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東京・麻布の外国人文化が育んだ本格派ハム・ソーセージ「日進ハム」で、豊かな食卓づくりを

2023/04/21

大使館が立ち並ぶ東京・麻布に総合食品スーパーマーケット「日進ワールドデリカテッセン」を構え、日本の食肉文化を牽引してきた日進畜産工業。言わずと知れた名品揃いのハム・ソーセージから、不動の人気商品をご紹介いただきました。食べ方の提案も必見です。編集長アッキーと取材班がお伺いしました。

日進畜産工業株式会社 代表取締役 鈴木直人氏
日進畜産工業株式会社 代表取締役 鈴木直人氏

―麻布にて大正時代に創業されています。

鈴木 大正5年、1916年に麻布で創業しました。当時の日本では、まだお肉は通常食べるものではなく、珍しい食べ物でした。国力の増進に寄与するため、食肉タンパク質の普及に使命感を持って商売していたと聞いています。

戦後は、復興のための食べ物としてゼロからのスタート。進駐軍にハムを造ってほしいと豚のもも肉を渡されて、レシピを見ながら見よう見まねで造っていたそうです。

3代目の父の代になってからは、昭和の成長期に入り、海外への憧れに夢をふくらませた時代です。1958年、父は20歳で国からドイツに派遣され、加工肉製造の修行をしています。食肉加工のフロンティアとして、本場の味を日本に持って帰ってきました。

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大正5年、創業期の写真。
日進畜産工業は業界内でもっとも古い歴史を有するハム・ソーセージメーカーのひとつと言われています。

―昭和の頃には、主要ホテルや百貨店に商品提供を?

鈴木 百貨店様やホテル様も、我々の協力関係と申しますか、日本の国にヨーロッパのものを紹介する役割を担っていたのだと思います。一緒に西洋食文化の橋渡しをしてきたという流れがあります。食だけでなく、例えばドイツの「ダルマイヤー」、フランスの「フォション」、イタリアの「ペック」といったブランドを導入する橋渡しもしてきました。もちろん、今も百貨店様やホテル様とは繋がりが深いです。

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老舗百貨店や主要ホテルで採用されてきた確かな味。
「モンドセレクション最高金賞受賞セット雅」は、代表的な商品の詰め合わせ。
https://item.rakuten.co.jp/nissin-ham/miyabi/

―麻布にはスーパーマーケットがありますよね?

鈴木 それまで本格的な直営店がなかったので、麻布に総合食品スーパーマーケットを作りました。大使館の多い地域なので、駐在の外国人の方にとって役に立つスタイルにしています。車でまとめ買いにくる方がほとんどなので、お客様の利便性を考慮して1階は全て駐車場です。海外の方はリクエストをよくくださるので、ご要望にお応えすることでお店が育てられたと感じています。今では、日本駐在の方にとって、なくてはならないお店として伝承されているようです。

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直営のスーパーマーケット「日進ワールドデリカテッセン」。
品揃え豊富で、海外の方に頼りにされている。
https://www.nissin-world-delicatessen.jp/

―ネット通販のブランド名「シェーンドルフ」とはどういう意味ですか?

鈴木 父の命名で「美しい村」という意味の造語です。ドイツでは、褒め言葉としてよく「シェーン」と言うらしく、父にはそれが嬉しかった思い出としてあって、商品名としてあたためていたようです。

―今回ご紹介いただいた「ヴァイスシンケン」とはどんなハムですか?

鈴木 古くから造っているハムで、先ほど申し上げたアメリカ進駐軍から習ったボンレスハムです。直営店ではホワイトハムの名称で販売しています。ヴァイスと言うのは「白い」と言う意味で、豚のもも肉を丸ごと使って骨を抜いて丸めたものです。当初はスモークがかかっていたのですが、今はスチームで仕上げていて、肉の味、香りと風味がよく感じられる定番商品です。
そのまま召し上がっても美味しいですが、温めるのもおすすめです。クロックムッシュにしたり、ホットサンドにしても、お肉が縮んだりせず、味わい深いです。

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半量をパンに挟んでクロックムッシュに。
ジューシーでしっかりとしたお肉の味が、温めることでより一層引き立つ。

―ソーセージの「グロースリヨナー」も人気商品です。

鈴木 こちらは大きなソーセージです。イタリアのハム・ソーセージがブームになった頃に、モルタデッラというソーセージがありました。油が入っている大判のソーセージで、これをドイツのレシピを流用して造ったのが「グロースリヨナー」です。直営店ではジャンボリヨナーの名称で販売しています。
大きいソーセージを造るのは技術的に難しいんです。加熱したりスモークすると、膨らんでケーシングがパンクしてしまったり気泡が入ってしまったりするので。そのため開発には時間がかかったのですが、ニンニク入りで、香りがシンプル、飽きのこないソーセージができました。
私は特に、このグリーンペッパーが好きですね。未成熟な胡椒なのですが、殻が歯ごたえがあり、爽やかな香りで、シンプルだけど味のアクセントになっています。こちらはこのままオードブルとして召し上がっていただけたらと思います。

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かなりの大判ソーセージ。
食べるときは、食べやすくカットして、そのままおつまみに。

―お客様からはどんな声がありますか?

鈴木 「シェーンドルフ」はご進物で利用される方が多いです。「先方からすごく喜んでもらえた」「毎年必ず送っている」といったお声をいただいています。シンプルでいて驚いていただける美味しさなのかな、と思います。

―今後の展開を教えてください。

鈴木 私たちの商品は、リピーターが多く、長くご愛用いただいているのですが、若い方にももっと知っていただきたいですね。
レシピサイトなどが人気で「どう食べたらいいの?」ということを知りたがっている人が多いのかな、と思います。ハム・ソーセージ・ベーコンを、もっと楽しく美味しく食べていただくために、食べ方提案の取り組みを加速させたいですね。
また、フードロスにも注目が集まっています。お肉は生物資源ですから、命をいただいていることを忘れず、粗末にしてはいけない、ムダを出してはいけないと、日々気をつけています。SDGsの意識に則した仕事の仕方、安心安全の維持推進も、今後の大きな課題です。

―長く愛される定番の可能性を感じました。貴重なお話をありがとうございました!

ホワイトハム「ヴァイスシンケン」

ホワイトハム「ヴァイスシンケン」
価格:¥1,280(税込)
店名:日進ハム公式ショップ
電話:0120-029-410(平日9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/nissin-ham/f-01/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/nissin-ham/

大判スライスソーセージ「グロースリヨナー」

大判スライスソーセージ「グロースリヨナー」
価格:¥1,000(税込)
店名:日進ハム公式ショップ
電話:0120-029-410(平日9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/nissin-ham/e-07/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/nissin-ham/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
鈴木直人(日進畜産工業株式会社 代表取締役)

1964年東京都西東京市生まれ。金属材料の研究者を経て、1992年に日進畜産工業へ入社。製造部門の管理を経て、2018年に日進ハム工場が埼玉県三芳町に移転した同年に代表取締役就任。モンドセレクションへの挑戦など、創業百年を経ても尚、自社製品の魅力を高める取組に注力している。

<文・撮影/尾崎真佐子 MC/鯨井綾乃 画像協力/日進畜産工業>

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