料理にも合うごぼうチップスは、噛むほどに広がるごぼうの旨み!3年の試行錯誤で誕生した「ゴボチ」

2026/03/13

今回、編集長のアッキーが注目したのは、 国産ごぼう本来の風味と、驚くほど軽やかなパリパリ食感がたまらない 、ごぼうチップスの「ゴボチ」です。袋を開けた瞬間に広がる香ばしい醤油の香りは、どこか懐かしく、食欲をそそります。無添加で仕上げたその味わいは、おやつとしてはもちろん、料理のトッピングにも合うという便利なアイテムとして、本物志向の方々に親しまれています。
その背景には、3年間に及ぶ絶え間ない試行錯誤と、「お母さんの代行業」を掲げる企業の深い愛情がありました。取材スタッフが、宮崎県に本社を構える、株式会社デイリーマーム 代表取締役の和田優氏にお話を伺いました。

株式会社デイリーマーム 代表取締役の和田優氏

―御社の歩みについて教えてください。

和田 今から18年前、宮崎で創業しました。その際、私たちは「お母さん、おばあちゃんの代行業」を理念として掲げました。地域の人々に「日々、母の味」を届けることを目指し、手作りのお弁当やレストラン事業を展開してきました。長年、地域の食卓を支え続ける中で、素材の良さを最大限に引き出す視点が磨かれていきました。その経験とこだわりが結実したものが、この「ゴボチ」です。地域のコミュニティに寄り添い、家庭の味をプロの技術で再現してきた歴史こそが、私たちのものづくりの根底に流れています。

小さなお弁当屋さんから始まり、2017年には地元食材の直売所や、ゴボチを味わえる直営レストラン、
製造工場までを併設した複合施設「ママンマルシェTAKANABE」をオープン。

―社長ご自身の歩みについても伺えますか。

和田 私は山形県の生まれで、大学卒業後は大手菓子メーカーの不二家に就職しました。そこでは、店舗運営や品質管理、さらには全国展開を見据えた経営の要諦など、食と経営にまつわる多くのことを学びました。その後は長崎でお弁当屋の経営を経て独立し、2007年にこの会社を設立しました。

「いいものを安く、正直に届けたい」という仕事への向き合い方は、長崎でお弁当屋を経営していた頃から一貫して変わっていません。菓子メーカーやお弁当事業など、食の世界で長く培ってきた経験があったからこそ、ごぼうの新しい価値を見出すような独自の視点が持てたのだと感じています。

―「ゴボチ」が誕生したきっかけを詳しく教えてください。

和田 2010年に宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき/牛、豚などの間に起こる感染症)が、私たちの運命を大きく変えました。県内全域でイベントが自粛され、お弁当の売上が一気に半分にまで落ち込むという、出口の見えない暗闇の中にいたのです。従業員の雇用を守るためにも「このままではいけない」と必死だったとき、目にとまったのが、お弁当のそうざいとして人気だったごぼうチップスでした。

しかし、お惣菜としての寿命はわずか2日。それを半年間おいしく食べられる「スナック」へと進化させる道のりは、想像を絶する孤独な闘いでした。宮崎県食品開発センターの門を叩き、酸化を防ぐ数値の測定や、理想の食感を生むための水分含有量の調整など、何百回、何千回と試作を繰り返したんです。わずかな条件の違いで味が変わってしまう繊細な世界。納得のいくものができるまで3年かかりましたが、あの執念があったからこそ、今の「ゴボチ」があります。11月11日を「ゴボチの日」として記念日認定していただいたのも、ようやく産声を上げた瞬間のあの感動と、地域の危機を乗り越えようとした当時の決意を忘れたくないからなのです。

何百回もの試作の末にたどり着いたのは、素材の命を吹き込むようなパリパリの食感。

―商品へのこだわりについて教えてください。

和田 一番のこだわりは、宮崎県産を中心とした、安心・安全な国産ごぼうを100%使用していることです。一般的に、加工用のごぼうは海外産が使われることも多いのですが、私たちは「母の味の代行業」として、原料の出どころを曖昧にせず、国産100%を貫いています。また特筆すべきは、その「切り方」です。「10cm」という贅沢な長さにカットすることで、ごぼうをそのまま食べているような豊かな風味を表現しました。

「10cm」という贅沢な長さでごぼう本来の風味が口いっぱいに広がる。

また、揚げる際に使用する油は、酸化しにくい国産の米油に限定しています。味付けの「つゆ」も、醤油、砂糖、かつおぶし、昆布、しいたけなど、厳選した素材を自社で配合した完全無添加。手間はかかりますが、ごぼう本来の滋味を最大限に活かすためには、この製法以外考えられませんでした。袋を開けたときのあの黄金色の輝きと、口の中で軽やかに弾ける「パリッ、サクッ」とした食感。それは、職人が一つひとつの工程に思いを込め、手作り感を大切に守り抜いてきた証です。

スライスの厚みから揚げ時間まで、プロの料理人としての視点がすべての工程に活かされている。

―おすすめの楽しみ方を教えてください。

和田 もちろん、そのままおやつとして召し上がっていただくのも最高ですが、実は「食卓を彩るパートナー」としても非常に優秀なんです。特に忙しい主婦の皆さんにおすすめしたいのが、うどんやサラダへのトッピング。パラリと振りかけるだけで、香ばしい醤油の香りとクリスピーな食感が加わり、いつものお料理がパッと華やぎます。

九州ではおなじみの「ごぼ天うどん」をご家庭で手軽に再現できますし、細かく砕いておにぎりに混ぜ込めば、お子様も喜ぶ絶品ごぼうご飯に早変わりします。サラダにかければ、野菜で野菜を食べる「流れないドレッシング」のような役割も果たしてくれるんです。お客様から「こんな使い道があるよ」と教えていただくことも多く、お菓子という枠を超えた、新しい食の可能性を日々感じています。

―これまでの反響についてもお聞かせください。

和田 本当にありがたいことに、私たちの思いが少しずつ全国へ届いています。厳しい品質基準を持つ航空会社の機内販売に採用していただいたことは、大きな自信になりました。また、都内の有名百貨店や高級スーパーなどでも14年間にわたり定番として扱っていただいており、流行り廃りではない、本物の価値を認めていただけていると実感しています。

農林水産大臣賞をいただいた際も、宮崎の小さな会社がコツコツと積み上げてきた地域への貢献を評価していただけたようで、胸が熱くなりました。「一度食べたら忘れられない」「大切な人に教えたくなる」といったお客様からの温かい声が、何よりのエネルギー源です。多くのお客様に愛される商品となったいま、その責任の重さを感じながら、一袋一袋を丁寧にお届けしています。

―最後に、今後の展望やビジョンをお聞かせください。

和田 私の大きな夢は、「日本の農業を、若者が憧れる花形産業にすること」です。宮崎の豊かな大地で育った野菜が、加工という魔法を経て全国に広がり、それが農家さんの笑顔に繋がっていく。そんな循環を作りたいのです。そのために、次世代を担う若者たちに農業の可能性を伝える教育支援にも、積極的に取り組んでいます。

現在はごぼうだけでなく、色鮮やかな人参を使った「キャロチ」や、近くお披露目予定のさつまいもの新商品など、九州の野菜を主役にした開発を止めることはありません。皆さんが「ゴボチ」を手に取ってくださることが、巡り巡って日本の食の未来を支える力になる。私たちはこれからも、お母さんのような温かな視点で、正直でまっすぐなものづくりを続けてまいります。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「ゴボチ プレーン 20g」
価格:¥280(税込)
店名:株式会社デイリーマーム 野菜あられ本舗
電話:0985-65-6655
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://dailymarm.com/%e3%82%b4%e3%83%9c%e3%83%81%e3%83%97%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%80%8020g/
オンラインショップ:https://dailymarm.com/category/item/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

和田優(株式会社デイリーマーム 代表取締役)
1953年山形県生まれ。大手菓子メーカーでの勤務や、長崎でお弁当屋の経営を経て独立し、2007年に株式会社デイリーマームを設立。「お母さんの代行業」を理念に、地域に根ざしたお弁当・レストラン事業を展開。2010年の口蹄疫をきっかけにごぼうチップスの開発に着手し、3年の試行錯誤を経てヒット商品へと育て上げた。日本の農業の活性化を掲げ、野菜加工を通じた地域貢献に尽力している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/デイリーマーム>

羽田甚商店

注目の連載

注目の連載

Special serialization

羽田美智子さん連載

SNSできになるあのひと

社長インタビュー

連載一覧を見る

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter