本家長門屋の『香木実』と吉田崇昭さんの器

本家長門屋の『香木実』と吉田崇昭さんの器

こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは、山間の城下町・福島県会津若松の老舗、本家長門屋さんの『香木実(かぐのきのみ)』です。日本にのみ自生する在来種“鬼くるみ”を使ったお菓子ということで、食べてみたいと思い取り寄せました。

福島県会津若松の老舗、本家長門屋さんの『香木実(かぐのきのみ)』

創業は江戸時代の終盤となる嘉永元年(1848年)、170年の歴史ある老舗和菓子屋さん。時の藩主・松平容敬公から、庶民のお菓子を作るよう命を受け、初代がお菓子作りを始めたそうです。その際に作られたのが、黒パン、とり飴、おこしなど、現在も作り続けている会津駄菓子。会津駄菓子は有名ですが、長門屋さんはその発祥のお店です。
長い歴史のなかで、30年程前に生まれた『香木実』は、2015年に復興庁から「世界にも通用する究極のお土産グランプリ」に選ばれ、2016年の伊勢志摩サミットの席でも振る舞われました。となると、海外の方へのお土産にしたくなりますね。

鬼くるみは、私は実家のある長野で良く食べています。この和くるみは、殻がとても硬くて、実の形が入り組んでいます。なので、きれいに実を取り出すのは難しいのです。それだけでも手間をかけているお菓子と分かります。傷をつけずに丸ごと1つを殻から取り出すのは、山に囲まれた会津で代々受け継がれてきた伝統の技だそう。
くるみの味はとっても濃いです。餡で包んで、まわりに黒糖をまぶしていますが、しっかりとくるみの味が実感できます。直径2.5cmとひと口で食べられる大きさながら、くるみの食感や餡との調和が楽しめる味わい。餡はさらっとしていて上品な甘さなので、いくつも食べたくなってしまう美味しさなのです。黒糖の風味は、お茶だけでなくコーヒーにもぴったり。日本らしい味の和菓子ですが、国内でも真似のできない他にはないお菓子でしょう。

直径2.5cmとひと口で食べられる大きさながら、くるみの食感や餡との調和が楽しめる味わい

今回の器は、吉田崇昭さんの作品。福岡で作陶している作家さんです。染付の器や、この器のような鉄絵のタイプも作られています。初めて購入したのですが、染付の茶碗と3枚の鉄絵皿を選びました。さりげない植物を描いた様子が良くて、3枚の柄はあえて異なるものにしています。直径は9.6cmと少し小さめ。豆皿のように使いたいのと、箸置きにしても良いかなとも思っています。鉄絵らしい水墨画のような絵のつけ方や薄くて繊細な感じも気に入ってます。

<気になる和菓子>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter