
職人の技で心地よく安全な羽毛掛ふとん「ネーベル」と着脱簡単で軽い掛け布団カバー「ジーマス」
2026/03/26
今回、編集長のアッキーが注目したのは、世界最高水準の安全性を証明する「エコテックス®認証」を受けた羽毛掛ふとん「ネーベル」 と、着脱の簡単さで家事の負担を減らす掛け布団カバー 「ジーマス」です。厳しい基準をクリアした羽毛布団の温もりと、掛け布団への取り付けの負担を減らす工夫が詰まったカバーは、現代の私たちに「本当の安らぎ」を届けてくれます。
その背景には、一度は経営危機に陥りながらも、社員一人ひとりの情熱で会社を再生させたという、会社と商品を深く愛する物語がありました。取材スタッフが、京都府に本社を構える株式会社京都金桝(かねます)の代表取締役社長、岡田源一氏にお話を伺いました。

株式会社京都金桝 代表取締役社長 岡田源一氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
岡田 弊社は1932年に創業し、京都・亀岡の地で布団づくり一筋に歩んでまいりました。1950年に会社を設立し、約60年前からは羽毛布団の製造も手がけています。実は25年ほど前、経営危機により民事再生法を適用するという大きな試練がありました。そのとき会社を救ったのは、他ならぬ社員たちでした。「この会社を終わらせたくない。受け継いできた寝具づくりを未来へつなげたい。」という一心で、ほとんどの社員が自ら出資し、会社を再建したのです。現在の品質と信頼は、そんな作り手たちの並々ならぬ情熱と、会社や商品に対する深い愛情によって支えられています。


民事再生という苦境を、社員自らの出資と情熱で乗り越えた。
自分たちが愛する寝具を世に残したいという思いが、今の京都金桝を支えている。
―社長ご自身の経歴についてもお聞かせいただけますか。
岡田 私は新卒で入社して以来、35年にわたりこの会社で働いています。営業からスタートし、羽毛の商品責任者を経て、約7年前に代表に就任しました。経営の専門家として外部から来たわけではなく、現場からの叩き上げです。社長になった今でも、工場の敷地内で社員とともに汗を流し、企画や仕入れの先頭に立っています。現場を長く見てきた経験から、社員と同じ目線で製品に向き合い、お客様に喜んでいただけるものづくりができているのだと感じています。
―今回ご紹介いただく羽毛掛ふとん「ネーベル」の誕生秘話について教えてください。
岡田 「これから生まれてくる子どもたちが安心して眠れる地球環境を残したい」という強い思いから生まれました。そのために挑戦したのが、繊維製品の安全性を証明する世界的な認証「エコテックス®スタンダード100」の取得です。原料から最終製品に至るまで、有害物質が含まれていないことを証明する厳しい基準で、日本国内でこの認証を持つ羽毛布団メーカーは数社しかありません。2023年、「大切な子供たちと地球の未来のために」をコンセプトに、この認証を取得した新商品「ネーベル」を発売しました。特別なものではなく、安心安全が「これからの当たり前」になるよう願い、ものづくりに一歩ずつ取り組んでいます。


触れた瞬間にわかる、しなやかな綿100%サテンの肌触り。
グリーンを基調としたエレガントな柄も特徴。
―「ネーベル」のこだわりや独自性について、具体的に教えてください。
岡田 大量生産ではなく、熟練の職人が1枚ずつ丁寧に仕立てています。こだわりのひとつが、体に当たる中央2列に入れる羽毛をあえて増量している点です。冷えやすい肩口や体をふんわりと包み込み、暖かさをしっかり保つ仕立てです。また羽毛原料は海外で洗浄され輸入されますが、さらに国内でパワーアップ(高温スチーム加工)したものを使用しています。これにより羽毛本来のふくらみが引き出されます。また羽毛を洗った水の透明度で汚れの少なさを示す「清浄度」においても、業界基準を大きく上回る1,000mm(底に置いた印が1mの深さでもくっきり見えるほどの透明度)という高い水準のもので、保温性アップやニオイの原因の除去に繋がっています。自社工場での一貫生産だからこそ、汚れや糸始末など細部まで職人の目で確認し、厳しい品質管理を徹底しています。さらに、「困ったら金桝に聞け」と言われるほど、特殊なサイズや個別の悩みにも1枚から対応できる柔軟性も、私たちの強みです。


布団の中央2列の羽毛をあえて増量し、冷えやすい身体をふんわりと包み込む。
サイズはシングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングの5種類。
―お客様からの声はいかがでしょうか。
岡田 一般的な40番手より細く上質な60番手(番手:主に綿や麻などの織物に使われる糸の太さを表す単位「番手」の一つ。数値が大きくなるほど細い。)の綿100%サテン生地を使用しているため、しなやかで軽く、羽毛の膨らみを最大限に引き出します。布団に入った瞬間、余計な力がスッと抜けていくような心地よさを感じていただけるはずです。通気性と吸湿性にも優れているので蒸れにくく、朝までぐっすりと眠れます。お客様からは、「エコテックス®」のラベルがあることで家族に安心して使わせられるという声や、長年愛用された方から「次も金桝の布団がいい」という指名買いのご連絡をいただくことも多く、大変励みになっています。

世界最高水準の安全を証明する「エコテックス®認証」のタグ。
―続いて、掛け布団カバー「ジーマス」についても誕生の背景を教えてください。
岡田 約27年前、社内の女性スタッフたちが「自分たちが本当に欲しいものを作ろう」と立ち上げたナチュラルテイストのトータル寝具ブランド「Able Future(エーブルフューチャー)」の展開商品のひとつです。「心地よさ」「使いやすい」をコンセプトに国内の優秀な素材、感性の詰まったデザイン、加工技術を集結させ商品づくりに取り組んでいます。「生活空間になじむものがいい」と手掛けたオリジナルの布団カバーは50種類以上に。2023年、男女分け隔てなく選んでいただける柄を目指して生まれたのがジーマスです。新素材にもめぐり会え、商品が完成しました。業界の常識にとらわれず、使う人の視点に立ち、「デザイン性だけでなく、家事をする人の味方でありたい」という切実なニーズを形にしたいと思っています。

スタッフの切実な声から生まれた生活空間に馴染みやすいデザインは、今も色あせない魅力を放つ。
カラーはグレー、モカ、アイボリー、うすピンク、ブルー、濃ピンクの6種類。
―「ジーマス」の具体的な機能や、おすすめのポイントを教えてください。
岡田 最大の特徴は、「カバー交換が面倒」という悩みを解消する「両サイド全開ファスナー」です。カバーの両側が開くため、座ったままでも簡単に布団を出し入れでき、布団とのズレを防ぐ「テープホック」の取り外しもスムーズに行えます。
これにより、洗濯へのハードルが下がり、常に清潔な寝具で過ごしていただけます。また、素材には糸の中に空洞がある「中空糸(スピンエアー®)」を使用しており、ボリュームがあるのに驚くほど軽いのが特徴です。サテン織りの滑らかな肌触りと軽さが、羽毛布団のふんわり感を損なわず、寝心地を格上げしてくれます。
※両サイドファスナーの取付けの実演をYouTubeでご覧いただけます。
https://youtu.be/lr8UWqOe0YY



両サイドのファスナーで、重労働だったカバー交換が座ったまま可能に。
―「ジーマス」を含め、御社の製品はどのような評価を得ているのでしょうか。
岡田 「Able Future(エーブルフューチャー)」の製品は、20年以上前に購入されたお客様が「どうしても同じものが欲しい」と探して来られるほど、根強いファンの方々に支えられています。流行に左右されない定番としての実力と、長く使っても色あせない品質が評価されているのだと思います。また、カバー交換の手間が減ることで、「家事のストレスから解放された」「週末の時間にゆとりができた」といった喜びの声も届いています。
―最後に、今後の展望やビジョンについてお聞かせください。
岡田 現在は徳島県に拠点を設け、使い終わった羽毛布団を回収して洗浄し、新たな製品として蘇らせる「リフォーム・再生事業」に力を入れています。「布団は捨てればゴミ、活かせば資源」という考えを広め、循環型のものづくりを加速させていきたいと考えています。私たちの製品を使うことが、環境保護や次世代への貢献につながる。そんな誇りを持っていただけるような、人にも地球にも優しい会社であり続けたいのです。そして何より、働く社員が希望を持ち、地域からもお客様からも必要とされる温かい会社をつくっていきたいと思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「エコテックス®羽毛掛ふとん【ネーベル】」(シングル:150 × 210 cm / 1.3kg)
価格:¥43,780(税込)
店名:京都金桝オンラインショップ
電話:0771-22-9735(10:00~17:00)
定休日:土日祝、夏季休暇、年末年始
商品URL:https://shop.kyoto-kanemasu.co.jp/items/105503594
オンラインショップ:https://shop.kyoto-kanemasu.co.jp/

「掛け布団カバー【ジーマス】」(シングル:150 × 210 cm)
価格:¥14,080(税込)
店名:京都金桝オンラインショップ
電話:0771-22-9735(10:00~17:00)
定休日:土日祝、夏季休暇、年末年始(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://shop.kyoto-kanemasu.co.jp/items/106443409
オンラインショップ:https://shop.kyoto-kanemasu.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
岡田源一(株式会社京都金桝 代表取締役社長)
1968年生まれ。1990年に株式会社京都金桝へ入社。営業部から約20年間、羽毛布団の商品部を経て、2017年に代表取締役に就任。「現場叩き上げ」の経営者として、現在も企画・製造の最前線に立つ。3年前より徳島県に羽毛リフォームおよびエコテックス羽毛布団専用工場を新設し、環境と人体に配慮した循環型ものづくりを推進している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/京都金桝>




























