
旨みと酸味でいつもの料理が劇的味変。広島産にこだわって作ったスプラウトにんにくの丸ごと入り調味酢「モウモドレナイス」
2025/12/16
今回、編集長のアッキーが注目したのは、調味酢「モウモドレナイス」です。瓶の中にスプラウトにんにくが丸ごと一本入ったその姿は、インパクト抜群。見た目の驚きとは裏腹に、広島の名水で育ったにんにくの旨みが溶け出したその味は、かけるだけでいつもの料理を劇的においしくする「魔法の調味料」です。その背景には、創業60年を超える広島の老舗雑貨メーカーが、未経験の食品事業に挑んだ熱いドラマがありました。取材スタッフが、広島県に本社を構える、八千代工業株式会社 代表取締役社長の大薮盛生氏に話を伺いました。

八千代工業株式会社 代表取締役社長の大薮盛生氏
―創業当時は「針」を作っていたそうですね。現在の雑貨メーカーに至るまでの経緯を教えてください。
大薮 創業は1963年です。広島は昔から手縫い針の産地として有名で、国内シェアの多くを占める地域でした。私たちも、当初は針の製造メーカーとしてスタートし、製品のほとんどを海外へ輸出していました。しかし、1980年代以降の為替変動などで輸出が厳しくなり、国内市場へ目を向ける必要が出てきました。そこで、1998年に中国工場を設立したのを機に、針だけでなく手芸用品や文具、レジャー用品など幅広い商品を扱うようになりました。時代の変化に合わせて柔軟に業態を変え、現在では3,000アイテム以上を企画・販売する「総合雑貨企画会社」へと進化してきました。



かつて広島の地場産業であった針製造からスタート。
60年の歴史の中で柔軟に変化を続け、
今では生活雑貨からレジャー用品まで幅広く手掛けている。
―ご自身も、一度広島を離れてから家業に戻られたと伺いました。
大薮 そうですね。大学進学で東京に出て銀行に勤務した後、2000年頃に広島へ戻りました。当時、社長だった父(現会長)が高齢になっており、私が長男だったこともあって、「そろそろ自分が戻って支えるべき時が来たのかな」と。父は感覚的でどんどん前に進む「天才肌」なのですが、私は逆に石橋を叩いて渡る「実務派」なんです。性格が正反対なので、親子だからこそぶつかることもありました。でも、だからこそお互いに足りない部分を補い合える「戦友」のような関係でもあり、それによって会社を成長させてこられたのだと思います。
―そんな雑貨のプロである御社が、なぜ全く未経験の「食品」であるにんにく作りを始められたのですか?
大薮 私たちの商品は「衣食住」に関わるものが多いのですが、「食」の分野だけは手つかずにいましたが、お客様の生活すべてに貢献したいという思いから、2019年に新規事業としてスプラウトにんにく(発芽にんにく)の水耕栽培を始めました。
ただ、生鮮品はどうしても賞味期限が短いという課題に直面しまして。もっと長く楽しんでいただける商品にできないかと模索する中で、社内のチームメンバーから「お酢に漬けてみては?」というアイデアが出たんです。そこで、地元・広島の老舗お酢メーカーのご協力を得て試作してみたところ、メンバー全員が驚くほどおいしいものができあがりました。雑貨屋の発想と、地元の伝統の技が組み合わさって生まれた、まさに奇跡的な味でしたね。

瓶の中にスプラウトにんにくが丸ごと一本鎮座する、ユニークなパッケージ。
広島の老舗酢メーカー「センナリ」の酢を使用しており、味にも一切の妥協はない。
―素材である「スプラウトにんにく」にも、こだわりがあるそうですね。
大薮 はい。広島市安佐北区可部(かべ)という地域の地下水だけで育てたもののみを使用しています。実はこのエリア、酒造会社が何軒もあるほど水が清らかで、ミネラルが豊富な場所なんです。私たちはこの素晴らしい天然水だけを使って、農薬はもちろん、液体肥料さえも一切使わずに完全な水耕栽培を行っています。余計なものを入れないからこそ、雑味のないクリアな味わいに育つんです。
最大の特徴は、発芽(スプラウト)させることで、GABA(ストレスを和らげて気持ちをリラックスさせてくれるアミノ酸)などの栄養価が高まっていること。そして何より、食べた翌日ににおいが残りにくく、胃もたれしにくいという点です。通常のにんにくだと翌日のにおいが気になったり、胃が重くなったりすることもありますが、「これなら平日でも安心して食べられる」と好評です。瓶の中で揺らめく「丸ごと一本」の姿は、そんな素材への絶対的な自信の表れでもあるんです。


農薬や液体肥料は一切使用せず、可部地区の清らかな天然水だけで水耕栽培を行う。
発芽させることで栄養価が高まり、食べた翌日ににおいが残りにくいのも特徴だ。
―「モウモドレナイス」というユニークな名前通り、一度使うと手放せなくなりそうです。おすすめの食べ方はありますか?
大薮 開発当初は、ラーメンの途中で味を変える「味変(あじへん)」調味料としての利用を想定していました。こってりしたスープにひとかけするだけで、お酢の酸味とにんにくの旨みが広がり、最後までさっぱりと飲み干せる一杯になります。
それから、特におすすめなのが餃子です。醤油を使わず、この「モウモドレナイス」とコショウだけで食べる「酢コショウ」スタイルは絶品ですよ。脂っこさが消えて、思わず箸が進んでしまうと思います。他にも唐揚げにかけたり、ドレッシング代わりにしたりと、食卓に一本あるだけでいつものメニューがランクアップします。

ラーメンの途中で投入すれば、酸味と旨みで劇的な「味変」が楽しめる。
―発売後の反響はいかがでしたか?
大薮 クラウドファンディングの「Makuake」やテレビ番組で取り上げていただいたことで、予想以上の反響をいただきました。その見た目のインパクトから、今では原爆ドームのすぐ隣に位置する「おりづるタワー」や広島駅、サービスエリアなど、広島のお土産スポットでも多く扱っていただいています。実際に購入されたお客様から「おいしかった」「もっと買える場所を増やしてほしい」という熱烈なリクエストをいただくこともあり、今までOEM(相手先ブランド製造)が主体だった私たちにとって、直接お客様の声が届くことは本当に大きな喜びですね。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
大薮 これからも、変化を恐れず新しい価値を提案し続けていきたいです。実は、この商品のパッケージやWebページも、すべて社内のデザインチームが手作りしているんです。地方企業でありながら、社員が新しいことに挑戦し、のびのびと才能を発揮できる環境を作る。そんな従業員満足度を第一に考えることが、結果としてお客様に喜んでいただける良い商品作りにつながると信じています。これからも「雑貨屋が作る本気の食品」にご期待ください。
―貴重なお話をありがとうございました!

「モウモドレナイス(にんにく調味酢)」
価格:¥1,080(税込)
店名:水鏡ファーム
電話:082-516-7103(10:00~17:00 土・日・祝日除く)
定休日:土・日・祝日、年末年始(12/27~1/8)、夏季休業(8/12~8/20)
インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://mikagamifarm.official.ec/items/77819280
オンラインショップ:https://mikagamifarm.official.ec/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
大薮盛生(八千代工業株式会社 代表取締役社長)
1977年広島県生まれ。大学卒業後、銀行勤務を経て2002年に八千代工業へ入社。中国子会社出向などを経て2009年に同社代表取締役社長に就任。4C精神(Change・Challenge・Chance・Creative)を経営理念として社員と共に日々活動している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/八千代工業株式会社>




























