
京都のわらび餅の名店「文の助茶屋」が贈る、パッケージデザインがおしゃれなわらび餅セット
2026/02/05
京都・東山、八坂の塔のほど近く。暖簾をくぐると、そこにはどこか懐かしく、温かい空気が流れている甘味処「文の助茶屋」があります。今回、編集長のアッキーが注目したのは、こちらのパッケージがモダンな「わらび餅 4種詰合せ」と「甘酒 たっぷり6本セット」です。本わらび粉を使用した粘りとコシが自慢のわらび餅と、砂糖不使用の自然な甘みが身体に染み渡る甘酒。
その背景には、明治時代に活躍したある「落語家」が始めたという、ユニークなルーツがありました。「粋なお客様が無粋な店を育ててくださる」。その精神を受け継ぎ、伝統を守りながらも新しい風を吹き込む、京都府に本社を構える株式会社文の助茶屋の代表取締役社長、山田裕久氏に取材スタッフがお話を伺いました。
―まずは、御社についてお聞かせください。
山田 創業者は、明治の落語家・二代目 桂文之助、私の曾祖父です。酒を飲まない甘党だった曾祖父が落語家を引退後に開いた「甘酒茶屋」がすべての始まりでした。
当初は単に「甘酒茶屋」という名前で呼ばれていました、常連のお客様から「文の助茶屋にしたらどうや」という声があったそうで、現在の屋号が誕生しました。お客様との距離の近さがうかがえるエピソードですよね。落語家にとって大切なのは、話のうまさだけでなく「人間味」です。創業者はお菓子そのものだけでなく、お店で過ごす「空気感」や「余韻」を何より大切にしていました。
その思いは現代にも息づいています。ただおいしい だけではなく、訪れた人が笑顔になり、心ほぐれる時間を提供する。それが文の助茶屋の変わらぬテーマです。かつて落語が人々の心を癒やしたように、今は甘味で人々の心を癒やす。形は変われど、その根底にある「人情」と「遊び心」は100年以上脈々と受け継がれています。


落語家が始めたという異色のルーツを持つ老舗茶屋。
京都・東山に佇む本店は、創業者の「粋」と人情を今に伝えている。
―五代目を継がれるまでの、ご自身の歩みについて教えてください。
山田 実は若いころ、家業を継ぐことよりも「デザイナー」になることを夢見ていました。しかし、私が大学に入学する直前に3代目である父が急逝しまして。それからは長らく、母が4代目として社長として暖簾を守ってくれていたのです。私は一度外の世界を見てから、20代後半で京都に戻り家業に入ります。母の下で10年以上修業を積み、40歳を迎えた頃に「そろそろ社長になってくれ」とバトンを渡されました。
ただ、意気込んで自身のデザインで挑戦しては失敗し、在庫の山を前に途方に暮れた時期もありました。転機が訪れたのはまさにその頃です。かつて共に芸大を目指していた旧友と再会し、協力してブランドのリニューアルに着手することに。こうして生まれた新しいパッケージやロゴには、かつてデザイナーを志した私の感性が、形を変えて確かに息づいています。遠回りしたからこそ見えた景色があると感じています。
―今回ご紹介する「わらび餅 4種詰合せ」は、どのようにして生まれたのでしょうか。
山田 本来、わらび餅は日持ちがしない繊細なお菓子です。それを「遠方の方にも届けたい」と、父が試行錯誤の末に日持ちする製法を開発したのが始まりです。
さらに現在の4種セットが生まれた背景には、コロナ禍という逆境がありました。時間ができたことを好機と捉え、社員一丸となって新フレーバーの開発に着手したんです。
伝統の「ニッキ」や「抹茶」に加え、苦手な方やお子様にも楽しんでいただけるよう、「和三盆」や「ほうじ茶」などのバリエーションを拡充しました。


伝統のニッキに加え、和三盆や抹茶など現代の嗜好に合わせた4種の味わい。
左上から時計回りに、わらび餅(ニッキ)、抹茶わらび餅、和三盆わらび餅、ほうじ茶わらび餅
―食感や味わい、パッケージデザインへのこだわりを教えてください。
山田 最大の特徴は、希少な「本わらび粉」が生み出す食感にあります。力強い粘りがありながら、口の中でとろけるようなまろやかさを実現しました。その食感と共に楽しんでいただきたいのが、文の助茶屋の代名詞とも言える「ニッキ」の風味です。強すぎず、ふわりと香る絶妙なバランスは、創業者が愛した伝統の味そのものなんですよ。
合わせるきな粉にも深くこだわっておりまして、抹茶味には抹茶きな粉、ほうじ茶味にはほうじ茶きな粉と、それぞれの味を最も引き立てる専用のブレンドを行っています。そうして出来上がったお菓子を包むパッケージにも、実は秘密があるんです。あしらわれた「三角」のデザインは、かつてくず餅を三角に切って提供していた歴史をモチーフにしました。側面の三角の小窓から中の箱の色がのぞく仕掛けは、箱を開ける前からワクワク感を演出する、ギフトにも最適なデザインになったと自負しています。

希少な本わらび粉が生み出す、力強い粘りととろけるような口溶け。
「三角」を模した小窓から中身がのぞく箱は、ギフトとしての遊び心にあふれている。
―おすすめの楽しみ方はありますか。
山田 4種類の味が楽しめるので、ご家族や友人とシェアして「推し」の味を見つけるのがおすすめです。会話が弾むお菓子としても活躍します。「ニッキ」でシャキッと気分転換したり、「和三盆」で優しく癒やされたり。その日の気分に合わせて選ぶ、贅沢な「おうち茶屋」体験を楽しんでいただければと思います。
―お客様からの反響はいかがですか。
山田 京都・東山の観光地で長年愛され、多くの旅人の疲れを癒やしてきた実績があります。百貨店でも取り扱いがあり、「京都に行ったら必ず買う」とおっしゃってくださるファンの方も多いですね。信頼していただけるブランドとして、これからも品質を守り続けていきます。
―「甘酒」についてもお聞かせください。
山田 わらび餅が有名ですが、文の助茶屋の創業は「甘酒茶屋」なんです。つまり、この甘酒こそがブランドの原点であり、歴史そのものです。創業者が、引退後の第二の人生を共に歩むパートナーとして選んだ、特別な一杯といえます。

砂糖不使用、米と麹の発酵だけで引き出した優しい甘み。
「飲む点滴」とも称される甘酒は、冷やして飲めば夏の疲れを癒やす極上の一杯となる。
―甘酒のこだわりや、おすすめの飲み方を教えてください。
山田 原材料は国産米と米麹のみです。砂糖を一切使わず、発酵の力だけで引き出した自然な甘みは、驚くほど優しく、体に染み渡ります。アルコール分ゼロなので、お子様や妊婦さん、車を運転する方でも安心して飲めるのが嬉しいポイントですね。あえて残した「つぶつぶ感」は、まるで「食べる美容液」のような満足感が得られます。
冬のイメージが強い甘酒ですが、実は江戸時代から続く「夏の栄養ドリンク」なんですよ。冷やして飲めば、夏バテ気味の体への最高のご褒美になります。おろし生姜を加えて温めれば、冷房で冷えた体を芯から温める「温活」ドリンクに早変わり。YouTubeではアレンジレシピを発信していますので、ぜひご覧ください。
―どのような方に楽しんでいただきたいですか。
山田 添加物を極力控えた優しい設計で、とろみ付けの寒天などを使用しているため、赤ちゃんの離乳食や小さなお子様のおやつとしても選ばれています。ご自身へのご褒美はもちろん、大切なご家族の健康を気遣うギフトとしてもおすすめですね。
―最後に、今後の展望をお聞かせください
山田 私が掲げるテーマは、「お菓子で世界平和」です。一見大きく聞こえますが、その真意はとてもシンプルで温かいものです。甘いものを食べているとき、人は誰しも笑顔になりますよね。「その笑顔の輪を広げていけば、争いはなくなるはず」。そう信じています。
京都から日本へ、そして世界へ。文の助茶屋の甘味が、国境を越えて人々の心をほぐし、平和な時間を作っていく。100年前、落語でお客様を笑わせた初代のように、私は「お菓子」で世界中に笑顔の種をまき続けていきます。
―本日は素敵なお話をありがとうございました。

「わらび餅 4種詰合せ(わらび・抹茶・和三盆・ほうじ茶)」
価格:¥1,858(税込)
店名:京甘味 文の助茶屋
電話:075-532-0555(10:00~17:00 ※土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://ecstore.bunnosuke.jp/items/38349540
オンラインショップ:https://ecstore.bunnosuke.jp/

「甘酒 たっぷり6本セット」
価格:¥1,944(税込)
店名:京甘味 文の助茶屋
電話:075-532-0555(10:00~17:00 ※土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://ecstore.bunnosuke.jp/items/50566675
オンラインショップ:https://ecstore.bunnosuke.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
山田裕久(株式会社文の助茶屋 代表取締役社長)
明治末期に落語家・二代目 桂文之助が創業した甘酒茶屋をルーツに持つ「文の助茶屋」の5代目。若いころはファッションデザイナーを志し、アパレル業界への憧れを持つ。20代後半で家業に入り、母の後を継いで社長に就任。伝統を守りつつも、デザインへの知見と遊び心を活かしたリブランディングを推進し、現代のライフスタイルに合わせた和菓子の魅力を発信し続けている。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/文の助茶屋>




























