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魚介の旨みが口に広がる、南三陸からの贈り物。常識を覆すごちそう笹かまぼこ「秘伝・炙り笹セット」

2025/11/06

今回、編集長のアッキーが注目したのは、仙台名物として知られる「笹かまぼこ」の常識を覆す、驚きの逸品です。主役は、かまぼこにあらず。その上に贅沢に乗せられた、たこ、かき、ほたてといった三陸の海の幸。香ばしく炙られた魚介の旨みが口いっぱいに広がる、まさにごちそうです。
及善商店が手がける、この「秘伝・炙り笹セット」は、1880年(明治13年)創業の老舗が、東日本大震災という未曾有の困難を乗り越え、たどり着いた新境地。この一枚に込められた、熱い思いと挑戦の物語について、株式会社及善商店 代表取締役社長の及川善弥氏に取材スタッフが伺いました。

株式会社及善商店 代表取締役社長の及川善弥氏

株式会社及善商店 代表取締役社長の及川善弥氏

―まず、及善商店のこれまでの歩みについてお聞かせください。

及川 弊社は宮城県南三陸町で1880(明治13)年に、市場の競り人である「鍵取り」として商売を始めたのがルーツです。その後、かつお節屋を経て、2代目の時にかまぼこ作りを始めました。私の祖父にあたる4代目の頃に、かまぼこ専門店として一本立ちしたと聞いています。さまざまな海の幸を知り尽くした結果、その魅力を最大限に引き出せるのがかまぼこだったのかもしれません。

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創業当時の写真。今年で創業145年目を迎えた。

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南三陸さんさん商店街と、仙台駅の構内に2店舗を展開。
お土産としても人気で、多くの人でにぎわう。

―6代目でいらっしゃいますが、どのような経緯で家業を継がれたのでしょうか。

及川 大学進学で地元を離れ、卒業後は視野を広げたいと思い、神奈川県小田原市のかまぼこ店へ修業に出ました。当初は家業を継ぐことに迷いもありましたが、この修業先での経験が大きな転機となります。私が配属されたのは、手作りの商品を専門に扱う部署でした。そこで初めて、自分の手で一からものを作り上げ、お客様に喜んでいただくことの純粋な楽しさ、その奥深さに触れたのです。この経験を通して、かまぼこ作りへの情熱が芽生え、「この道で生きていこう。そして、南三陸の食文化に貢献したい」と、家業を継ぐ決意を固めました。

―東日本大震災やコロナ禍など、数々の困難も経験されていますよね。

及川 2011年の東日本大震災では、工場も店舗もすべて津波で流されてしまいました。しかし、当時は悲しみに暮れる暇もなく、「生きるために、やるしかない」という一心でしたね。隣町の登米市に臨時工場を構え、田んぼの真ん中で商売を再開したのですが、当然売る場所がありません。そこで販路を確保するために立ち上げたのが、現在のオンラインショップです。

精神的に最もつらかったのは、実は震災よりもコロナ禍の2年目でした。震災からようやく立ち直り、これからという時にすべてがストップ。先が見えない不安は本当に大きかったです。その苦しい時期の心の支えとなったのが、やはり原点である「手で物を作ること」、つまり新商品の開発でした。この逆境があったからこそ、新しい挑戦へと踏み出せたのだと思います。

―今回ご紹介いただく「秘伝・炙り笹セット」は、どのようにして生まれたのでしょうか?

及川 開発のきっかけは、笹かまぼこの本場・仙台に対する長年の悔しさでした。私たちの工場がある南三陸町は仙台から少し離れています。しかし、仙台に近づけば近づくほど、有名なブランドの力が強く、うちの商品が手に取ってもらえなくなるのです。

「味や品質には自信がある。でも、見た目がシンプルな笹かまぼこでは、その違いがお客様に伝わりにくい」。このもどかしさを打破するため、「見た目も味も、はっきりと違いがわかるものを作りたい」と強く思うようになりました。

ヒントは意外なところにありました。ある日、お寿司を食べていて閃いたのです。「ネタは練り込むより、そのまま乗せた方が断然おいしいじゃないか。かまぼこをシャリに見立てて、南三陸の新鮮な海の幸をそのまま乗せてみたらどうだろう」と。この逆転の発想から「炙り笹」は誕生しました。

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南三陸の海の幸、たこ、かき、ほたてがかまぼこの上に贅沢に乗っている。

―商品のこだわりについて、詳しく教えてください。

及川 「炙り笹」のコンセプトは明確です。主役は、あくまで上に乗っている新鮮なたこ、かき、ほたて。かまぼこは、その最高の素材の味を最大限に引き立てるための、名脇役であると考えています。
もちろん、土台となるかまぼこにも私たちの技術と誇りが詰まっています。

ベースになっているのは、全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞を受賞した弊社の看板商品「リアスの秘伝」です。厳選したスケソウダラすり身を使用し、プリっとした食感と魚本来の上品なおいしさを引き出しています。最高の土台があるからこそ、主役である海産物の個性がより一層輝くのです。

そして、最後に加える「炙り」のひと手間が、この商品の決め手です。素材を乗せてから香ばしく炙ることで、魚介の余分な水分が飛んで旨みが凝縮されます。立ち上る香ばしい香りが食欲をそそり、かまぼこのプリプリ食感と炙られた海産物の力強い味わいのコントラストを存分に楽しんでいただけます。

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「炙り笹」のかまぼこのベースは看板商品「リアスの秘伝」。
厳選したスケソウダラを使用し。丹念込めて練り合わせ、プリっとふわっと焼きあげた厚みのある食感が特徴。

―おすすめの食べ方はありますか?

及川 まずは何もつけずに、そのまま召し上がってみてください。かまぼこと素材、両方にしっかり味が付いているので、香ばしさと海の香りを存分に感じていただけるはずです。キリッと冷やした日本酒との相性は抜群ですよ。フライパンや電子レンジであたためると風味が増し、さらにおいしくなります。週末の夜、一日頑張った自分へのご褒美として、この「炙り笹」と共に贅沢な時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

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「炙り」による香ばしさと、ぷりっとしたかまぼこの歯ごたえが特徴。

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1枚ずつ個包装になっており、食べたい分だけ楽しめる。

―お客様からはどのようなお声が届いていますか?

及川 開発したばかりの頃、忘れられない出来事がありました。商店街の店舗で「炙り笹」を試しに買ってくださったお客様がいたんです。その方は車で帰路につかれましたが、数分後に電話がかかってきました。「これ、めちゃくちゃおいしい!今から戻るから用意しておいて!」と。一口食べた瞬間の感動で、思わず車をUターンさせてしまったそうです。作り手として、これほど嬉しいことはありません。

―今後の展望についてお聞かせください。

及川 大きな夢があります。それは、「日本全国47都道府県の炙り笹」を作ること。このかまぼこを土台とし、日本中に眠る、地元の人しか知らないような「隠れた名産品」やソウルフードとコラボレーションしていきたいと考えています。南三陸から始まったこの挑戦が、日本中の食卓や生産者を繋ぐきっかけになれば最高ですね。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

及善商店_8、商品画像

「宮城県南三陸 たこ・かき・ほたてと厚焼き笹かまぼこ「秘伝・炙り笹セット12枚入」」
価格:¥3,500(税込)
店名:及善蒲鉾店
電話:0226-46-2048(9:00~17:30 ※水曜、日曜除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/oizen/oizen-abr-st101.html
オンラインショップ:https://store.shopping.yahoo.co.jp/oizen/?sc_i=shopping-pc-web-detail-item-bclst-

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

及川善弥(株式会社及善商店 代表取締役社長)
宮城県南三陸町出身。東海大学海洋学部を卒業後、神奈川県小田原市のかまぼこ店で3年間修業を積む。その後、家業である株式会社及善商店に入社。東日本大震災で被災しながらも、事業の再建に尽力。2021年、6代目代表取締役社長に就任。伝統の味を守りながら、南三陸の海の幸を活かした新しいかまぼこの開発に情熱を注いでいる。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/及善商店>

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