【10月の食日記】

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〇月×日
東麻布「Pizza Studio Tamaki」はとにかくピッツァが軽い。ひとりで1枚いけるんじゃないかと思うほど。独自に配合しているという小麦粉をはじめ、素材へのこだわりも強く、それが奥深い美味さを生んでいるのだろう。トマトベースなら「タマキ」、チーズベースは「ビスマルク」がおすすめ。前菜のミートボールも必食だ。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 Pizza Studio Tamaki
▶ 住所 東京都港区東麻布1-24-6-105
▶ 営業時間
平日  :17 : 00〜23 : 00
土日祝日:12 : 00〜16 : 00、17 : 00〜22 : 00
(LO:閉店1時間前)
▶ 定休日 不定休
▶ TEL 03-6277-8064
▶ URL http://pst-tk2-ad.com/

〇月×日
鮨屋ですからシャリにはこだわりたいんです。そう語る東銀座「すし佐竹」佐竹さんの酢飯は抜群に美味い。2種の赤酢をブレンドし、粒の大きな山形の「つや姫」を使う。なにより驚くのが、相当高い温度の酢飯からスタートすること。ところが、これが不思議と赤身に合う。脂が溶けて混然一体の幸福感が押し寄せるのだ。自然と温度が下がってくると、光りものにぴったりに。吉田商店の青とび海苔を使った、香り立つ巻物もぜひ。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 すし佐竹
▶ 住所 東京都中央区銀座8丁目18-16
▶ 営業時間
お昼: 12:00~14:00(L.O) 夜: 17:00~22:00(L.O)
▶ 定休日 不定期
▶ TEL 03-6775-3878
▶ URL https://sushi-satake.com/

〇月×日
「ティエリー・マルクス」は昨年、銀座4丁目交差点「銀座プレイス」7階にオープンした、フランスの二つ星シェフの名を冠したレストラン。マルクス氏の右腕といわれる小泉敦子総料理長の、フランス料理の粋を集めたような一皿一皿は美しく、重層的な美味しさ。ランチなら8800円で味わえるというのは、相当魅力的だ。銀座和光の時計台が眺められるテラス席は、最初の一杯、もしくは食後のコーヒー時に必ず座るべし。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 THIERRY MARX (ティエリー・マルクス)
▶ 住所 東京都中央区銀座5-8-1 GINZA PLACE 7F
▶ 営業時間 11:30–15:00 / 18:00–22:00
▶ 定休日 日曜日
▶ TEL 03-6264-5045
▶ URL http://www.thierrymarx.jp/

〇月×日
都内を中心に大人気の「ダンダダン酒場」の肉汁餃子だが、冷凍テイクアウトもできるのをご存じだろうか。家で焼くのもいいが、実は水餃子にするのも美味。お湯に放り込んで6分、という手ごろ感もたまらない。簡単なパーティなどにも重宝する。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 肉汁餃子製作所ダンダダン酒場 渋谷店
▶ 住所 東京都渋谷区道玄坂1-6-8 楠本第2ビル 1F
▶ 営業時間 11:30~24:00(L.O.23:30)
▶ 定休日 無休
▶ TEL 03-5784-0696

〇月×日
千歳船橋の駅からけっこう歩く住宅街にありながら、スパイスフリークから絶大な人気を集める「カルパシ」。それはそうだと訪れて納得。メニューは週替わり。この日の「スリランカスタイルの定食」では、5種のカレーをはじめ、実に13種の品がワンプレートに。それぞれ香りや余韻が素晴らしく、単品で食べたり混ぜたりと、まあ楽しい。これをご主人の黒澤氏がひとりで作るのだから、すごいとしか言いようがない。予約は電話ではなく、その週の分を日曜の22時半からLine・Twitter・facebook・Instagramで受け付けている。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 カルパシ
▶ URL https://www.facebook.com/kalpasi96/

〇月×日
久し振りにフレンチの絶対王者・三ツ星「カンテサンス」へ。オープン以来の名物である「山羊乳のバヴァロア」と「メレンゲのアイス」以外は、2カ月でメニューを変更。1ミリ単位までこだわる岸田シェフの情熱とセンスに、精鋭揃いのスタッフが食らいついていく。カンテサンス出身シェフの店がなぜ皆、話題になるのかが、改めてよくわかった。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 レストラン カンテサンス
▶ URL http://www.quintessence.jp/

〇月×日
今年のニューオープンの中でも、話題沸騰の牛込神楽坂「ボルト」。「レスプリミタニ」「マルディグラ」、さらには「まるしげ夢葉家」という、グルマンなら舌なめずりしそうな名店を経て、仲田高広シェフがご夫妻でオープン。それゆえ、ワインもうまけりゃ日本酒もうまい。メニューにはうなぎのベニエとハムカツが普通に並んでいて、フレンチの高い技術を生かして居酒屋をやると、こうなるのかと感嘆。〆の”別腹”欄には米沢牛チャーハン、油そーめん、スープドポワソンカレーが。もちろん、全部オーダー。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 BOLT (ボルト)

〇月×日
知りあいのお店がオープンしたので滋賀まで。新幹線移動時に重宝しているのが、リーデルの脚の無いワイングラス。以前、取材で普通のコップとワイングラスで同じワインを飲み比べた時、あまりの味の違いに愕然とした。それ以来、マイグラスを旅行バックに忍ばせている。これはおすすめです。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 RIEDEL
▶ URL https://shop.riedel.co.jp/products/detail.php?product_id=169

〇月×日
「グリーングラス」は、いまや、蕎麦界の新しい流れの中心である「眠庵」出身、注目の職人である関根美徳氏が2016年にオープンした静岡おでんと蕎麦の店。住宅街である中井にあって、なんのランドマークも無い、本当の民家が集まる中に出したというだけで、その自信がうかがえる。黒はんぺんに象徴されるおでんは、静岡オンリーの日本酒にものすごくマッチ。メインの蕎麦は、二種盛り、釜揚げと楽しめるが、本当に美味い蕎麦は、そばつゆが不要なんだと実感させられる。

green glassのちくわのおでん

SHOP INFORMATION
▶ 店名 green glass
▶ 住所 東京都新宿区上落合3-28-9
▶ 営業時間
昼:12:00 – 14:00
夜:17:30 – 23:00
▶ 定休日
月曜日・金曜日の昼の部
日曜日
▶ TEL 03-6908-9259
▶ URL http://green-glass.info/

〇月×日
3年連続でアジアベストレストランのトップに選ばれたバンコクの「ガガン」。和食の楽しさを世界に広め、外国人客が押し寄せる「傳」。この2店がコラボした特別な宴に参加。「Lick it up!」と描かれたソースの皿が。え? 舐めろ?? と思っているとテーブルにスピーカーが置かれ、大音響でロックンロールが流れ出す。あり得ない機会を逃すまいと集った名うての猛者たちが、なんだか楽しくなって、一斉に皿を舐めだす。トランス状態とはこのことか。食べる側も作る側も、この二度と来ない瞬間を満喫する幸せな時間。ちなみにガガンは栄光に溢れた店をあっさり閉め、福岡に移転するようだ。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 傳
▶ URL http://www.jimbochoden.com/

〇月×日
雑誌「ブルータス」の”日本一のお取り寄せグランプリ”焼きそば部門第一位に輝いた塩焼きそばをお取り寄せ。福岡にある「梟」という、もつ鍋専門店の逸品。ちゃんぽん麺の食感が楽しく、素材ごとに小分けにされたセットもわかりやすい。塩焼きそば、いいね!と微笑んでしまう。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 博多もつ鍋処 梟
▶ URL http://www.fukurou1106.com/

〇月×日
と思っていたら、料理研究家さんからラッキーにも大根おろしと出来たての柚子こしょうをいただいたので、しらすと大根おろしのパスタを作ってのせてみる。口中の香りがすごい! 柚子こしょうは大事に冷凍庫へ。またしばらく楽しめそうだ。

大木淳夫

大木淳夫

「東京最高のレストラン」編集長

1965年東京生まれ。学習院大学卒。ぴあ株式会社メディア・クリエイティブ局メディアプロデューサー。日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「東京とんかつ会議」(山本益博・マッキー牧元・河田剛)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)、「一食入魂」(小山薫堂)、「日本一江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」(堀江貴文)など。好きなジャンルは鮨とフレンチ。
現在は、「テリヤキ」(堀江貴文氏が運営するグルメキュレーションサービス)公式キュレーター=「テリヤキスト」、Retty「TOP USER」としても活動中。

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