
京都の布団職人の技と数万人のデータが導く心地よい眠り!「匠のわたふとん」と「脳とカラダを休めるまくら」
2026/02/05
朝起きた瞬間に「体が重い」「疲れが取れていない気がする」と感じることはありませんか?
今回、編集長のアッキーが注目したのは、「匠のわたふとん」と「脳とカラダを休めるまくら」です。京都の職人が一枚一枚仕立てるふっくらとした綿の温もりと、数万人のデータから導き出された「自分仕様」に調整できる枕。
その背景には、戦後の混乱期から「眠りの質」を追求し続け、顧客と一生涯の付き合いを目指す老舗の深い物語がありました。取材スタッフが、徳島県に本社を構える、株式会社つゆき 代表取締役社長の露木寛之氏にお話を伺いました。

株式会社つゆき 代表取締役社長の露木寛之氏
―創業のきっかけは、大正時代に営んでいた旅館業まで遡ると伺いました。
露木 はい。創業者の母、私の曾祖母が大正時代に旅館を営んでいたのが、私たちの商売のルーツです。旅館という「お客様を迎え、安らぎを提供する場」が原点にあり、1921年(大正10年)に創業いたしました。その後、本格的に寝具を深く追求する転機となったのが、戦後の混乱期です。当時、布団に使われる「綿わた」は貴重品で、いわゆる闇市で取引されていました。通産省の役人だった創業者が、闇市で綿を扱う方の帳簿付けを手伝ったことがすべての始まりです。その経験を通じて商売の面白さに目覚め、「役人を辞めてでもやるべきだ」と一念発起し、1950年(昭和25年)に創業。以来、素材を見極める「確かな目」を何より大切に受け継いできました。

1921年(大正10年)創業。
戦後の闇市で貴重品だった「綿わた」の目利きから歴史が始まり、
今では地域に愛される眠りの専門店へと成長した。
―社長ご自身の経歴について教えてください。異業種から家業に戻られたそうですね。
露木 私は大学の工学部出身で、もともとは飲食業界で働いていました。経済小説のモデルになった外食経営者に感銘を受けたのがきっかけです。その後、後継者問題があり、1997年に家業に入ったのですが、最初はあまりにアナログな小売現場に驚きましたね(笑)。
その後、改革の一環として楽天などの大手ECモールに出店し、多額の広告費をかけて売上を伸ばした時期もありました。しかし、それではお客様のお顔が見えず、会社の名前さえ覚えていただけないことに違和感を抱くようになったのです。そこで、あえてモールへの出店を止めて自社ECサイトに特化することにしました。売上よりも「お客様一人ひとりの名前を覚え、寄り添うこと」こそが私たちの商売の本質だと再確認したからです。現在では、実店舗のお客様の約7割がリピーターで、初回来店から10年経過しても30%の方が継続的にご来店くださっているというデータもございます。
―まずは「匠のわたふとん」について伺います。なぜ今、あえて「綿布団」の最上級モデルを開発されたのでしょうか?
露木 今の主流は軽くて扱いやすい合成繊維やウレタンマットレスですが、「やっぱり綿がいい」というお客様は根強くおられます。綿ならではの吸湿性や独特のコシは、現代のストレス社会における深い休息にこそ必要だと考えました。しかし、市場にある綿布団は昔ながらの柄物ばかり。そこで、利便性よりも「本質的な寝心地」や「素材」を愛するこだわり派の方に向けて、弊社で最もハイクラスなモデルとして企画しました。
現代の生活では敬遠されがちな部分もありますが、それでも、「手間はかかるけれど最高に心地よい」という価値を再提案したかったのです。驚くことに、実店舗のない東京23区内からも多くのご注文をいただいており、目の肥えた層に選ばれていると実感しています。

独特の十字模様が美しいサザンクロス生地。
厚みとコシがあり、綿のふっくら感を優しく包み込む。
カラー:キンチャ、アカネ、ウグイスの3種類。
―「匠」の名にふさわしい、こだわりや独自性について教えてください。
露木 中わたには、インド綿の中でも最高級とされる希少な「アッサム綿」を20%ブレンドしています。繊維が太く弾力性に優れているため、安定感のある硬めの寝心地と圧倒的な復元力を実現しました。これを、京都の布団職人が一枚一枚、日本古来の「和綴じ(わとじ)」で丁寧に仕立てています。和綴じは、わたのふっくら感を損なわない伝統的な技法なんですよ。
また、デザインにもこだわりました。昔ながらの和柄ではなく、側生地には「サザンクロス」という十字の変わり織りが美しい無地生地を採用しました。厚みとコシがあり、現代のインテリアにも馴染むモダンな仕上がりです。睡眠中の汗や湿気をしっかり吸収する綿100%の力で、ムレ感のない爽やかな暖かさが朝まで続きます。
―長く愛用するために、推奨される使い方はありますか?
露木 綿は吸湿性に優れていますが、放湿するのは少し苦手です。ですから、朝起きてすぐには押し入れにしまわず、しばらくそのままにして湿気を逃がしてあげてください。
そして、天気のいい日の午前10時から午後3時頃の間に、片面2時間ずつ天日干しをすることをおすすめしています。お日様の光をたっぷり浴びてふっくらと膨らんだ布団は、太陽の香りがして本当に気持ちがいいものです。少し手間はかかりますが、そうやって「布団を育てる」時間を、丁寧な暮らしの一部として楽しんでいただければと思います。
―海外の方からも高い評価を受けているそうですね。
露木 はい。日本文化を愛するフランス人富裕層向けの宿泊施設に採用していただきました。旅行プランの締めくくりとして、日本の伝統的な「匠のわたふとん」で休んでいただくのですが、その寝心地が大変好評だと聞いています。また、ECサイトでの販売実績を見ると、都心のマンションにお住まいの若い世代の方からの注文も増えています。「憧れの綿布団を使ってみたい」という新しいニーズの手応えを感じていますね。
―続いて、「脳とカラダを休めるまくら」について伺います。こちらはどのような経緯で誕生したのでしょうか?
露木 私たちは10年間で数万個の「オーダー枕」を販売してきました。その中で蓄積された膨大な調整データと、約40名在籍する「睡眠環境寝具指導士」の知見を凝縮して開発したのがこの枕です。オーダー枕は素晴らしいものですが、価格や来店の手間がハードルになることもあります。「お店までは行けないけれど、プロの調整に近い枕が欲しい」という遠方のお客様の声に応えるため、現場で培った「理想の高さ」の法則を既製品に落とし込みました。

寝返りを打っても中材が偏りにくく、理想的な寝姿勢を朝までキープしてくれる。
―ご自宅で調整ができるそうですね。具体的なこだわりを教えてください。
露木 最大の特徴は、頭と首を理想的に支える5つの独立したポケット構造です。これにより、寝返りを打っても中材が偏らず、形状が安定します。さらに、高さ調整シートが付属しているほか、各ポケットの中材(パイプや綿)を出し入れすることで、ご自宅にいながらミリ単位の微調整が可能です。 頸椎(けいつい)を支える部分は、ショート面とロング面があり、その日の体調に合わせてフィット感を選べるようにしました。女性は特に寝具の清潔さを気にされますので、家庭の洗濯機で丸洗いできるウォッシャブル仕様にしています。毎日使うものだからこそ、シンプルに扱えて、清潔に保てることにもこだわりました。

自分好みの高さに微調整できるのも魅力。
―どのような評価を得ていますか?
露木 現場でお客様の悩みに向き合い続けてきた、当社に在籍する睡眠環境・寝具指導士の有資格者たちが、「これなら自信を持っておすすめできる」と太鼓判を押す機能性です。実際に使用されたお客様からも、「機能性枕を初めて使う人にも扱いやすい」「首の痛みが楽になった」といったお声をいただいています。オーダー枕のエッセンスを詰め込んでいるので、コストパフォーマンスの面でも非常に優秀な枕だと自負しています。
―最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。
露木 私たちは「ゆりかごから墓場まで」、お客様の眠りに一生寄り添い続ける存在でありたいと願っています。布団は買っておしまいではありません。除菌や打ち直し、クリーニングといったメンテナンスを通じて、長く快適に使っていただくことが大切です。
今後は「みなとまちふとん店」という新しい屋号で商業施設への出店を進め、より身近な場所でプロのアドバイスを受けられる環境を広げていきます。また、睡眠ワークショップなども計画しており、寝具という「モノ」だけでなく、良質な睡眠という「時間」そのものを提供できるライフスタイルパートナーを目指してまいります。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「匠のわたふとん」
価格:¥36,300(税込)
店名:ふとんのつゆきオンラインショップ
電話:078-975-8007(10:00~17:00 火曜・日曜日除く)
定休日:火曜・日曜日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://futon-tsuyuki-ec.com/SHOP/10-86.html
オンラインショップ:https://futon-tsuyuki-ec.com/

「脳とカラダを休めるまくら〈STANDARD/スタンダード〉」
価格:¥9,900(税込)
店名:ふとんのつゆきオンラインショップ
電話:078-975-8007(10:00~17:00 火曜・日曜日除く)
定休日:火曜・日曜日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://futon-tsuyuki-ec.com/SHOP/370-1658.html
オンラインショップ:https://futon-tsuyuki-ec.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
露木寛之(株式会社つゆき 代表取締役社長)
1973年岡山県生まれ。1997年に入社し2008年代表取締役に就任。今年10年目を迎えた手作りキッズまくら教室や睡眠環境・寝具指導士による睡眠セミナーなどさまざまなイベントを通じて、パーパスにも掲げる「家族に進めたくなる存在」「地域の活力になる存在」を目指している。2025年から新業態「みなとまちふとん店」も加えて兵庫県、岡山県にて店舗展開中。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/つゆき>



























