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瓶牛乳の温もりを次世代へ。伊勢の老舗が届ける、瓶詰め乳製品の「お伊勢参りセット」と新感覚スイーツ「山村ぷりんバーアイス」

2026/02/19

今回、編集長のアッキーが注目したのは、12種類もの瓶入り乳製品が一箱に詰まった贅沢な「お伊勢参りセット」と、食べ歩き用プリン「山村ぷりんバー」が進化を遂げた「山村ぷりんバーアイス」です。

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これらは、素材本来の良さを引き出す製法と、瓶という器への深い愛着から生まれたものです。
その背景には、効率化が進む現代だからこそ守り抜きたい、手触りの温もりがある瓶牛乳への強いこだわりありました。取材スタッフが、三重県・伊勢神宮のお膝元で1919年(大正8年)から続く老舗、有限会社山村乳業 代表取締役の山村豊裕氏と、御子息の山村卓也氏にお話を伺いました。

有限会社山村乳業 代表取締役の山村豊裕氏(左)と、御子息の山村卓也氏(右)

有限会社山村乳業 代表取締役の山村豊裕氏(左)と、御子息の山村卓也氏(右)

―まずは、御社の歩みについて教えてください。

山村豊裕(以下、豊裕) 私たちの創業は大正8年、1919年に遡ります。実はもともと、創業者は大工をしていたんですよ。ところが、12人という大家族を養うために、大工仕事の傍らで牛を2、3頭飼い始めたのがすべての始まりでした。「大切な家族に、栄養のあるものをしっかり食べさせたい」という、切実で誠実な願いから生まれた一杯の牛乳。それが、伊勢の地で100年以上続く私たちのDNAとなりました。一軒の大工が家族のために始めた営みが、一歩ずつ地域に根ざした乳業メーカーへと歩みを進めてきたんです。

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創業者が飼い始めた数頭の牛から、すべてが始まった。
伊勢神宮皇大神宮(内宮)の鳥居前町にある直営店の「山村みるくがっこう 内宮前店」では、
「山村ぷりんソフト」や「山村ぷりんバー」などの食べ歩きや、グッズの購入が楽しめる。

豊裕社長は以前、銀行員として勤務されていたそうですね。家業を継ぐことを決意された経緯を伺えますか。

豊裕 若いころは、家業を継ぐつもりは全くなかったんです。牛乳屋の仕事は朝が本当に早く、夜中から瓶の音が響くような厳しい現場をずっと見てきましたからね。大学卒業後は銀行という外の世界で7年間経験を積みました。

転機になったのは、同じ伊勢出身の妻との結婚です。「大正から続く歴史を絶やしてはいけない、この伝統を自分が3代目として引き継ぎ、次世代へ繋いでいくのだ」という強い覚悟をもって、故郷に戻ることを決めました。
一度外に出たからこそ、地域で100年愛されてきた家業の価値を客観的に見つめ直すことができた。それが、私の背中を押してくれたのだと考えています。

創業100周年を記念して誕生した「お伊勢参りセット」は、12種類もの商品が一度に楽しめると伺いました。

豊裕 「お伊勢参りセット」は、100周年という節目に、地元への感謝を込めて企画しました。遠方でなかなか伊勢に来られない方にも、自宅で伊勢の清々しい朝の空気感を感じてほしいという思いを込めています。中身は牛乳、濃厚乳、コーヒー、フルーツといった定番から、3種類のヨーグルト、さらにはプリンなど、個性の異なる12種類もの瓶入り商品を贅沢に凝縮しました。箱を開けた瞬間に、色とりどりのキャップが並ぶワクワク感は、贈り物としても大変喜ばれています。伊勢の直売所を訪れたような体験をそのままお届けできるよう、私たちが自信を持っておすすめできる品々を網羅した、まさに集大成のセットです。

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牛乳、コーヒー、ヨーグルトにプリンまで、全12種類の楽しみ。
内容:山村牛乳、山村濃厚乳、山村パスカル、山村コーヒー、山村フルーツ、
山村エーデル、山村ヨーグルト、山村ジョージアヨーグルト、山村豆乳ヨーグルト、
山村ぷりん、山村ぷりん おとな味、山村月替わりぷりん。

御社のおいしさの核となる「パスチャライズ殺菌」や、希少な「瓶」へのこだわりについて詳しく教えてください。

豊裕 私たちが最も大切にしているのは、85℃で15分間という時間をかけ、じっくりと加熱する「パスチャライズ殺菌」です。現在、大手メーカーなどで主流となっている120℃前後で行う高温短時間殺菌と比べると、非常に手間も時間もかかります。しかし、この温度で殺菌することで、牛乳に含まれるタンパク質の変性を抑え、牛乳本来の自然な甘みとコクを最大限に引き出すことができるんです。飲んだ瞬間にさらりとしているのに、後味に芳醇な余韻が残るのは、この製法にこだわっているからこそ。効率やコストよりも、100年前と変わらない「本来のおいしさ」を届けることを優先しています。

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タンクに入った生乳を、
85℃で15分間じっくり加熱する「パスチャライズ殺菌」。

豊裕 そして、もう一つのこだわりが「瓶」です。実は今、瓶牛乳を製造し続けている会社は全国でも100社もないと言われるほど、その存在は希少なものとなっています。それでも私たちが瓶にこだわるのは、瓶こそが牛乳をおいしく味わうための最高の容器だからです。冷蔵庫で冷やした瓶が唇に触れた瞬間のあのひんやりとした心地よさ、そして大きな飲み口から注がれる牛乳が、鼻に抜ける豊かな香りを広げてくれます。瓶特有の重みや、キャップを開けるときの手応えまで含めて、瓶牛乳には人の心を温める文化が宿っていると感じるんです。使い捨てではない瓶という容器には、作り手の思いと、それを受け取るお客様との対話がある。その手触りの温もりを、私たちは守り抜きたいと考えています。

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唇に触れた瞬間のひんやりとした心地よさは、瓶ならでは。
大きな飲み口から、芳醇な香りがふわりと広がる。

どのようなシーンで楽しんでほしいですか。

豊裕 ぜひ試していただきたいのは、お風呂上がりの一杯ですね。冷蔵庫でキンキンに冷やした瓶牛乳を、腰に手を当ててグイッと飲む。あの開放感と喉越しは、紙パックでは味わえない、瓶牛乳だけの至福の瞬間です。また、週末の朝、お取り寄せしたセットからお気に入りの一本を選び、少し贅沢な朝食を楽しむのも素敵ですね。バラエティ豊かな12種類が揃っていますから、「今日はどれにしようかな」と家族で会話を楽しみながら、日常の中に小さな彩りを添えていただければ嬉しいです。

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社長のおすすめは、お風呂上がりの一杯。
腰に手を当ててグイッと飲み干す開放感は格別。

みえの食セレクションの認定や百貨店での実績など、長年愛され続けている理由はどこにあると感じられますか。

豊裕 おかげさまで三重県から「みえの食セレクション」の認定をいただき、都内の有名百貨店でも10年以上常設で扱っていただいています。流行の移り変わりが激しい世界でこれほど長く選ばれ続けているのは、私たちが実直に守り続けてきた「味」を信じてくださるリピーターの方が全国にいらっしゃるからです。「一度山村の牛乳を飲んだら、他には戻れない」というお声をいただくたびに、手間暇をかける価値を再確認します。映画「テルマエ・ロマエ」への商品提供などを通じて、昭和レトロな瓶牛乳の魅力を再発見していただけたことも、大きな励みになりました。

―続いて、社長のご子息であり、4代目の卓也氏が開発された「山村ぷりんバーアイス」について伺います。どのような気づきから生まれた商品なのでしょうか。

山村卓也(以下、卓也) きっかけは、伊勢神宮前の参道で、看板商品の瓶入りプリンを立ったまま召し上がっているお客様の姿でした。「もっと手軽に、食べ歩きを楽しめる形にできないか」。その想いから、AIなどの先端技術を活用し、濃厚な味わいはそのままに片手で楽しめる「山村ぷりんバー」が誕生しました。そして今回、その味わいをご自宅でも楽しめるように仕上げたのが、この「山村ぷりんバーアイス」です。伝統と最新技術が融合した、まさに老舗の挑戦を象徴する一品だと考えます。

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瓶入りプリンの濃厚さはそのままに、片手で楽しめるスタイルへ。
老舗の伝統と新しいアイデアが融合した商品。

溶けても形が崩れにくいという特徴は、とてもユニークですね。おすすめの食べ方を教えてください。

卓也 卵と牛乳のコクを凝縮した「山村ぷりん」の味わいを忠実に再現した山村ぷりんバーアイスは、食べ方次第でさまざまな表情を楽しめます。
冷凍庫から出した直後は、ほろりとほどける独特の食感が特長で、口の中でプリンの風味がゆっくりと広がる楽しさがあります。一方、少し時間を置くと、なめらかで濃厚な舌触りに変化。溶けても液だれしにくい製法のため、お子さまのいるご家庭でも安心してお召し上がりいただけます。自分だけの最高の食べ頃を見つけるのも、このアイスならではの醍醐味です。

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冷凍庫から出してすぐはアイスに、
少し待って「とろ〜りプリン」を楽しむも良し。

プリンがアイスになったことで、新しい層のお客様からも反響があったのではないでしょうか。

卓也 「プリンを凍らせる」という斬新なアイデアがSNSでも話題を呼び、若い世代の方々からも多くの支持をいただきました。これまで山村乳業を知らなかった方々が、このアイスをきっかけに瓶牛乳の文化にも興味を持ってくださるなど、新しい扉が開いたと感じています。ギフトとしても、「他にはない驚きがある」と大変好評をいただいており、私たちの新しい看板メニューへと成長しています。

最後に、未来へのビジョンをお聞かせください。どのような思いを次世代に繋いでいきたいですか。

卓也 私たちは、単に牛乳を売るだけでなく、瓶牛乳という「文化」そのものを守っていきたいと考えています。11月26日を「ビン牛乳の日」に制定したのも、その魅力を1年に1度でも思い出していただくきっかけになればという願いからです。効率ばかりが重視される世の中ですが、瓶の手触りや手間をかけた味には、心を豊かにする力があると信じています。伊勢の地で、大正時代から誠実なものづくりを続けながら、新しいおいしさを生み出し続けてきました。進取の精神を原動力に、これからも瓶牛乳の温もりを進化させていきます。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

お伊勢参りセット

「お伊勢参りセット(12種類12本入り)」
価格:¥3,440(税込)
店名:山村乳業
電話:0596-28-4563(9:00~17:00 日曜を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://yamamuramilk.co.jp/?pid=156893867
オンラインショップ:https://yamamuramilk.co.jp/?mode=srh&cid=&keyword=

山村ぷりんバーアイス6個セット

「山村ぷりんバーアイス6個セット」
価格:¥2,090(税込)
店名:山村乳業
電話:0596-28-4563(9:00~17:00 日曜を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://yamamuramilk.co.jp/?pid=187705365
オンラインショップ:https://yamamuramilk.co.jp/?mode=srh&cid=&keyword=

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

山村豊裕(有限会社山村乳業 代表取締役)
三重県伊勢市生まれ。大学卒業後、銀行員として7年間勤務。結婚を機に帰郷し、大正8年創業の老舗乳業メーカーを3代目として継承。「誠実な一杯」を信念に、手間暇のかかるパスチャライズ殺菌と瓶入りへのこだわりを貫く。伝統を守りつつEC展開や百貨店への販路拡大を実現。

山村卓也(有限会社山村乳業 広報部長)
大学卒業後、総合PR会社にて約9年間勤務。その後、家業である山村乳業へ入社。創業以来受け継がれる「進取の精神」を重んじながら、「ビン牛乳の日」を制定するなど、瓶牛乳を次世代へつなぐべく尽力。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/山村乳業>

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