年間の勤務を経て、2008年に株式会社和田萬へ入社。2018年に代表取締役社長に就任。世界10カ国以上への輸出活動や国内産ごまの自給率向上プロジェクトにも注力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/和田萬>



























