
創業約120年、伝統の味を守りながら新しい味もプラス!北海道で愛され続ける「月寒あんぱん」
2026/02/24
今回、編集長のアッキーが注目したのは、北海道・札幌で100年以上愛されている隠れたソウルフード、和スイーツの「月寒あんぱん5種セット」です。ぎっしりと餡が詰まったお饅頭のようなあんぱん。ずっしりとした重みと、北海道産素材そのものの優しい甘さが、一口食べるだけで心をほっとさせてくれます。
その背景には、明治時代、元陸軍のために作られたという重厚な歴史と、時代を超えて受け継がれる「正直なものづくり」がありました。取材スタッフが、北海道・札幌市に本社を構える、株式会社ほんま 代表取締役社長の本間幹英氏にお話を伺いました。

株式会社ほんま 代表取締役社長の本間幹英氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
本間 1906年(明治39年)に創業し、2026年には創業120年という北海道・札幌の企業です。創業のきっかけは、当時の陸軍から「あんこたっぷりの甘いお菓子がほしい」という要望を受けたことでした。当時は「パン」を目指して開発されたのですが、酵母技術などの制約から、結果として独自の「お饅頭のようなあんぱん」が誕生したのです。戦時中は製造中断を余儀なくされ、当時の競合他社は次々と姿を消していきました。
しかし、戦後に唯一復活を遂げたのが当社でした。約80年間、たった一社でその伝統の味を守り続けています。競争の激しい北海道の菓子業界で生き残ることができたのは、「ほんま」にしか作れないものに絞り、正直なものづくりを貫いてきたからだと考えています。


約120年の時を超えて受け継がれたお菓子作り。
かつて陸軍の兵士たちが愛した味わいは、今も変わらず地元のソウルフードとして親しまれている。
―社長ご自身は、5代目として家業を継がれる前は、別の分野でご活躍されていたと伺いました。
本間 はい。実は最初から家業を継ぐつもりはなく、東京で食品メーカーの味の素や会計事務所、コンサルティング会社に勤務していました。しかし35歳の時、創業100周年の節目に「会社をここで終わらせるのはもったいない」という純粋な思いが芽生え、Uターンを決意しました。外の世界を知る私だからこそ、「変えてはいけない伝統」と「時代に合わせて変えるべき挑戦」を冷静に見極めることができると感じています。その根底にある「正直なお菓子作り」という理念こそが、100年以上続く暖簾を今日まで守り抜いてきた原動力になっています。
―今回ご紹介いただく「月寒あんぱん5種セット」は、伝統と新しさが融合した一箱ですね。それぞれのフレーバーについて教えてください。
本間 「5種セット」は、創業以来の「こしあん」に加え、北海道らしい「南瓜あん」、コクのある「黒糖あん」、そして私が社長就任後に開発した「抹茶あん」「黒胡麻あん」を詰め合わせたものです。特に「黒胡麻あん」は、私が中華まんじゅうの「あんまん」が好きだったことからアイデアが生まれました。「あんまんと相性がいいなら、月寒あんぱんでもおいしいはず」と考え、あんまんの味を目指して何度も試作を重ねた自信作なんですよ。和菓子に抹茶がないのは寂しいという理由で追加した「抹茶あん」とともに、現代の新しいファン層を広げています。





薄皮の中に隙間なく詰まったあんは、見た目以上の満足感を与えてくれる。
内容:こしあん、南瓜あん、黒糖あん、抹茶あん、黒胡麻あん。
―ずっしりとしたあんの重みからも、素材へのこだわりを感じます。独自の製法や原材料について詳しく教えてください。
本間 最大の特徴は「北海道産原材料」への徹底したこだわりです。こしあんの小豆は北海道産100%、小麦粉もこの商品のためにブレンドされた北海道産を使用しています。昨今の原材料高騰は頭の痛い問題ですが、質を落として価格を維持することは、今まで愛してくださったお客様のご期待を裏切ることになります。だからこそ、私たちは価格を上げてでもクオリティを守り抜く決断をしてきました。それが、私たちの理念である「まっすぐで正直なお菓子作り」だからです。
商品の裏面を見ていただくとわかりますが、カタカナの添加物などは極力使わず、昔ながらの製法でシンプルに作っています。余計なものが入っていない分、素材そのものの味がダイレクトに伝わりますし、油分も少ないので実はとてもヘルシーなんですよ。また、水分を極力少なく仕上げる独自の製法も創業当時から変わりません。これにより、保存料を使わなくても常温で90日という長い日持ちを実現しています。
もちろん、小豆、小麦粉以外の素材も厳選しています。「南瓜あん」には甘みの強い北海道・佐呂間(さろま)産、「黒糖あん」には何度も試作して選んだ、ほろ苦さとコクのバランスがいい沖縄産を使用しました。手に持った瞬間に感じる「ずっしりとした重み」は、単なる質量ではなく、中身が詰まっている私たちの誠実さの証だと思っていただければ嬉しいですね。

看板商品の「こしあん」には、北海道産小豆を100%使用。
余計な添加物を使わず、素材そのものの甘みを引き出す「正直なものづくり」が貫かれている。
―そのままいただいてもおいしいですが、おすすめの食べ方はありますか?
本間 もちろんそのままでも楽しめますが、トースターで2~3分温める「リベイク」がおすすめですね。温めることで皮が少しカリッとし、焼きたてパンのような香ばしい風味が復活するんです。密度の高いあんこは牛乳との相性が抜群で、子どものおやつや午後のティータイムにも最適ですよ。1つで十分な満腹感があり、エネルギー補給になるため、登山の携帯食やマラソンランナーの栄養補給としても愛用されています。
―地元・月寒地区では、どのような存在として親しまれているのでしょうか。
本間 地元では「ソウルフード」として親しんでいただき、親子3世代にわたって食べ継がれています。「おじいちゃんが好きだったから」と仏壇へのお供え菓子として選んでいただくことも多く、生活に深く根付いた信頼の証だと嬉しく思っています。また、北海道新聞社の推薦を受け、「日本ギフト大賞 北海道賞」を受賞した実績もあります。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
本間 「月寒あんぱん」は単なる商品ではなく、札幌の歴史の1ページそのものです。1日でも長くこのブランドを守り、次の世代へ繋いでいくことが、5代目としての私の最大の使命だと感じています。今後は、北海道外の人々にもこの「正直な味」を知ってもらうため、百貨店やアンテナショップなどを通じて、全国へ魅力を発信していきたいですね。
―素敵なお話をありがとうございました!

「月寒あんぱん5種セット」
価格:¥999(税込)
店名:月寒あんぱんオンライン
電話:011-851-0817(10:00~18:00 年末年始を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.tsukisamu-anpan.jp/item-detail/1185812
オンラインショップ:https://www.tsukisamu-anpan.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
本間幹英(株式会社ほんま 代表取締役社長)
1970年北海道生まれ。食品メーカー、会計事務所、外資系コンサルティングファームでの勤務を経て2005年当社へ入社。2006年に当社代表取締役社長に就任。国内のみならず海外へ月寒あんぱんを広める活動を続けている。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/ほんま>




























