
17年連続モンドセレクション最高金賞!サクサク食感と7つの味が楽しい「七福神あられ」
2025/10/21
大切な人への贈り物を選ぶ時間は、贈る側も幸せな気持ちになるものです。
今回、編集長のアッキーが注目したのは、多くの方から愛される幸煎餅(さいわいせんべい)の「七福神あられ」。缶を開けた瞬間に広がる笑顔の輪と、選ぶ楽しさ。この「幸せ」をテーマにした贈り物は、おせんべい業界の常識を覆す、大胆な発想から生まれました。その挑戦の歴史と揺るぎないこだわりについて、株式会社幸煎餅 代表取締役の橋本武氏に取材スタッフが伺いました。

株式会社幸煎餅 代表取締役の橋本武氏
―御社のこれまでの歩みについてお聞かせください。
橋本 明治時代、東京の日本橋で「幸煎餅(さいわいせんべい)」という屋号が生まれました。その後、1896年に絹産業で栄えていた群馬県前橋市に拠点を移し、本格的にせんべい屋として事業を始めました。からっ風が強い土地柄、働く女性たちが仕事の合間にのどの渇きを潤すお茶請けとして、当時からおせんべいが親しまれていたと聞いています。
しかし、我々の歩みは決して順風満帆ではありませんでした。戦争が始まるとお米が手に入らなくなり、せんべい作りが困難になったのです。その苦境を乗り越えるため、目の前にあった映画館に集まる人々のために自転車預かり業を始めたり、パチンコ店を営んだりして、なんとか時代を乗り越えてきました。どんな状況でも知恵と工夫で乗り越える。この「生き抜く力」こそが、今日の私たちの挑戦の原点になっていると感じています。

昭和初期(昭和12年~13年)の前橋本社。

現在、幸煎餅銀座本店は歌舞伎座の正面に構える。
―お父様である先代から事業を継承される際のエピソードを教えていただけますか。
橋本 私の経営の原点には、父であり先代の故・勇二が残した言葉があります。それは口癖のように言っていた「いくらいいものを作っても、知られなければ意味がない」という言葉でした。父はその言葉をまさに体現する人で、商品の知名度を上げるためならと、銀行に頭を下げて宣伝費を借りに行ったという伝説まであるほどです。当時としては異例のことだったようで、今でも取引先の銀行では語り草になっています。
父が情熱を注いで築き上げた「幸煎餅」というブランド。これをただ守るだけでなく、さらに大きく育てていくことが私の使命だと考えています。「父が守り育てたこの“幸せの種”を、もっと多くの人に届けたい」。その一心で、これまで前橋や銀座の店舗だけでなく、全国の百貨店などにも販路を拡大してきました。今では、群馬県玉村町の工場から毎日、日本全国へと「七福神あられ」が届けられています。父の思いを繋ぎ、次の世代へとバトンを渡す。その責任感が、私を突き動かす一番の力です。
―看板商品である「七福神あられ」は、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
橋本 今から30年以上前、おせんべい屋にとって厳しい時代がありました。全国に3,000軒あった店舗が、わずか300軒にまで減ってしまったのです。当時せんべい屋の多くは、瓶に入った商品をスコップで袋に詰めて量り売りする「グラム売り」が主流で、日々苦労しながら経営をしていました。
このままでは未来はない、という強い危機感の中から生まれたのが、「おせんべいをギフトにする」という、当時としては画期的な逆転の発想でした。地味な茶色が当たり前だったパッケージを、贈る人も受け取る人も心が華やぐような、色鮮やかなデザインに変えたのです。私たちの社名でもある「幸」の字に立ち返り、「幸せ」をテーマにした商品を構想。その中で、日本全国どこでも縁起の良さが伝わる「七福神」というモチーフにたどり着いたのです。こうして「七福神あられ」は産声を上げました。


カラフルでポップなパッケージが目を引く「七福神あられ」。
―商品のこだわりについて、詳しくお聞かせください。
橋本 見た目はもちろんですが、中身にも徹底的にこだわっています。主役であるあられには、国産米を100%使用。実際に、お客様からも「一般的なおせんべいより、お米本来の旨みがあっておいしい」というお声をいただくことも多く、素材へのこだわりが伝わっていることを嬉しく感じます。
また、固焼きが主流だった関東の常識を打ち破り、「サクサク」とした軽い食感を追求しました。お子様からご年配の方まで、誰もが楽しめる硬さに仕上げています。サイズも、一口で食べやすいよう工夫しました。味は、50種類以上の候補の中から考え抜き、7つを厳選。醤油や塩といった定番だけでなく、カレー、チーズ、バターなど、甘いもの、しょっぱいもの、辛いものとバランスよく選んでいます。
この独特な食感と風味の秘密は、一般的な「網焼き」ではない、門外不出の製法にあります。この製法はトップシークレットです。ノウハウを守るため、製造機械も大手メーカーには頼りません。町工場と一から作り上げた特注品です。


サクサクと食べやすい一口サイズ。
えび味、青のり味、しそ味、バター味、唐がらし味、チーズ味、カレー味の7種類。
―多くの方に支持されている理由は何だと思われますか。
橋本 嬉しいことに、専門家とお客様の両方から高い評価をいただいています。その品質は、食のプロが認める国際的な品評会「モンドセレクション」で17年連続最高金賞を受賞していることからもお分かりいただけるかと思います。
しかし、それ以上に私たちの励みになっているのが、実際に商品を選んでくださるお客様からの評価です。実際の売上データに基づいて選出される「日経POSセレクション」では、せんべいギフト部門でNo.1に輝きました。また、全国の郵便局で扱われるカタログギフトでは、数ある洋菓子や和菓子を抑え、お菓子部門全体で売上1位を記録したこともあります。
「本当に多くの方に選ばれ、喜んでいただいている」。この事実こそが、私たちの何よりの誇りであり、信頼の証だと感じています。

国内外で高い評価を受け、多くの人に選ばれている。
―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
橋本 経営において一番大切にしているのは「人」、とりわけ社員とその家族です。弊社の理念は「笑顔が広がる贈り物を通して社会貢献」すること。おいしいおせんべいは、あくまで理念を実現するための大切な手段だと考えています。その思いは、長年続けている群馬県内の病院への車椅子寄贈といった活動にも繋がっています。
もちろん、伝統を守るだけでなく、未来への挑戦も続けていきます。今後はInstagramや商品の特設サイトなどを通じて、七福神という愛らしいキャラクターたちと共に、若い世代の皆さんとも積極的に繋がっていきたいですね。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「七福神あられ [化粧缶入り] [7種 250g] 」
価格:¥2,376(税込)
店名:せんべい造り百年 幸煎餅(さいわいせんべい)ネット本店
電話:0270-65-0707
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.7292shop.jp/SHOP/AC-1.html
オンラインショップ:https://www.7292shop.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
橋本武(株式会社幸煎餅 代表取締役)
1946年群馬県前橋市生まれ。高校卒業後、銀座文祥堂に入社。4年後、幸煎餅に入社。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/幸煎餅>




























