旅の感動を自宅で。秘伝ダレが決め手、米沢の人気駅弁「牛肉どまん中」と冷凍「一膳ご飯」

2026/06/01

旅先で出会う、あの人気の駅弁の味を、自宅でも気軽に楽しめたら…。今回、編集長のアッキーが注目したのは、まさにその願いを叶えてくれる「牛肉どまん中」と、冷凍の「牛肉どまん中一膳ご飯」です。ふたを開けた瞬間に香る、やさしく甘い秘伝のタレ。口に運ぶと、牛そぼろと牛肉煮が山形県産米「どまんなか」と一体となり、最後の一口まで幸せが続きます。
その背景には、亡会長の「食べる人への深い配慮」と、コロナ禍という逆境の中で父の味を守り、広めようと奮闘する現社長の姿がありました。取材スタッフが、山形県米沢市に本社を構える、有限会社新杵屋の代表取締役、舩山百栄氏に話を伺いました。

―まず、御社の創業の経緯について教えていただけますか。

舩山 創業は1918年(大正7年)です。当初は、「船山榮月堂菓子店」というお菓子屋さんとして始まりましたが、同じ年に「新杵屋商店」という名前で会社として創業しました。その後、1947年(昭和22年)に米沢駅での構内営業の許可をいただき、まずはお菓子の販売から始め、のちに駅弁事業へと進出しました。

菓子店から駅弁事業へ。
米沢の地で100年以上の歴史を刻み、現在は4代目がのれんを守る。

―ご自身は4代目でいらっしゃいますが、家業を継がれるまでの経緯をお伺いできますか。

舩山 私は長女ですが、もともと家業を継ぐことは考えていませんでした。以前は福島県で国会議員候補者の事務所に勤務していて、その仕事に強いやりがいを感じていたんです。ですが、父(現会長)の「娘2人のどちらかに継いでほしい」という思いを受け、家業に入ることを決意しました。社長に就任して今年で4年目になりますが、就任したのはまさにコロナ禍の真っ只中。多い日で1日に5,000本作っていた駅弁が、10本や20本という日もある、非常に厳しい時期のスタートでした。

―全国的にも有名な駅弁「牛肉どまん中」ですが、どのようにして誕生したのでしょうか。

舩山 この看板駅弁を生み出したのは私の父です。平成4年(1992年)の山形新幹線の開業に合わせて開発されました。同時期にできた山形県産米「どまんなか」をPRする目的もあったようです。最大の工夫は、会長の「食べる人への深い配慮」です。例えば、焼肉弁当のように大きなお肉が数枚乗っていると、それをおかずにご飯を食べ進めたときに、最後は白いご飯だけが残って寂しくなってしまいますよね。

また、電車の中で大きなお肉を食べるのは、特に女性にとっては食べにくいかもしれない、と。そうした細やかな視点から、「女性も食べやすいように」とあえてお肉を細かくカットしています。さらに「牛そぼろ」も加えることで、スライス肉とは異なる食感の楽しみも生まれました。ご飯とタレと具材が自然に混ざりやすく、最後の一口までお肉の旨味と一緒にご飯をしっかり味わえる構成を追求したと聞いています。

山形県産米「どまんなか」を覆い尽くす牛そぼろと牛肉煮。これが新杵屋を代表する「牛肉どまん中」。
内容は、白飯(国産米)、牛肉煮、里芋煮、牛そぼろ煮、玉子焼、
蒲鉾、にしん昆布煮、人参煮、大根醤油漬、グリーンピース、ごま。

―時代を超えて愛される「牛肉どまん中」ですが、味の決め手やこだわりを教えてください。

舩山 味の決め手は、創業以来受け継がれてきた「秘伝のタレ」です。駅弁というと濃いめの味付けを想像されるかもしれませんが、当社のタレはやさしい甘さが特徴です。その秘密は、当社のルーツである「菓子店」時代にまで遡ります。当時、まんじゅうの照り出しに使っていた醤油風味のあんがありまして、それをベースにこのタレは考案されました。牛肉は、赤身と脂のバランスが良いものを契約している畜産農家から仕入れています。このお肉の旨味を引き出すために、味付けは2段階で行います。まず1種類目のタレで余分な脂を落としながら下味をつけ、次に2種類目のタレでしっかり味を染み込ませていくんです。この手間のかかる工程によって、お肉の旨味と柔らかさが保たれます。今もこの工程は、すべて従業員の手作業で行なっています。

―これまでは駅や催事で買うイメージでしたが、お取り寄せではどのように楽しまれていますか。

舩山 そうですね、「駅弁=旅のお供」だけでなく、今は「自宅で楽しむお弁当」として一つのジャンルになっていると感じます。JREモール(JR東日本の公式サイト)からお取り寄せもできますので、旅の思い出の味としてだけでなく、頑張った日のご褒美ごはんや、ご家族へのお土産としても最適です。

―「日本一売れる」とも称されていますが、どのようなきっかけで人気が広がったのでしょうか。

舩山 おかげさまで「東京駅で最も人気の駅弁」や「日本一売れる駅弁」と呼んでいただくこともあります。この人気は、広告ではなく、出張などで新幹線を利用されるサラリーマンの方々の「口コミ」によって火が付いたものなんです。「あんなに人気なのは、やっぱりおいしいからなんだ」という納得感が、一度は試してみたいと思わせるのかもしれません。

―続いて、冷凍タイプの「牛肉どまん中一膳ご飯」について伺います。こちらは米沢牛黄木さんとのコラボ商品ですね。

舩山 はい。「ご自宅でも、あの感動を味わってほしい」というお客様の声が開発のきっかけです。当社には冷凍の技術がなかったため、地元の名店である「米沢牛黄木(おおき)」さんとのコラボが実現しました。黄木さんの社長とは同い年で、道の駅でお弁当を扱っていただくなど、もともとお取引はあったんです。黄木さん側から「やりたい」とお話をいただき、私も「一膳の小さいタイプ」ということに魅力を感じ、ぜひ、と快諾しました。

米沢牛黄木とのコラボで誕生した冷凍「一膳ご飯」。
電子レンジで温めるだけで、手軽に老舗の味を楽しめる。

―老舗同士のコラボですが、味の再現度やこだわり、おすすめの楽しみ方を教えてください。

舩山 お肉は肉のプロである黄木さんが厳選した黒毛和牛を使用し、お米は駅弁と同じ山形県産「どまんなか」、そして味の核となるタレは当社が提供しています。黄木さんが当社の工場まで足を運んで、手間のかかる「2回味付けする製法」を学び、忠実に再現してくださっています。電子レンジで温めるだけで、冷凍庫にストックしておける安心感があります。そのままはもちろん、卵黄を乗せたり、出汁をかけてお茶漬け風にしたりと、アレンジも自在です。お客様からの反響は非常によく、百貨店さんのギフトや、ふるさと納税の返礼品にも選んでいただいていますね。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

舩山 私の使命は、父(会長)が作った「牛肉どまん中」をもっと多くの人に知ってもらうことだと考えています。目指すのは、崎陽軒さんの「シウマイ弁当」のように、「新杵屋といえば”牛肉どまん中”」と誰もが想起する日本の定番にすることです。コロナ禍で生まれた「どまん中せんべい」や、ユニクロさんとの「コラボTシャツ」など、駅弁の枠に留まらず、さまざまな形でブランドに触れる機会を創出していきたいです。

―貴重なお話をありがとうございました。

「牛肉どまん中」
価格:¥1,500(税込)
店名:JRE MALL
電話:03-3514-8020(10:00-18:00 土日・祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shopping.jreast.co.jp/products/detail/s361/s361-6810331
オンラインショップ:https://shopping.jreast.co.jp/

「牛肉どまん中一膳ご飯 160g」
価格:¥1,836(税込) ※2個入りの価格
店名:道の駅米沢 オンラインショップ
電話:0120-111-339
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://michinoeki-yonezawa.jp/products/%E7%89%9B%E8%82%89%E3%81%A9%E3%81%BE%E3%82%93%E4%B8%AD%E4%B8%80%E8-86%B3%E3%81%94%E9-A3%AF-160g
オンラインショップ:https://michinoeki-yonezawa.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

※米沢牛黄木とのコラボ商品。米沢牛黄木オンラインショップ、道の駅よねざわ等でも販売。

<Guest’s profile>

舩山 百栄(有限会社新杵屋 代表取締役)
福島県の国会議員候補者事務所での勤務を経て、家業である有限会社新杵屋へ 。2020年頃、コロナ禍の真っ只中に4代目代表取締役に就任。アイデアマンである父(現会長)が開発した「牛肉どまん中」の味を守りつつ、その魅力を全国に広めるため、商品開発や多角的なPR戦略に奮闘している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/新杵屋>

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