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銘菓「鶴亀もなか」の贅沢な餡の甘みともっちり新食感!「ひろしま檸の菓(れのか)」

2026/06/19

今回、編集長のアッキーが注目したのは、広島の地で70年以上愛され続ける「鶴亀もなか」と、もち粉を加えたしっとりもっちり食感が新鮮な「ひろしま檸の菓」です。選び抜かれた備中大納言小豆の上質な餡を楽しめるもなかと、特産の広島レモンを活かした爽やかな和洋折衷の味わいが魅力の、どちらも職人の確かな技と誠実なこだわりが詰まった逸品。

その背景には、お菓子作りの軸を守りながらも時代に合わせて進化を続ける、真摯な歩みがありました。取材スタッフが、広島県に本社を構える、株式会社御菓子所高木 代表取締役社長の加藤博基氏にお話を伺いました。

株式会社御菓子所高木 代表取締役社長の加藤博基氏

株式会社御菓子所高木 代表取締役社長の加藤博基氏

―まずは、御社の創業からこれまでの歩みについて教えてください。

加藤 私たちの原点は、1919年(大正8年)に広島市左官町、現在の十日市町で創業した小さな甘味処にあります。当時はおしるこやぜんざい、お雑煮などを提供するお店として、地域の皆さまに親しまれていました。大きな転機となったのは戦後の動乱期です。創業者である高木松次郎が原爆の被害を受けて亡くなった後、甥である神谷明雄が2代目を引き継ぎ店を再開。2代目は、これからは本格的な和菓子が求められるようになると見据え、京都や東京に赴いて小豆の炊き方や菓子の作り方を懸命に学びました。そこから本格的な和菓子製造へと舵を切り、広島の街の復興や発展とともに歩みを進めてきたのです。

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広島県中区十日町にある本店。

甘味処として広島に創業し、時代とともに
和菓子の製造・販売へとその領域を拡大してきた。

家業を継ぐことになった経緯や、修業時代のお話をお聞かせください。

加藤 私は4代目の代表を務めていますが、実は3代目は私の母の妹のご主人、つまり義理の叔父にあたります。叔父夫婦に子どもがいなかったこともあり、祖父から後を継いでくれと頼まれ、この世界に入ることを決意しました。そこから、愛知県にある創業390年ほどの名門和菓子店で修業することになったのです。

修業時代の2年間は、主に名古屋の百貨店などの店頭に立ち、ひたすら販売業務に従事してお客さまと直接会話を交わしました。特にお盆や年末年始は忙しくも活気があり、今でも楽しい思い出として胸に残っています。この店頭でお客さまの生の声をいただいた経験が、現在の私の基盤です。お客さまを大切にしながら、よりいいお菓子を届けるという現場主義から生まれた経営視点は、当時の学びから築かれたものと考えています。

―看板商品である「鶴亀もなか」が誕生した背景には、どのような物語があるのでしょうか。

加藤 看板商品である「鶴亀もなか」は、まさに広島の復興への祈りから生まれたお菓子です。私たちの店舗があった左官町の周辺は、原爆ドームからも近く、被害がきわめて甚大な地域でした。焦土と化した街や人々の深い悲しみを目の当たりにした2代目は、お菓子作りを通じて、被爆復興の途上にある広島に心から慶ばしいと感じてもらえるお菓子を届けたいという強い思いを抱いたのです。
人々を少しでも元気づけ、笑顔を取り戻すために、おめでたいモチーフを組み合わせたもなかの開発を決意しました。その象徴として、鶴という漢字のへんとつくりの間に亀の文字をあしらった、独自の「鶴亀マーク」を2代目が自ら考案し、もなか種やパッケージに施したのです。

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オリジナルで作成した「鶴亀マーク」。

加藤 しかし、戦後すぐの発売当時は物資が極端に不足しており、多くの店がサッカリンなどの代替甘味料を使用せざるを得ない時代でした。そのような厳しい状況下であっても、2代目は代替品に頼ることを拒み、本物の砂糖を必死に調達して品質を守り抜いたのです。

この職人魂と温かい精神が、70年以上の長きにわたり、広島の復興の歴史と人々の笑顔にそっと寄り添い続けてきた、この商品の大きな存在意義となっています。

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戦後の復興を祈る思いから、もなかの表面やパッケージに
縁起の良い「鶴亀マーク」を施したもなか。

「鶴亀もなか」の素材や製法におけるこだわりについて詳しく教えてください。

加藤 もなかは皮と餡だけで構成されるきわめてシンプルなお菓子だからこそ、素材へのこだわりがすべて味に表れます。風味豊かで香ばしいもなか種には、地元・広島県産の厳選されたもち米を使用。そして、餡に使用しているのは、寒暖差のある気候で育った岡山県笠岡産の希少な備中大納言小豆です。国産小豆の多くは北海道産ですが、私たちは昔からこの笠岡産の備中大納言小豆にこだわってきました。
熟練の職人がこの大粒の小豆の状態を見極めながら丁寧に炊き上げることで、雑味のないすっきりとした上質な甘みのつぶ餡に仕上げています。この小豆の風味を引き立てるつぶ餡に加えて、上品で奥深い香りが口いっぱいに広がる特製の抹茶餡の2種類を展開しています。また、もなかを召し上がる際に口当たりがよく、綺麗に分けられるように皮に施した溝など、細やかな工夫も施しているのです。

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味は、つぶ餡(下)と抹茶餡(上)の2種類。

どのようなシーンで楽しむのがおすすめですか。

加藤 「鶴亀もなか」はその名前の通り、非常におめでたい菓銘を持つもなかですので、ご家族や大切な方と囲む週末の穏やかなお茶のひとときはもちろん、日常のちょっとした手みやげやお祝い事の席に華を添える贈り物として最適です。定番のつぶ餡と抹茶餡だけでも十分に楽しんでいただけますが、私たちは季節限定の味わいも大切にしています。春には可憐な桜あん、秋にはほっくりとした栗あん、そして冬には地元の酒粕を使った豊かな香りの酒あんが登場するのです。このように、おめでたいもなかを通じて四季折々の移り変わりを五感で楽しむ時間は、日々の生活に小さな幸せと贅沢な彩りを与えてくれると考えています。

―地元の皆さまからは、どのような声が寄せられていますか。

加藤 大変ありがたいことに、地元広島では多くの方に御菓子所高木といえば鶴亀もなかとおっしゃっていただけるほど、世代を超えて深く浸透しています。2011年には、広島市が誇る優れた特産品を公的に認証する「ザ・広島ブランド 味わいの一品」に認定されました。これは、被爆復興の歴史とともに歩んできた物語と、長年変わらない安心の味わいが評価された結果であり、私たちにとっても大きな誇りと信頼の証になっています。現在では、広島のお客さまが大切な方へ贈る手みやげとしてはもちろん、全国の皆さまからもお取り寄せや贈り物として選ばれ続けています。

―新しい試みとして開発された「ひろしま檸の菓(れのか)」の誕生のきっかけを教えてください。

加藤 「ひろしま檸の菓」は、伝統を守るだけでなく、現代のライフスタイルに寄り添う新しい和菓子のカタチを目指して開発したお菓子です。当時、業界全体が若者の和菓子離れという深刻な課題に直面しており、私たちも強い危機感を抱いていました。そんな中、2013年にひろしま菓子博が開催されることになり、これを契機に広島が生産量日本一を誇るレモンを使った新しいお菓子の開発に着手したのです。

開発にあたっては、単なる簡素なおみやげではなく、特別な人に渡したい贈り物として胸を張れる高い品質を目指しました。何か和のエッセンスを感じられる和洋折衷のお菓子にしたいと考え、これまでに培った技術をベースにあんこを組み合わせるというアイデアにたどり着いたのです。普段は和菓子をあまり手に取らない若い世代の方にも、本物の味を届けたいという一心で、理想の味と食感を追求する試行錯誤の日々が始まりました。

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ケーキとあんこを組み合わせた、新感覚のレモンケーキ。

「ひろしま檸の菓」の独特な食感や、おすすめの楽しみ方についてお聞かせください。

加藤 一番のこだわりは、これまでの焼き菓子の常識を覆すような食感です。私たちは和の素材であるもち粉を小麦粉と絶妙なバランスで配合する独自製法を考案しました。これにより、ひとくち口にすると驚くようなもっちり感がありながら、すっと解ける歯切れの良さを両立させています。中に入れる特製白餡にも、あんこが苦手な若い世代の方に楽しんでいただけるよう、広島産レモンの爽やかな酸味とまろやかな甘みのバランスを徹底的に調整しました。さらに、生地の表面には本物のレモンピールをあしらって焼き上げることで、芳醇な香りとほろ苦いアクセントをプラスしています。

見た目は洋風の焼き菓子のようですが、食べるともっちりとした和の魅力が広がる、上品で洗練された佇まいに仕上げました。和洋折衷のお菓子だからこそ、日本茶だけでなく、お気に入りのカップに注いだ温かいコーヒーや紅茶との相性も抜群です。日々のひとときの合間に、心豊かなおやつタイムを演出してくれる新しいお菓子の愉しみ方を、ぜひ体験していただきたいです。

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広島県産レモンを贅沢に使用し、もち粉を配合するという
独自の製法でしっとりもちもちとした食感を引き出した。

「ひろしま檸の菓」を実際に召し上がったお客さまの反応はいかがですか。

加藤 発売以来、お客さまからは大変嬉しい反響をいただいています。実際に召し上がった方からは、フィナンシェのような見た目なのに食べるともちもちしていて驚いた、今までにない新鮮な味わいに感動したといった声が数多く寄せられています。

また、2016年には中国新聞社が主催する、優れた広島のみやげを表彰する「せとうちおみやげグランプリ」において一般投票賞をいただき、多くの皆様に温かく受け入れていただけたのだと、大変ありがたく励みになりました。

味への評価などはもちろんですが、デザイン面でも高く評価いただいています。特にレモンの実と葉をモチーフにした、結び目をキュッと結ぶお洒落な3個入りのパッケージは、片手に収まるサイズ感もあって、女性のお客さまからの人気があります。ご自身のプチ贅沢としてはもちろん、大切なご友人へのちょっとした贈り物という、新たな手みやげとしてもお選びいただいています。

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レモンの実と葉をモチーフにしたパッケージも特徴的。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

加藤 私たちは、広島のお客さまに育てていただいた和菓子店です。だからこそ、私たちの店が地域にとって、いつまでもなくてはならない存在であり続けたいと強く願っています。100年以上の歴史を重ねてきましたが、その伝統に甘んじることなく、時代の変化に寄り添っていくことが大切です。

ただし、新しさを追い求めるあまり、長年のファンの方々をがっかりさせてはいけません。あの老舗が面白い商品を作ったからちょっと食べてみようかと感じていただけるような、絶妙な遊び心を取り入れることを意識しています。伝統の暖簾を守る確かな軸を持ちながら、少しずつ変化を重ねていくことが私たちの進化のあり方です。そうして、これからも広島の皆さまの暮らしにそっと寄り添い、未来へとお菓子作りの喜びを繋いでいきたいと考えています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

鶴亀もなか(8個入)

「鶴亀もなか(8個入)」
価格:¥1,890(税込)
店名:御菓子所高木
電話:0120-518-011(8:00~17:00 ※日曜、祝日を除く)
商品URL:https://www.okashidokoro-takaki.jp/product/detail/product_id/216
オンラインショップ:https://www.okashidokoro-takaki.jp/

ひろしま檸の菓(3個入)

「ひろしま檸の菓(3個入)」
価格:¥756(税込)
店名:御菓子所高木
電話:0120-518-011(8:00~17:00 ※日曜、祝日を除く)
商品URL:https://www.okashidokoro-takaki.jp/product/detail/product_id/5
オンラインショップ:https://www.okashidokoro-takaki.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

加藤博基(株式会社御菓子所高木 代表取締役社長)
大正8年(1919年)創業の老舗和菓子店「御菓子所高木」の4代目代表取締役社長。祖父からの指名を受け、愛知県にある創業390年の名門和菓子店にて2年間の修業を積む。百貨店の店頭などで積極的にお客さまと向き合った現場での経験を現在の経営基盤とし、「今のお客さまを大切にしながら、よりいいお菓子を届ける」ことを目指して、伝統の味を守りつつ時代に合わせた新しい和菓子の創造に挑戦し続けている。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/御菓子所高木>

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