
北海道十勝の畑から届くワクワクおやつ!「十勝ポップコーン」と、もちもち小麦「キタノカオリ」
2025/11/27
毎日忙しく過ごしていると、家族とゆっくり過ごす時間や、食卓での会話がなにより大切だと感じますよね。そんな日常に、畑からの“ワクワク”を届けてくれる商品があります。
今回、編集長のアッキーが注目したのは、「北海道十勝ポップコーン」と、パン用小麦粉「キタノカオリ」です。「十勝ポップコーン」は、電子レンジで弾ける音と香ばしい香りを楽しむ、体験型のおやつ。そして「キタノカオリ」は、都内の有名ベーカリーも愛用する、もちもち食感のパンが焼ける小麦粉です。その背景には、「冬場の雇用を守りたい」「農業の価値を“食”で伝えたい」という、熱い思いがありました。取材スタッフが、北海道に本社を構える、前田農産食品株式会社の代表取締役社長、前田 茂雄氏に話を伺いました。

前田農産食品株式会社 代表取締役社長の前田 茂雄氏
―前田農産食品(株)は120年以上の歴史があると伺いました。どのようなルーツがあるのでしょうか。
前田 うちは1899年(明治34年)の開拓から続く農家で、私で4代目になります。初代は文字通り、原野を開拓し畑にしてくれました。2代目の祖父母は、戦時下に冬場の仕事として澱粉(でんぷん)工場を始めたんです。この時についた「前田農産食品」という社名が今も続いています。その後、3代目の父は畑作に集中し、農地の基盤整備と規模拡大をしてくれました。そして4代目となる私と妻(常務)が、2代目祖父母達が澱粉いもで冬の仕事としたルーツをモデルとしてポップコーンでの「食品加工」となりました。時代に合わせて変化し、挑戦してきた歴史が今に繋がっています。
―社長ご自身は、家業を継ぐことに迷いはありませんでしたか?
前田 正直、若い頃は農業に対して特別な思い入れがあったわけではないんです。むしろ地元を一度出てみたくて、東京農業大学に進学しました。その後アメリカへ留学し、現地の農業の厳しさも目の当たりにして帰国しました。
転機になったのは、2000年に就農して8年後、パン屋さんに小麦粉を飛び込みで持ち込んだ経験です。そこで初めて自身が作った作物を「食べる人」と繋がり、「農業の価値を“食”でしか伝わらない」という当然の関係を認識しました。同時に、経営者として「冬場の雇用をどう守るか」という地域農家の切実な課題にも直面しました。この「“食”で伝えたい」という情熱と、「社員スタッフたちの生活を守る」という責任、その両方が商品開発の原動力になっています。

「十勝ポップコーン」は、畑のワクワクを届ける体験型おやつ。
―まさにその思いから生まれたのが、「北海道十勝ポップコーン」ですね。開発には大変なご苦労があったと伺いました。
前田 「北海道十勝ポップコーン」の開発は、2つの経営課題から始まりました。1つは、先ほどお話しした「冬場の雇用確保」。もう1つは、小麦の「選別ラインの有効活用」です。7月収穫の小麦のコンバイン、乾燥機、選別施設は高価なのに、収穫後の一時期しか使わず、非常に効率が悪かった。この設備を冬場も稼働できないかと考え、10月収穫のポップコーンに行き着きました。
2013年にとうもろこしの栽培を始めましたが、最初の2年間は「まったく弾けず」、1年目に14トン、2年目には乾燥に失敗して16トン、計30トンものとうもろこしを廃棄しました。まさに「経営が弾けそうに」なりましたよ(笑)。
―30トンの廃棄……想像を絶します。そこからどのようにして商品化にこぎつけたのですか?
前田 諦めずにアメリカ最北端の農家へ研修に行き、3年の試行錯誤を重ね、2015年にようやく独自の乾燥技術を発見し、うまく弾けるようになったんです。食べ方提案の商品化は、私自身がアメリカ留学中、寮で電子レンジのポップコーンを食べていた原体験があったので、電子レンジタイプにしました。そして何より、畑から届ける者として、完成品を売るのではなく、「お客さんと一緒に作る楽しさを共有したい」という思いが強かった。そうして、現在の形になりました。

黄金のとうもろこし畑で育ったゴールデンイエローが美しいとうもろこし。
―お子さんがいるご家庭だと、原料の安全性も気になります。こだわりについて教えてください。
前田 大切なお子さん達にも安心して食べてもらうため、安全性には徹底的にこだわっています。まず、原材料とうもろこしは北海道・十勝の自社農場で生産し、燻蒸ではなく低温保管を原材料は行っております。もちろん、遺伝子組み換えとうもろこしではありませんし、残留農薬検査も実施してます。また、包装袋は、「PFOAフリー」の素材を国内外の機関で検査し採用しています。
働く人の安全性や農場の健全性や持続性を高めるためにGlobal GAPを2015年より第三者認証による認証制度と、食品安全性の北海道HACCPと2017年より継続しております。
味付けも、素材の味を引き立てるために「沖縄の海水塩」のみ。油っぽくなく、日本のおかきのような、どこか懐かしい素朴な味わいです。
―「作る楽しさを共有したい」とのことでしたが、おすすめの楽しみ方を教えてください。
前田 この商品の核心は「食べる」ことだけでなく、「作る体験」そのものです。電子レンジの前で、袋がだんだん膨らんでいくのを待つ2~3分間が、家族のコミュニケーションを生む「小さなイベント」になるんです。お客様からも、「子どもが楽しんで作っている」「サイダーやお父さんのビールのおつまみに最高」「家での映画やドラマ鑑賞に欠かせない」といったお声をいただきます。日常のシーンに、手軽なワクワクを取り入れてほしいですね。


袋が膨らむワクワクを親子で楽しめる。火も使わないので安全。
―そういった評価が広がっているのですね。
前田 おかげさまで、「北海道知事賞」やコープさっぽろ「農業賞」などの賞をいただくこともできました。ですがやはり、お客様からの声が何よりうれしいですね。以前、あるご年配の女性に「これなら孫と一緒に作ってみたいわ」と言われ、単なるスナックではなく、世代間のコミュニケーションツールになれたんだと実感しました。レビューでも「北海道産」「パッケージの動物達がかわいい!」(鶴、熊、リスは畑にくる動物達)となごみ感を覚えてくださる方が多く、私たちの商品への思いが伝わってるのかなと感じます。
―続いて、小麦粉「キタノカオリ」について伺います。ポップコーン事業の前から、小麦の多品種生産に踏み切ったそうですね。
前田 はい、これも「パン屋さんへの飛び込み営業」が起点です。そこで、プロはパンによって小麦粉を使い分けることを知りました。クロワッサン用、バゲット用と、求める食感や香りは異なり、それぞれに合う品種もまた違うのです。それならば、「パン屋さんのレパートリーを増やしたい」、ひいてはパンを選ぶお客さんの喜びにも繋がると思い、あえて生産者としてはリスクがある「多品種生産」に踏み切ったんです。生産者の都合より、パン屋さんのニーズとその先の食卓を優先したい。さらには、プロが使うその小麦を使って「ホームベーカリーでパンを焼きたい」という一般のご家庭にも届けたいと思いました。

パン職人から「世界一と言われるフランス産の小麦よりもおいしい」と評価される、キタノカオリ。
―「キタノカオリ」は、パン作りに使うとどのような特徴が出ますか?おすすめの使いかたを教えてください。
前田 「キタノカオリ」の最大の特徴は、まず生地が「クリーム色」になること。そして焼き上がりの「甘い香り」、食べた時の圧倒的な「もちもち・しっとり感」です。この小麦の良さを体験していただくには、まずはホームベーカリーでシンプルな「食パン」を焼くのが一番です。北海道から届く北の香りをぜひ楽しんでください。

ホームベーカリーや手作りパンで、おいしさを実感できる!

前田農産の小麦粉を使っているベーカリーは、日本各地に。
―まさにプロの味を自宅で体験できるのですね。プロからの評価はいかがですか?
前田 「キタノカオリ」は非常に人気で、今では全国71軒ほどのパン屋さんや、パン教室のコーチといったプロが指名買いしてくださる小麦粉になりました。皆さんが知っているような都内の有名なベーカリーでも使われています。「美味しさの違いが明確な品種」と多くのブーランジェたちが期待してくれてる品種です。
―最後に、社長が描く未来へのビジョンをお聞かせください。
前田 私が最終的に目指しているのは、「地域農業の持続性」です。そして、私たちが暮らすこの十勝の「農村風景を守る」こと。そのためには、ただ作物を作るだけでなく、食べる人のシーンを想像しながら食文化を作っていくことが持続性への一歩だと考えています。農業者人口が劇的に減っていく中で、私たちが変化し挑戦する姿を実践することで、後に続く人が出てきてくれたらと願っています。皆さんが国産の農畜産物を選び、食卓で楽しむという「“食”への参加」が、遠く離れた田舎の田畑を守り、日本の農業の未来に繋がっていく。そう信じて、これからもスタッフと共に畑を耕していきます。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!

「【うま塩】十勝ポップコーン3袋セット」
価格:¥999(税込)
店名:前田農産WEBショップ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
URL:https://www.co-mugi.jp/SHOP/PC-02-04.html
オンラインショップ:https://www.co-mugi.jp/

「【前田農産】キタノカオリ 1kg」
価格:¥702(税込)
店名:前田農産WEBショップ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
URL:https://www.co-mugi.jp/SHOP/KK-01-01.html
オンラインショップ:https://www.co-mugi.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
前田茂雄(前田農産食品株式会社 代表取締役社長)
北海道・十勝で120年以上続く農家の4代目。東京農業大学に進学、アメリカ留学を経て2000年に就農。パン屋への飛び込み営業をきっかけに「食べる人」との繋がりを実感し、「農業は食でしか伝わらない」という哲学を持つ。経営者として「冬場の雇用」という地域の課題に直面し、小麦生産機械の汎用的有効活用を思い付き、国産初の電子レンジ式「北海道十勝ポップコーン」の開発に着手。2年間の失敗と30トンの廃棄を乗り越え、大ヒット商品へと育て上げる。「北海道知事賞」「日本農業賞」など受賞多数。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/前田農産食品>




























