
優雅なアフタヌーンティーにぴったり。英国製食器ブランド「Burleigh(バーレイ)」の「ブルーリーガルピーコックプレート」
2026/01/22
今回、編集長のアッキーが注目したのは、170年前の製法を”世界で唯一”守り続ける、英国の食器ブランド「Burleigh(バーレイ)」が誇る代表的な柄、「ブルーリーガルピーコック」。手仕事ならではの温かみが魅力です。一枚一枚に、色の濃淡やインクの飛びといった、愛おしい個性があります。
その背景には、商社マンから転身し、「本物のクラシック」を探し求めた一人の日本人社長と、英国王室までもが守ろうとした工場の物語がありました。取材スタッフが、千葉県に本社を構える、タスマンインターナショナル株式会社 代表取締役の岩谷好和氏にお話を伺いました。

タスマンインターナショナル株式会社 代表取締役の岩谷好和氏
―まずは、御社についてお聞かせください。
岩谷 私は大学卒業後、商社で約9年間、貿易の現場やビジネスの基礎を学びました。その後、生活に身近で、かつ自分が好きだと思える雑貨をメインに扱いたいという思いから、32歳の時に独立を決意。1987年にタスマンインターナショナル株式会社を設立し、当初は貿易商社としてさまざまな国の雑貨を扱うところからスタートしたんです。
―独立後、どのようにして現在のスタイル、特にイギリスに特化するようになったのでしょうか?
岩谷 仕事を進めるうちに「一つの商品や地域に絞った方が、より深く仕事ができるだろう」という思いが強くなりました。私が求めていたのは、流行に左右されることなく、100年以上、伝統が今も変わらず受け継がれている「クラシックな商品」でした。
それを見つけるためにヨーロッパ中を探し歩き、最終的に私の心に一番響いたのが「イギリス」だったんです。イギリスには古いものを大切にする文化が根付いています。例えば、200年前に建てられた家に住み、祖父母から受け継いだアンティークの家具を修理しながら使い続ける。そんな暮らしが当たり前のようにあるんです。そうした背景に触れ、イギリスに特化することを決意しました。



バーレイの世界観を体感できる「佐倉マナーハウス」。
アンティークと共に、豊かな時間を過ごすことができる空間。
―バーレイ社との出会いは運命的なものだったようですね。
岩谷 イギリスに特化し始めた1999年の6月のことでした。私がふと出会ったのが、この「バーレイ」の食器だったんです。バーレイ(Burleigh)社は、陶器の里として知られるイギリス中部のストーク・オントレントに位置し、1851年に創業した非常に歴史のある会社です。私が訪れた当時、他の陶器メーカーはどんどん新しい技術や効率的な製法に切り替えていましたが、バーレイだけは、100年以上前の柄を、当時と同じ製法で作り続けるという、奇跡のような工場でした。この運命的な出合いから、バーレイとのパートナーシップが始まりました。今では日本がバーレイ社にとって大きなマーケットの一つとなり、日本のファンの皆様に喜んでいただけるよう、古い柄の復刻を相談し合うなど、手を取り合ってブランドを育てています。


「バーレイ」の食器と運命的な出合いを果たす。
職人の手作業が生む豊かな絵柄は、
チャールズ国王が「守るべき文化遺産」として認めた、英国の美そのもの。
―バーレイの特徴や、独自の製法について詳しく教えてください。
岩谷 バーレイの最大のこだわりは、170年前から続く「銅版転写」という製法です。
銅板で印刷した薄い紙を、職人が手作業で陶器に貼り付け、ブラシで擦って柄を写し取る。すべてが人の手による作業ですから、現代では考えられないほど手間のかかる作業です。効率化のために他社がこの製法を手放す中、バーレイだけが守り続け、今では「世界で唯一の工場」となりました。
手作業ゆえに、食器にはどうしても色の濃淡や柄のズレが生じます。でも、それこそが機械には出せない「手作りの味わい」であり、温もりが宿る「世界に一つだけの表情」を生んでいます。

銅板で印刷した薄い紙を、陶器に手作業で貼り付ける伝統技法「銅版転写」。
効率化により他社が撤退する中、世界で唯一この技術を守り抜いている。
―今回ご紹介いただく「ブルーリーガルピーコック」はどのような商品なのでしょうか。
岩谷 「ブルーリーガルピーコック」も歴史が深く、1913年に英国王ジョージ5世とメアリー王妃の御用達として依頼されて作られた、由緒ある柄です。気品と美しさを兼ね備えた孔雀が描かれたエレガントなデザインが特徴で、バーレイファンのリクエストに応えて2014年に復刻しました。ケーキ皿としてはもちろん、朝食のモーニングプレートや、取り皿、そしてカジュアルなディナーなどさまざまなシーンでお使いいただけます。
私のおすすめは、「ミックス&マッチ」という楽しみ方です。バーレイにはさまざまな柄や色がありますが、あえて違う柄や色をバラバラに使って楽しむのが英国流のスタイルなんです。不思議とバーレイ同士だと、柄が違っても統一感が生まれて、とても素敵な食卓になるんですよ。まずはピンと来た柄を一枚、手に入れてみてください。



朝食のトーストから午後のティータイムまで、あらゆるシーンに馴染む。
異なる柄や色をあえて組み合わせる「ミックス&マッチ」が英国流の楽しみ方。
―バーレイは、本国イギリスでどのような評価を受けているのでしょうか?
岩谷 先ほども少し触れましたが、「リーガルピーコック」は1913年に英国王室御用達として生まれた歴史を持つパターンです。実は現在も、ウィリアム王子の奥様であるキャサリン妃が、この柄を個人的に大変気に入られていて、フルセットで愛用されているそうなんです。王室のプライベートな食卓でも使われているというのは、品質と伝統が認められている何よりの証拠ですよね。
さらに、バーレイの工場そのものも、非常に重要な評価を受けています。老朽化が進み、維持が難しくなった時には、当時まだ皇太子だったチャールズ国王が、自身の財団によって約8億円もの資金を投じて工場の修復・保存が行われました。時代を超えて、英国王室そのものが「守らなければならない文化遺産」として認め、未来へ残そうとしてくれたのです。
―最後に、今後のビジョンをお願いします。
岩谷 私の一番の願いは、バーレイというブランドと工場が存続することです。単に商品を売るだけでなく、バーレイが持続可能になるよう、日本市場から支えたい。これは文化への貢献だと思っています。
読者の皆さんがこの一枚を選んでくださることは、170年前の技術を頑なに守り続ける職人たちへの、大きな応援になります。ぜひ、その温もりを手に取って、長く愛用していただければ嬉しいですね。
―素敵なお話をありがとうございました!

「Burleigh(バーレイ)ブルーリーガルピーコック プレートM 22cm」
価格:¥5,280(税込)
店名:ANTRO
電話:047-355-0957(平日9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://tasman-inter.net/?pid=96348165
オンラインショップ:https://tasman-inter.net/
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<Guest’s profile>
岩谷好和(タスマンインターナショナル株式会社 代表取締役)
1953年福岡県生まれ。早稲田大学卒業後、商社に入社して貿易業務に従事。9年後に独立し、1987年にタスマンインターナショナル株式会社を設立。1999年よりイギリス陶器、雑貨とアンティークの輸入販売に特化する。個人的にも英国キッチンアンティークを収集しており、その造詣は深い。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/タスマンインターナショナル>




























