秋田県「あきた美彩館」で見つけた名産品②

秋田県「あきた美彩館」で見つけた名産品②

こんにちは、日本全国お取り寄せ手帖Web編集長の坂口明子です。
全国アンテナショップのご紹介、第36回目は秋田県の“うめがったんしー!パート2”
です。

●秋田県のアンテナショップ「あきた美彩館」

東京・品川駅前のショッピングセンター、ウイング高輪にある「あきた美彩館」で選んだ郷土色たっぷりの商品、パート2をご紹介します。

●秋田県のおすすめ「バター餅」

「秋田といえば、バター餅ですよ~」とすすめてくれたのは、いつもお取り寄せ選びに同行してくれるTちゃん。「どんな味?」というと、「表現しにくいけど、また食べたくなる味です!」。
調べてみたら、バター餅は、北秋田市の郷土菓子で40年以上前から親しまれているそう。その名の通り、お餅にバター・小麦粉・卵黄・砂糖などを加えて作り、バターの油分が入ることで、時間が経っても硬くなりにくく、柔らかな食感が保たれるという特徴から、冬に狩猟をするマタギたちの間では保存食として用いられてきたとありました。

バター餅/有限会社 蕗月堂

「バター餅」

▶価格 338円/3個入り(税込)
賞味期限 製造日から5日
▶製造者 有限会社 蕗月堂
▶URL http://www.rogetsudo.com/

開けてみると、ちょうど切り餅のような大きさと厚さです。

開けてみると、ちょうど切り餅のような大きさと厚さです
切っても同じ。すっごくやわらかいのです

切っても同じ。すっごくやわらかいのです。
食べてみると、以前食べたことのある羽二重餅が分厚くなっているような印象。柔らかいながらも食べ応えがあり、甘さがほどよく風味がコンデンスミルクのようで、噛んでいるうちにほんのりバターの香りもするといった感じです。確かにバター餅としてそのままのイメージ通りの味ですが、上品な和菓子のおいしさもあり、また食べたくなること、受け合い! また見かけたら、絶対に買いたいお菓子です。

●秋田県のおすすめ「まち子姉さんのごま餅」

ここ「あきた美彩館」の人気ナンバー1と表示されていたので、つい購入したのが、「まち子姉さんのごま餅」。黒ごまの生地と白ごまの生地がマーブル状になっていて、パウンドケーキの様相です。

まち子姉さんのごま餅/有限会社 旭南高砂堂

「まち子姉さんのごま餅」

▶価格 200円(税込)
▶賞味期限 製造日から5日
▶店名 旭南高砂堂
▶URL http://www.okashiyasan.co.jp/

秋田生まれの元店長が、地元の婦人会で教わったごま餅を商品化したとパッケージにあります。

黒ごまの生地と白ごまの生地がマーブル状になっていて、パウンドケーキの様相です

厚みもあり、柔らかいけど、ずっしりしたお餅です。切ったほうが食べやすいかも。

切ったほうが食べやすいかも

ごまの風味はばっちり。すりごまの食感も残したお餅です。甘みはほどよく、噛み応えがあるので、いただいた後の満足感が高く、ヘルシーなおやつとして、また他ではなかなか味わえないお餅として人気なのがわかります!

●秋田県のおすすめ「ドライいちじく」

秋田県鳥海山の麓、にかほ市は「北限のいちじく」の産地。「北限のいちじく」は小粒で実が締まっていて、甘露煮に向いているそうです。そのいちじくを無添加でじっくり乾燥させたドライいちじく。

ドライいちじく/いちじく屋(佐藤勘六商店)

「ドライいちじく」

▶価格 540円/50g(税込)
▶製造者 いちじく屋(佐藤勘六商店)
▶URL http://ichijiku-ya.com/

ドライいちじくは、そのツブツブした食感と天然の甘みがおいしくて、ワインのお供でよく購入します。いつものトルコ産の、丸ごと乾燥したドライいちじくとは違って、こちらは輪切りになっていて、自然乾燥のせいか、しっかり固めになっています。

輪切り~。かみしめると甘さもありますが、ちょっと硬め

輪切り~。かみしめると甘さもありますが、ちょっと硬め。そこで、食べやすく簡単にできるコンポートにしてみました。

●アレンジレシピ【ドライいちじくのコンポート】

冷蔵庫にあった赤ワインでコンポートに。一度お湯で柔らかく戻してから煮含めるのがコツ。朝のヨーグルトにぴったりです。お湯で戻すと、そのままでは味が薄くなります。砂糖やレモン汁で好みの味に調えましょう。

アレンジレシピ【ドライいちじくのコンポート】

【材料】作りやすい分量

ドライいちじく・・・50g
赤ワイン・・・50ml
砂糖・・・大さじ1または、1 と1/2
レモン汁・・・1/4個分

【作り方】

① ドライいちじくはひたひたの湯(分量外)につけて柔らかく戻す。
② 鍋に①を戻した湯ごと入れ、赤ワイン、砂糖、レモン汁を加える。いちじくがヒタヒタに隠れるぐらいの煮汁量にしたいので、足りなければ水を足す。
③ ホイルかクッキングペーパーで落とし蓋をして、弱火で20分煮る。蓋を取り、全体に煮汁がとろりとするまで煮たら、そのまま冷ます。保存は冷蔵庫で。

●秋田県のおすすめ「いぶりがっこ」

秋田の名物のひとつ、いぶりがっこ。たくあんの燻製です。

いぶりがっこ/有限会社奥州食品

「いぶりがっこ(無着色)ミニサイズ小」

▶価格 453円/130g(税込)
▶賞味期限 120日
▶製造者 有限会社奥州食品
▶URL http://www.iburigakko.co.jp/

がっことは秋田の方言で漬物のこと。漬物用の干し大根が冬超しで凍らないように、いろりの上に干したことで燻製の香りがついたのが発祥です。ちょうど訪れたときにいろいろないぶりがっこを試食できたので、選んだのが「奥州食品」のもの。パリパリした食感と甘みがすっきりしています。ホームページを見たら、10月に収穫した大根を吊るしていぶし、1本1本丁寧に糠漬けにして作っていて、着色料や保存料は不使用とのこと。そんな丁寧なおいしさです。

たくあん切りだと、やっぱり清酒か焼酎のイメージですよね

たくあん切りだと、やっぱり清酒か焼酎のイメージですよね。

でも燻製なので、チーズととてもよく合います。
以前、秋田の郷土料理店でいただいたワインのおつまみを作ってみました。
クリームチーズをのせて粗びきの黒こしょうをふるだけで、ワインに合う一皿に。

クリームチーズをのせて粗びきの黒こしょうをふるだけで、ワインに合う一皿に

さらにアレンジでポテトサラダ作ってみました!

●アレンジレシピ【いぶりがっこのポテトサラダ】

「ベーコン入れたの? コリコリしているの、なに? おいしいね」と私が盛り付けているときに味見をした夫の意見。そうなんです。いぶりがっこはじゃがいも、マヨネーズとの相性もぴったり! 燻製の偉大さを感じます。ビールにもワインにも焼酎にも、またごはんのおともにもおすすめです。あえて、きゅうりやにんじんを入れず、シンプルに。

アレンジレシピ【いぶりがっこのポテトサラダ】

【材料】 4人分

いぶりがっこ・・・50~60g
玉ねぎ・・・1/3個
じゃがいも・・・2個
酢・・・大さじ1/2
からし・・・小さじ1/2
マヨネーズ・・・大さじ2
塩・こしょう・・・各適量

【作り方】

① いぶりがっこは1㎝の小角切りにする。
② 玉ねぎは薄切りにして塩をふる。しんなりしたら、水にさらしてから水気を絞る。
③ じゃがいもは、皮をむいて8等分し、塩ゆでにする。火が通ったら余分な水を捨て、から炒りして水分をとばし、木杓子で粗くつぶす。
④ 熱いうちに酢とからしを混ぜる。
⑤ 粗熱がとれたら、②の玉ねぎと①のいぶりがっことマヨネーズを加え混ぜ、塩・こしょうで味を調え、器に盛る。

●秋田県のおすすめ「はたはたずし」

秋田名物を歌う「秋田音頭」にもでてくるハタハタは、スズキ科の深海魚で秋田県の県魚でもあります。白身魚で鱗はなくて皮も薄く、骨がやわらかく、身は火を通しても硬くならないということで、秋田では鍋や煮物、焼き物、酢締めなどいろいろに親しまれているそうです。
ということで、ハタハタで何かと探して見つけたのが「はたはたずし」。歌詞にもなっている八森ハタハタの八森漁港にある鈴木水産のもので、ハタハタを飯(あきたこまち米)、にんじん、生姜で漬けた“なれずし”。こちらは冷凍ですが、そのまま解凍していただけるとあったので、購入しました。

はたはた切りずし/株式会社 鈴木水産

「はたはた切りずし」

▶価格 598円/70g(税込)
▶賞味期限 -18℃で3ヶ月
▶製造者 株式会社 鈴木水産
▶URL http://www.suzuki-suisan.co.jp/

はじめて購入したので、丸ごと1尾が漬けてあるのかと思って、解凍したら、一口大に切り分けてある「切りずし」でした!

解凍したら、一口大に切り分けてある「切りずし」でした!

なれずしといっても、クセがなく、皮も骨もまったく気になりません。身はしまっていて、ほどよい塩味と酸味でお酒の肴にぴったり! ごはんのおかずなら、ちょっとお醤油をたらしてもいいかもしれません。

●秋田県のおすすめ「しょっつる」

最後に、秋田県産の名物調味料、ハタハタで作る魚醤「しょっつる」をご紹介します。魚醤とは魚と塩で作る発酵調味料のこと。特有の香り、濃厚な旨みが特徴で、主にアジア圏で使用しています。日本では秋田の「しょっつる(塩魚汁)」、奥能登の「いしる(魚汁)」、香川の「いかなご醤油」が有名、タイの「ナンプラー」、ベトナム「ヌクマム」も魚醤です。秋田では「しょっつる鍋」が定番なほどで親しまれていますが、使い方としては旨み調味料なので、焼き物や炒め物、煮物の隠し味に使われます。
アンテナショップで見つけた鍋通亭の「しょっつる」は秋田県の漁業協同組合女性部の有志9人で結成した「ひより会」が2年の試作を経て完成したもの。本場の新鮮なハタハタを丸ごと塩漬けして自然の中で醸造と説明文があり、香りはおだやかで味は濃厚なので使いやすいです。

しょっつる/秋田県漁協北部総括支所女性部ひより会

「しょっつる」

▶価格 864円/120ml(税込)
▶賞味期限 常温2年(未開封) *開封後は冷蔵保存
▶製造者 秋田県漁協北部総括支所女性部ひより会

●アレンジレシピ【ガッパオ】

「しょっつる」を使うのははじめてですが、ナンプラーは常備していて、ひき肉野菜炒めの「ガッパオ」を作るときに欠かせません。そこで今回は、「しょっつる」で使ってみました。使う前にはそのものの味を手持ちのナンプラーと比べたところ、「しょっつる」のほうは香りのクセが気にならない感じでした。塩分はしょうゆより濃く、塩辛いので使いすぎに注意しましょう。でもしょうゆを使うか魚醤を使うかで、仕上がりの味の深みはまったく違います! 魚醤を使うと、おいしいんです!
まさに旨みの隠し味。「しょっつる」はきりたんぽ鍋ほか、鍋ものに使用するしょうゆの一部を「しょっつる」に少し控えめの量で代えるのがいいかと思います!

アレンジレシピ【ガッパオ】

【材料】 2~3人分

挽肉(鶏肉を使用、豚肉、合い挽き肉でも)・・・150g
しょうが・・・1片
赤唐辛子の輪切り・・・1本分
玉ねぎ・・・1/2個
ピーマン・・・2個
オリーブオイル・・・大さじ1/2適宜
酒(またはワイン)・・・大さじ1
砂糖・・・小さじ1
しょっつる・・・大さじ1
しょうゆ・・・小さじ1
塩・・・少々
ごはん・・・適宜
目玉焼き・・・2個
香菜かバジル・・・適宜

【作り方】

① しょうがはみじん切り。玉ねぎとピーマンは1㎝ぐらいの角切り。
② フライパンにオリーブオイルを熱し、しょうがと赤唐辛子を炒める。香りが出たら、挽肉を加えて炒め、酒と砂糖を加え、肉の色が変わったら、玉ねぎ、ピーマンを加え、軽く火が通るまで炒める。しょっつる、しょうゆを加え、塩で味を調える。
③ 器にごはんを盛り、②と目玉焼き、香菜を添える。全部混ぜながらいただく。

<アンテナショップ>
あきた美彩館

あきた美彩館

住所 東京都港区高輪4丁目10-8 ウィング高輪WEST-Ⅲ1階
電話 03-5447-1010
営業時間 11:00 〜 23:00
定休日 年中無休 (元日のみ休み)
URL http://www.akita-bisaikan.jp/

※紹介した商品はすべてアンテナショップでの購入時価格ですが、価格は変更になる場合があります。また、価格がメーカーと異なる商品や時期等によりアンテナショップで取り扱わない商品もあります。

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