
ツナの常識が変わる、ごちそうパウチ。三陸の老舗が「一度も冷凍しない」製法で届ける「ワイルドアルバコア ツナ&シーソルト」と「ファームドシルバーサーモン&シーソルト」
2025/12/18
安心でおいしいものを手軽に食べたい。そんな願いを持つ方に、これまでの常識を覆す「ツナ」と「サーモン」のパウチをご紹介します。今回、編集長のアッキーが注目したのは、「ワイルドアルバコア ツナ&シーソルト」と「ファームドシルバーサーモン&シーソルト」のセット。油や添加物を一切使わず、原材料は「お刺身品質の生魚」と「宮城県産の塩」だけ。パウチを開ければ、まるでお刺身のようなしっとりとした食感と、凝縮された魚本来の旨みが溢れ出します。その背景には、創業140年の老舗水産会社が、東日本大震災を乗り越えて「地元・三陸の魚の価値を届けたい」と誓った熱い思いがありました。取材スタッフが、宮城県塩釜市に本社を構える、株式会社阿部亀商店 専務取締役の阿部健氏にお話を伺いました。

株式会社阿部亀商店 専務取締役の阿部健氏
―阿部亀商店は140年以上の歴史がある老舗水産会社だそうですが、これまでどのような歩みがあったのでしょうか?
阿部 1883年(明治16年)に創業し、私で5代目になります。当初は漁業が主体でしたが、国際的な漁業ルール(200海里問題)をきっかけに、水産物を海外から調達する「貿易(輸入)」へと事業転換しました。その後、東日本大震災を経験。その震災を一つのきっかけとして、現在は輸入だけでなく海外メーカーへの「輸出」と、今回ご紹介するような国内向けの「商品開発」へと、再び事業をシフト・拡大しています。時代の大きな変化に対応し、しなやかに事業モデルを変革させてきたのが当社の歴史です

震災を乗り越え、地元・三陸の価値を「製品」として届ける挑戦が始まった。
―阿部専務ご自身は、どのような経緯で家業に戻られたのですか?
阿部 大学進学で東京に行き、国際経営を学びました。当時、家業が貿易の仕事を中心としていたので、「何か役に立つことがあれば」と、卒業後は地元宮城に戻り入社。入社してまだ2、3年、業界のことについて右も左も分からない状態の時に東日本大震災を経験したのです。
―震災の経験が、今の商品開発に大きな影響を与えているのですね。
阿部 そうですね。幸い、塩釜は他の三陸沿岸地域と比べて被害が比較的少なかったんです。だからこそ、「他の港の分も、塩釜が今頑張らなければならない」という雰囲気がありました。地元のために奮闘する中で、「地元・三陸の素晴らしい魚の価値を、自分たちの手で製品にして届けたい」という思いが強くなりました。この震災が、BtoC事業を本格化させる大きなきっかけになったのです。
―今回ご紹介するのは、その思いが形になった「ツナ」と「サーモン」のセット商品ですね。
阿部 はい。ご紹介するのは「ワイルドアルバコア ツナ&シーソルト」と「ファームドシルバーサーモン&シーソルト」の2種類がセットになった商品です。どちらも、当社のこだわりである「一度も冷凍しない」生の魚と、「宮城県産の塩」だけで作られたパウチタイプの製品です。シリーズ第1弾であり、開発のきっかけとなったのは「ワイルドアルバコア ツナ&シーソルト」です。

上質なツナの旨みと、濃厚なサーモンの脂。二つの個性を楽しむ贅沢。
―なぜ、「ワイルドアルバコア ツナ&シーソルト」を開発しようと思われたのですか?
阿部 震災復興の中で、宮城の魚をもっとたくさんの人に食べてもらわなくてはという思いがありました。当時、三陸産の素晴らしいマグロやカツオを「原材料」として海外メーカーへ輸出する仕事がメインだったのですが、原材料として輸出するだけでなく、「自分たちの手でもっと何かできないか」という葛藤がありました。最終的には地元の素材で作った自社製品を海外に輸出することを目標に、まず日本国内で高く評価してもらいたいと開発を始めました。
―「産地にしかできない」こだわりとは、具体的にどのようなものでしょうか?
阿部 最大の特徴は、「一度も冷凍していない」ことです。宮城県の気仙沼で水揚げされた「お刺身でも食べられる状態」の、新鮮なビンチョウマグロだけを100%使用しています。冷凍原料を使うと、どうしてもドリップ(旨みの流出)が出てしまいますが、私たちは生のまま加工できる産地の利点を最大限に活かしています。また、資源保護(獲りすぎない)の観点から、網で大量に獲るのではなく、「一本釣り」で丁寧に獲られたマグロに限定して仕入れています。
―油や添加物も一切不使用ですが、どのようにおいしさを保っているのですか?
阿部 それこそが「産地にしかできない」製法の秘密です。多くのツナ缶は、原料を一度「茹でる(蒸す)」工程で火を通してから油や調味液と缶に詰めます。しかし本品は、「生のお刺身の状態」のままパウチに詰めます。加熱工程は、最後のレトルト殺菌(100度以上の温度で加熱)のたった1回だけ。茹でる工程を重ねると、そのたびに魚の水分と一緒に旨みが外に出てしまうので、それを補うために添加物や油が必要になるのです。本品は、生のまま加熱1回で仕上げるため、魚が持つ本来の水分や旨みがすべてパウチ内に閉じ込められ、何も足す必要がまったくありません。

水揚げされた「生」のマグロが、そのまま加工場へ。
鮮度を一切損なうことなく、迅速にさばかれていく。
―なるほど。味付けもシンプルですね。
阿部 宮城県産の「松島湾産の藻塩」のみです。だからこそ、従来のツナとは違う、フレークではない「塊感」のあるしっとりとした魚本来の食感と旨みを味わっていただけます。
―このツナをどのように召し上がるのが専務のおすすめですか?
阿部 私、実はあまり料理が得意ではなくて。そんな私の一押しは、カットした野菜の上に、粗くほぐしたツナを乗せ、オリーブオイルと塩とレモンで食べる「シンプルなサラダ」です。これが本当においしくて、あっという間にボウル一つぐらいは食べられます。ヘルシーですし、素材の良さがあるから飽きずに食べられます。常温で2年保存可能なので、忙しい日のためにストックしていただくのも便利だと思います。

魚本来の食感を味わうため、粗めにほぐすのがおすすめ。
お刺身品質のビンチョウマグロがサラダの主役に。
―お客様からの反響はいかがですか?
阿部 この商品はクラウドファンディングでスタートしました。その時の支援者が今もリピーターとなってくれていて、楽天などに「クラウドファンディングの時からファンで買ってます」といったコメントをくれるのがすごく嬉しいです。多くの方が「コンセプトに共感した」「余計なものを使ってない」「味が濃くない」と評価してくださっています。
―続いて、セットのもう一方「ファームドシルバーサーモン&シーソルト」について伺います。こちらはどのように開発されたのですか?
阿部 ツナの次の展開として開発された、サステナブルシーフードシリーズの第2弾です。ツナで培った「三陸の、生の、いい魚を、産地でしかできない製法で」というコンセプトを、宮城が誇る「銀鮭」で実現した商品です。
―サーモンのこだわりと、おすすめの食べ方を教えてください。
阿部 原料は、宮城県石巻産の養殖銀鮭を、もちろん「一度も冷凍しない」生の状態で使用しています。味付けもツナと同様、「松島の藻塩」のみで、添加物・油は一切不使用です。特にこだわったのは、サステナビリティの観点です。ツナが「一本釣り」にこだわったように、サーモンは「生態系に与える影響が少ない」養殖方法で育てられた銀鮭を選んでいます。
食べ方は、やはり「シンプルなサラダ」がおすすめです。ツナのあっさりとした上品な旨みとはまた違う、銀鮭ならではの濃厚な脂の旨みと、とろけるようなしっとりした食感が楽しめます。ぜひツナとの食べ比べで、それぞれの魚が持つ個性の違いも楽しんでいただきたいです。

サーモンの鮮やかな色合いが鮮度の証。
ツナと同様の製法で、銀鮭の旨みを閉じ込めた。
こちらもシンプルに味わうのがおすすめ。
―最後に、今後の展望と、その原動力である地元・三陸への思いをお聞かせください。
阿部 会社の大きな目標は、「三陸の魚を、原材料としてではなく、最終製品として海外に輸出する」ことです。ただ、私たちが追求する「付加価値」とは、いろいろ味付けをすることで付加価値をつけるわけではなく、「いいものを、できる限りいい状態のまま届ける」こと。そのこだわりを大切に、「地元でしかできない仕事」を追求し、三陸の地理的な優位性を最大限生かして世界に挑戦したいと思っています。その「地元」を支える具体的な行動として、当社の従業員31人(取材時点)は、全員が「地元の雇用」です。「地元の人たちがしっかり安心して楽しく働けるように」というこのポリシーも、地元・三陸への思いの表れです。
―素敵なお話をありがとうございました!

「ワイルドアルバコア ツナ&シーソルト5個 ファームドシルバーサーモン&シーソルト5個入」
価格:¥4,104(税込)
店名:阿部亀商店 楽天市場店
電話:022-364-3331(受付時間 9:00~16:00 / 土9:00~12:00 日・祝除く)
定休日:日曜日・祝日
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/abekameshoten/12000003/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/abekameshoten/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
阿部健(株式会社阿部亀商店 専務取締役)
1984年宮城県生まれ。2009年株式会社阿部亀商店入社、2022年同社専務取締役に就任。入社当初より三陸産水産物の高付加価値化に注力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/阿部亀商店>



























