まるで「食べるソース」!具材たっぷり!“碁石屋さん”が作る、宮崎の「日向夏ドレッシング」

2026/01/30

今回、編集長のアッキーが注目したのは、宮崎県の特産品・日向夏を贅沢に使った「日向夏ドレッシング」です。最大の特徴は、全体の40%を占める圧倒的な「具材感」。非加熱製法で閉じ込められた日向夏のフレッシュな香りと食感は、もはや調味料というより「食べるソース」の領域で「ドレッシングはサラダにかけるもの」、そんな常識を覆す、衝撃的な1本です。実はこの商品を作っているのは、創業100年を超える老舗の「碁石(ごいし)メーカー」。なぜ伝統工芸の会社が、これほど本格的なドレッシングを生み出したのか?
その背景には、伝統を守るための革新的な挑戦がありました。取材スタッフが、宮崎県日向市に本社を構える、ミツイシ株式会社 代表取締役の黒木宏二氏にお話を伺いました。

ミツイシ株式会社 代表取締役の黒木宏二氏

ミツイシ株式会社 代表取締役の黒木宏二氏

―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。食品メーカーではなく、碁石の会社として創業されたそうですね。

黒木 はい、1917年に私の曽祖父が、ここ宮崎県日向市で蛤碁石(はまぐりごいし)の製造を始めたのがルーツです。日向市には「お倉ヶ浜」という海岸がありまして、そこはかつて、碁石の原料となる大きくて厚みのあるハマグリが採れる日本唯一の場所でした。そこから100年以上にわたり、蛤碁石のトップシェアを誇るメーカーとして伝統工芸を守り続けてきました。ただ、時代の変化とともに囲碁人口は減少し、碁石事業だけでは会社を維持することが難しくなってきました。伝統ある碁石を残していくためにも、別の柱を作らなければならない。そう考えた3代目である父が、1986年にドライブインの事業を立ち上げ、その後、扱う商品も自社で開発する食品事業へと参入しました。異業種からの参入だからこそ、常識にとらわれないものづくりができたのかもしれません。

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意外なことに、このドレッシングを作っているのは老舗の「碁石屋」である。
伝統工芸・蛤碁石の製造で培った「本物へのこだわり」こそが、妥協のない味を生み出す源泉だ。

―社長ご自身、最初から家業を継ぐご予定ではなかったと伺いました。

黒木 そうなんです。元々は継ぐつもりはなく、大学卒業後は東京にある水産系の商社に入社しました。最初の赴任地である札幌で数の子を担当し、ロシア買付けに、中国で加工立ち合いに行ったりと、食品の現場を8年ほど経験させてもらいました。その後、大手回転寿司チェーンに転職し、バイヤー業務や繁忙期には店舗の現場仕事もしていました。ところが2014年、当時4代目として会社を継いでいた兄が急逝し、実家に戻ることを決意しました。まったく予期せぬ形での承継でしたが、外の世界で培った「消費者目線」や「品質への厳しい目」、そして数字で経営を見る力は、今の改革に生きていると感じます。
また、組織づくりにおいては「透明性」を大切にし、パートさんを含めた全社員に毎月PL(決算書)を公開しています。数字的な情報も共有することで、社員一人ひとりが当事者意識を持って考えて行動することが、困難にも揺らがない強い会社作りにつながると信じているからです。

―食品事業の主力である「日向夏ドレッシング」ですが、コロナ禍では会社の救世主になったそうですね。

黒木 そうです。コロナ禍の影響で、長年続けてきたドライブイン事業(観光事業)が立ち行かなくなり、2020年に閉鎖するという苦渋の決断をしました。会社存続の危機と言えるほど一番苦しい時期でしたが、その一方で、有名なメディアにドレッシングを取り上げていただいたことと、巣ごもり需要の高まりとともに「日向夏ドレッシング」の売上がぐーっと伸びてくれたんです。
何より、先代の兄が開発した日向夏ドレッシングが、日本全国のお客様に評価されたことが嬉しかったですね。

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宮崎の太陽を浴びた日向夏を丸ごと閉じ込めた一本は、蓋を開けた瞬間に広がる爽やかな香りが特徴。

―最大の特徴である「具材40%」というのは驚きです。

黒木 ありがとうございます。このドレッシングを作るにあたって、宮崎県産の日向夏を毎年20トンから30トンほど仕入れ、当社専用に皮と果汁を分けて加工しています。最大の特徴は、重量換算で全体の約40%が具材(日向夏と玉ねぎ)でできている点です。他社さんの商品と比較しても、これだけ具材が入っているドレッシングはなかなかないと思いますよ。ボトルから出すときも、液体が出るというより「具材がドボドボと出てくる」感覚に近いです。「具材を食べる」ドレッシングとして楽しんでいただけると思います。

―「非加熱製法」にもこだわっていると伺いました。

黒木 はい。通常、ドレッシングは日持ちさせるために加熱処理をすることが多いのですが、加熱するとどうしても香りが飛び、食感も損なわれてしまいます。私たちは衛生管理を徹底することで、加熱をしない「非加熱製法」を実現しました。これによって、日向夏特有の爽やかな酸味と、皮を噛んだ瞬間に口の中で弾けるフレッシュな香りがそのまま残るんです。食べた後に、鼻に抜ける香りの良さが全く違います。また、玉ねぎや日向夏の皮のシャキシャキとした食感も楽しんでいただけます。「まるで果実そのものを食べているようだ」と言っていただける理由は、この製法にあるんですよ。

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非加熱で仕上げることで、日向夏のシャキシャキ、ゴロゴロとした食感を実現。

―おいしい食べ方についても教えてください。サラダ以外にもおすすめはありますか?

黒木 もちろんサラダには最高に合いますが、私の一番のおすすめは「お肉料理」です。特にローストビーフや焼肉のタレとして使ってみてください。お肉の脂っこさを日向夏の酸味がさっぱりとさせてくれて、いくらでも食べられます。唐揚げにかけるのもいいですね。いつもの唐揚げが、高級感のあるさっぱりとしたごちそうに変わります。あとは、揚げた魚やお肉をこのドレッシングに漬け込んで「南蛮漬け」にするのも簡単でおいしいですよ。

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ローストビーフや唐揚げなど、肉料理のソースとして使うのがおすすめ。
日向夏の酸味が脂っこさを中和し、箸が止まらなくなる。

―万能調味料として使えるんですね。これ一本で料理の幅が広がりそうです。

黒木 そうなんです。春には新玉ねぎと合わせた「豚しゃぶサラダ」、夏には麺つゆと割って「冷製パスタ」のソースにするのも人気です。中には「白ご飯やお茶漬けにかけて食べるのが好き」という熱烈なファンの方もいらっしゃるんですよ(笑)。かけるだけで、いつもの家庭料理がレストランの味に格上げされる。そんな「魔法のソース」として、冷蔵庫に常備していただけると嬉しいですね。

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公式サイトには日向夏ドレッシングを使った様々なレシピが掲載されている。
(左)新タマネギの豚しゃぶサラダ。(右)冷製トマトのスパゲッティ 日向夏ソース。

―有名なスーパーやセレクトショップでも取り扱われていると聞きました。

黒木 おかげさまで、品質にこだわるお店や全国の有名店やスーパーマーケットなどで長く取り扱っていただいています。最初は、宮崎の土産店で買われた県外のお客様から毎日のようにお取り寄せのお電話をいただき、そのうちにお客様が最寄りのお店に「取り扱って欲しい」とご指名をしてくださったり、展示会で試食してもらい気に入っていただくなどして、採用が広がっていきました。「一度食べたら、もう他のドレッシングには戻れない」というリピーターの方も多く、本当にありがたいことだと思っています。

―最後に、今後のビジョンについてお聞かせください。

黒木 私たちは「2051年に売上100億円」というビジョンを掲げています。これは単に会社を大きくしたいという野心ではなく、人口減少が進む私たちの地域においても、事業の成長や発展をつうじて社員の豊かな暮らしを追求と、魅力的な地域を次世代に繋いでいきたいという強い思いがあるからです。地方だからと成長や発展を諦めるのではなく、地方だからこそできる「良い会社」を作りたい。私の考える「良い会社」とは、将来に大人になったこの地域の子どもたちから「ミツイシという良い会社があるから日向に帰ってきたい」と思ってもらえるような会社です。この地を離れた若者や地方で暮らしたいと願う若者が、ミツイシに憧れて宮崎に移住してくるような未来。そんな未来を本気で目指し、真の地域貢献(恩返し)をしていくことが私たちの使命だと考えています。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

日向夏ドレッシング(170ml / ペットタイプ)

「日向夏ドレッシング(170ml / ペットタイプ)」
価格:¥475(税込)
店名:ミツイシ オンラインショップ
電話:0982-54-2627(9:30~17:00※土日祝を除く)
商品URL:https://mitsuishi.thebase.in/items/114808989
オンラインショップ:https://mitsuishi.thebase.in/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

黒木宏二(ミツイシ株式会社 代表取締役)
1977年宮崎県日向市生まれ。水産商社で海外勤務を経験後、大手外食チェーンでバイヤーとして勤務。2014年ミツイシ株式会社入社、2017年代表取締役就任。「日向夏ドレッシング」を全国1万店超へ展開。NPO法人フードバンク日向の理事長として地域活動にも従事。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/ミツイシ>

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