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北海道・美瑛の自然がモチーフの「テキスタイル BIEI(ビエイ)」レースに描かれた動物がかわいい「リスLace(リスレース)」

2022/11/21

今回、編集長アッキーが気になったのは、手描きの面白さを活かしたブランド「marble SUD」。株式会社マーブルシュッド・代表取締役の川村智也子氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。

株式会社マーブルシュッド 代表取締役の川村智也子氏
株式会社マーブルシュッド 代表取締役の川村智也子氏

―創業の経緯を教えてください。

川村 もともとアパレルブランドで働いており、販売職からスタートして、副店長、営業、バイヤーなどさまざまな業務を担当していました。そのときにこだわりのあるモノ作り、こだわりのあるセレクトについて学んだように思っております。ただ、私が本当にやりたかった商品企画を担当する機会がなく、いつかはやりたいと思っていました。その後、同じ会社で働いていた夫と結婚をし、自分たちでブランドを作ってやっていこうと独立しました。それが2001年です。

―ご苦労はございましたか。

川村 当時はコンピューターグラフィックが出てきた時でしたが、逆をやったほうが面白いと言うことで、あえて手描きでやってみようとTシャツを製造しました。「プリントゴッコ」という家庭用のプリントマシンがあり、手作業でプリントをしていましたが、洗っていくうちに劣化していくんです。じゃあ、手描きにしてみようと描いていましたが、それも何百枚単位では描けません。結局のところ、Tシャツはきちんと工場で作ったほうが品質が保てることがわかりました。また、会社名ではなく個人名で仕事をするようになると、信用がないところからのスタートなので、取引先は「お金を払ってもらえるのか」と心配されますよね。オーダーをいただいたら、そこから何百枚とか作るために工場に先にお金を払わないといけないので、資金面での大変さを実感しました。

―その後、恵比寿に1号店を出店されたのですね。

川村 手描きでスニーカーに絵を描いて、自宅で展示会をしたところ、何百と発注をいただき、ヒット商品となりました。Tシャツもセレクトショップに置いてもらえるようになり、2003年に恵比寿にお店を出しました。徐々に知名度も上がり、今では全国に10店舗を展開しています。

―創業時から会社として大切にされていることはございますか。

川村 “人の手の温かみ、手描きの面白さを生かしたモノ作り”が創業から変わらぬコンセプトです。自分がお金を出して買いたい価値があるものなのかという基準で制作しており、自分では着ないものでも、プレゼントであげたいと思ってもらえるなら価値があると思います。そして、お客様を笑顔にできる商品であることが大切ですね。

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2013年盛夏コレクションで発表されて以来、
根強い人気のテキスタイル「BIEI」。

―今回ご紹介させていただくテキスタイル 「BIEI(ビエイ)」について教えてください。

川村 細かく描かれたテキスタイルが「marble SUD」らしくて人気ですが、その中のひとつが「BIEI」です。私たちは旅が好きで、世界遺産の景色に感動したとき、世界遺産をモチーフにした「世界遺産ボーダー」というオリジナルテキスタイルを作りました。そして北海道・美瑛の雄大な景色を描いたシリーズが「BIEI」です。北海道に行ったときに富良野や美瑛では、お花畑が美しく、空が広く青く、空気も澄んでいて、この景色をテキスタイルとして残したいと思ったのです。生地には牛やウサギ、鹿やキツネの姿も描かれています。

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オックス生地の「BIEI ティッシュPouch」。

―生地へのデザインはどのようにして起こされるのですか。

川村 イメージの写真やイラストなど、たたき台になるものを担当スタッフに渡して、そこからどんどん広げていきます。

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大判で使いやすい「バンダナ BIEI」。

―新しい商品「リスLace(リスレース)」についても教えてください。

川村 ここ数年は、プリントや刺繍の枠をこえて、オリジナルのレースを使ったアイテムを展開しています。秋冬物でレースを作るにあたって、秋冬らしいモチーフってなんだろうと話しあい、リスと葉っぱで表現することになりました。もともとレースを始めたきっかけは、ある工場とのお付き合いで、レースが得意であることがわかって、クジラを描いたレースをお願いしたのが始まりです。その後、動物シリーズでクラゲ、パンダなどを作っていただき、リスが新作になります。

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9月からスタートした、
2022年秋冬コレクションの最新作「リスLace」。

―「リスLace」を使った商品はどういった特徴がありますか。

川村 2種類の素材を使っていて、ひとつがカジュアルなスウェット生地です。もうひとつがフォーマルなシーンでも使えるとろみ感がある生地です。スウェット生地のパーカーは、レースが目立ちすぎず、レースが苦手という方にも着ていただきやすくなっています。とろみ感ある生地のワンピースは、白いレースを目立たせて、上品さも出しています。

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「リスLace」のZipパーカー。

―お店のファンの方がたくさんいらっしゃいますよね。

川村 ご家族でリピーターの方が多く、毎回コレクションを楽しみにしてくださっています。そのお客様の期待に応えられるようなものでありながらも、いい意味で期待を裏切られるような面白いものを作っていきたいと思っています。セールのときには、企画担当もお店に立ち、お客様と直接お話をする機会を設けています。その際に「海の動物のものが欲しい」といったお客様の要望をうかがえることも多いので、商品企画に活かすことができます。

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「リスLace」の上品なワンピース。

―今後の展望やビジョンについて教えてください。

川村 やはり長く続くブランドにしなければいけないなと思っています。動物や植物、ちょっとカルチャーの香りがするようなモチーフのテキスタイルブランドといえば「marble SUD」と、もっと認知してもらえるよう頑張っていきたいと思っています。お客様に「marble SUD」の商品を見つけてもらえるような機会も増やしていきたいですね。

―貴重なお話をありがとうございました。

テキスタイル BIEIシリーズ ※画像はBIEI Roundポーチ

「テキスタイル BIEIシリーズ」※画像はBIEI Roundポーチ
価格:¥1,760~(税込)
店名:marble SUD
電話:03-5725-3755(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop-marblesud.com/c/all_items/BIEI
オンラインショップ: https://shop-marblesud.com/

リスLaceシリーズ ※画像はリスLace OP

「リスLaceシリーズ」※画像はリスLace OP
価格:¥17,600~(税込)
店名:marble SUD
電話:03-5725-3755(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop-marblesud.com/c/all_items/2022_Fall_Winter/Risu_Lace/
オンラインショップ: https://shop-marblesud.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
川村智也子(株式会社マーブルシュッド 代表取締役)

1962年大阪府生まれ。大学卒業後、アパレルメーカーで販売、営業、バイヤーなどを経験。その後2001年に自宅マンションにて夫とブランドを立ち上げる。現在、直営店10店舗とオンラインショップ及び国内外の百貨店、専門店にて展開中。流行にとらわれず、会話のきっかけになるようなテキスタイルを作り続けている。

<取材/垣内栄 MC/升谷遥香 画像協力/marble SUD>

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