
贅沢な一服を日常に。江戸から続く名古屋の名店が贈る「抹茶テリーヌ」と煎茶ティーバッグ「柴舟(しばふね)」
2026/03/18
今回、編集長のアッキーが注目したのは、極上の抹茶を贅沢に閉じ込めた、滑らかで重厚な口溶けの「抹茶テリーヌ」と、急須がなくても名店の味をそのまま楽しめる、高級リーフを使用した煎茶ティーバッグ「柴舟」です。
その背景には、1840年(天保11年)から名古屋の「お抹茶文化」を支え続けてきた老舗ならではの確かな技と、時代に合わせた柔軟な変化への思いがありました。取材スタッフが、愛知県に本社を構える、株式会社升半茶店の代表取締役、横井信裕氏にお話を伺いました。

創業以来、名古屋の地で「お抹茶文化」を支え続けてきた升半(ますはん)茶店 。
伝統を守りつつ、現代のライフスタイルに合わせたお茶の楽しみ方を追求している。
―まずは、180年以上の歴史を誇る御社のルーツについてお聞かせください。
横井 創業は江戸時代の1840年(天保11年)で、180年を超える歴史があります。もともと初代の半三郎は、尾張藩御用達の「升屋(ますや)」という商屋の三男でした。当時はお茶といえば京都産のブランド力が圧倒的で、他県のお茶はなかなか受け入れられないような状況だったそうです。
初代は「名古屋の人が名古屋でいいお茶を扱えるようにしたい」「いいものを手頃な価格で届けたい」と志し、尾張藩の許可を得て、名古屋市の伝馬町で創業しました。当時のお客様から「升屋の半三郎さん」と親しまれ、それが今の社名「升半(ますはん)」の由来になりました。その後、京都・宇治に自社茶園を構え、本場の「宇治抹茶」の生産から販売まで一貫して手がける体制を築きました。
名古屋には古くから、家庭で日常的にお抹茶を点てて楽しむ文化が根付いています。当店でも、抹茶を店頭で量り売りし、お客様が持参されたお茶缶にその場で詰めてお渡しするなど、地域の習慣に寄り添いながら本物の味を届けてきました。

江戸時代、尾張藩御用達の商人から始まった歴史。
初代・半三郎が抱いた「いいお茶を届けたい」という志は、創業以来今もなお色褪せることなく受け継がれている。
―6代目である社長ご自身は、どのような歩みを経て家業を継がれたのでしょうか。
横井 私は名古屋で生まれ育ち、生活とお茶屋が密接な環境の中で両親の背中を見て育ちました。大学卒業後は、静岡にある国立の茶業試験場で2年間お茶を科学的に学び、その後、東京・吉祥寺の茶販売店での修業を経て名古屋に戻りました。伝統を守る重みを感じる一方で、お茶屋特有のハードルの高さを解消したいという思いも持っていました。お茶を買うという明確な目的がなくても、カフェを訪れるような感覚で、もっと身近に、カジュアルにお茶の魅力に触れていただきたい。その願いから、2023年にビジネス街の中心にある本店を改装し、カフェを併設しました。昔から温めていた構想でしたが、今の時代に合ったお茶の楽しみ方を再定義する、大切な一歩になったと考えています。

「お茶をもっと身近に感じてほしい」という六代目の想いから誕生した「升半カフェ」。
本格的な一服をカジュアルに楽しめる、日常に寄り添う新しい老舗の形。
―新しく誕生した「抹茶テリーヌ」ですが、開発のきっかけは何だったのでしょうか。
横井 カフェのリニューアルに合わせて、お茶屋にしかできない本物の抹茶スイーツを作りたいと考えたのが始まりです。今の時代、お菓子としての抹茶味はあふれていますが、本当にお茶そのものの良さを引き出したものは意外と少ないと感じていました。それなら、私たちが普段から扱っている最高級の抹茶を主役にしたスイーツを作ろうと思ったのです。これまでの伝統的な販売スタイルに加え、お茶の入り口としての役割を担う象徴的な商品が必要でした。職人と何度も試作を重ね、お茶屋として納得のいくお茶の味を徹底的に追求して完成させました。

この抹茶テリーヌは、最高級の抹茶を贅沢に使用した、まさにお茶屋を象徴するスイーツ。
―このテリーヌには、お茶屋ならではの並々ならぬこだわりが詰まっているそうですね。
横井 一番のこだわりは、抹茶の品質です。一般的な製菓用の抹茶は渋みが強いものが多いのですが、このテリーヌには茶道で実際に「点てて飲むため」の、石臼挽きの宇治抹茶を贅沢に使用しています。ホワイトチョコレートや生クリームの濃厚さに負けない、鮮烈な抹茶の味と香りを引き出すためには、この品質が不可欠でした。この鮮やかな緑色は、着色料を一切使わない抹茶本来の色なんです。単なる抹茶味のお菓子ではなく、まさに「お抹茶そのものを食べている」ような、滑らかで重厚な口溶けを目指しました。甘みと苦みのバランスを絶妙にコントロールした、大人のための贅沢な味わいです。

この鮮やかな深緑は、石臼挽き抹茶を限界まで練り込んだ、本物の証。
―お取り寄せで楽しむ際のおすすめについても教えてください。
横井 名古屋の本店カフェで愛されているこの味を、全国の皆様にそのままお届けしたいという思いから、お取り寄せにも対応しました。冷凍で届きますので、冷蔵庫でじっくりと解凍されるのを待つ時間も、ティータイムへの期待を高める時間として楽しんでいただきたいですね。週末の朝や、家事が一段落したひとときなど、お気に入りの飲み物とともに自分を労わるご褒美として味わっていただくのがおすすめです。また、おもてなしのデザートとして出せば、その濃厚な色と香りに、ゲストの方からも驚きの声が上がるはずですよ。

大切なゲストを迎える日は、お茶屋のプライドが詰まった極上のスイーツでおもてなし。
―お客様からはどのような反響が届いていますか。
横井 カフェで実際に召し上がったお客様が「家でもこの味を楽しみたい」とその場で購入して帰られることが非常に多いですね。また、おみやげとして贈った方から、あまりのおいしさに「どこのお店のもの?」と聞かれたという喜びの声もいただいています。名古屋で長年お茶文化を支えてきた老舗が作るスイーツということで、贈り物としても間違いのない安心感があるとおっしゃっていただけるのは、私たちにとっても大きな励みになっています。
―続いて、もう一つの注目商品「煎茶ティーバッグ 柴舟(しばふね)」が誕生した背景を教えてください。
横井 近年は急須を持っていないご家庭も増えており、一人分だけ手軽においしいお茶を飲みたいというニーズが高まっています。しかし、手軽だからといって味は妥協したくありません。ティーバッグであっても老舗の看板に恥じない、最高の一杯をお届けしたいという危機感にも似た情熱から開発しました。急須を使わなくても本格的な煎茶の旨み を感じていただけるよう、私たちの持てる技術をこの小さなバッグに詰め込みました。

ティーバッグの中身は100g(¥ 1,100)の高級リーフ「柴舟」をそのまま使用。
―ティーバッグでありながら、中身は非常に贅沢なものだそうですね。
横井 そうなんです。通常、ティーバッグには粉末状のお茶が使われることが多いのですが、この「柴舟」には、もともとリーフ茶として当店で一番人気の高い高級煎茶をそのまま使用しています。その贅沢な葉から、味わいをしっかり抽出できるよう、葉が十分に広がるテトラ型のバッグを採用しました。お湯を注ぐだけで、急須で淹れたときと遜色ない黄金色の澄んだ色と芳醇な香りが立ち上がります。後片付けも簡単ですので、仕事や家事の合間のわずかな休息を、一気に豊かな時間へと変えてくれるはずです。

急須で淹れるのと遜色のない黄金色。
ティーバッグの中で茶葉が自由に広がることで、贅沢な旨みが余すことなく引き出される。
―この品質なら、お茶に詳しい方でも満足できそうですね。
横井 お茶にこだわりのあるお客様からも「急須で淹れたものと変わらない」「便利でおいしい」と太鼓判をいただいています。本格的なお茶に馴染みのなかった世代の方からは、その香りの高さに驚かれることもあります。お茶好きが認めた不動の人気No.1の味をティーバッグにしたことで、ご自宅用はもちろん、ちょっとした贈り物としても信頼してお使いいただける商品になりました。
―最後に今後の展望をお聞かせください。
横井 今、世界的な抹茶ブームで原料が高騰していますが、私たちは「品質だけは絶対に落とさない」と決めています。たとえ原価が上がっても、お客様に「昔と同じ、変わらぬおいしさですよ」と胸を張って提供し続けることが、老舗の誠実さだと考えているからです。
一方で、カフェやSNSを通じて、新しい世代の方が日本茶に興味を持つきっかけをどんどん作っていきたいとも考えています。創業から受け継いできた伝統を大切にしながら、次の100年も皆様の日常に一服の安らぎを届けられる存在でありたいと願っています。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「抹茶テリーヌ」
価格:¥4,104(税込)
店名:升半茶店オンラインショップ
電話:052-211-4188(10:00~17:00 日曜・祝日除く)
定休日:日曜・祝日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://masuhan.co.jp/%E6%8A%B9%E8%8C%B6%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C/product/su0014/
オンラインショップ:https://www.masuhan.co.jp/

「煎茶ティーバッグ 柴舟(15袋入)」
価格:¥972(税込)
店名:升半茶店オンラインショップ
電話:052-211-4188(10:00~17:00 日曜・祝日除く)
定休日:日曜・祝日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://masuhan.co.jp/%E7%85%8E%E8%8C%B6%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0%E3%80%80%E6%9F%B4%E8%88%9F/product/tb001/
オンラインショップ:https://www.masuhan.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
横井信裕(株式会社升半茶店 代表取締役)
1961年名古屋市生まれ。大学卒業後、静岡の農林水産省茶業試験場(現 農研機構 果樹茶業研究部門)にて2年間の研修の後、東京・吉祥寺の茶販売店にて2年の修業期間を経て升半茶店へ入社。2014年に同社代表取締役に就任。江戸時代から続く伝統を守りつつ、2023年には本店を改装しカフェを併設するなど、時代に合わせた「お茶の楽しみ方」を提案し続けている。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/升半茶店>




























