あなたの“推し”は?「甘酢らっきょう五産地食べくらべセット」で、らっきょうの奥深い世界へ

2025/10/28

カレーライスの名脇役としておなじみの「らっきょう」。実は産地によって粒の大きさや食感が全く違うことをご存知ですか? シャキシャキ繊細な小粒やしっかりと大きな粒…。その個性は驚くほど豊かです。
今回、編集長のアッキーが注目したのは、産地の異なる個性豊かならっきょうがセットになった「甘酢らっきょう五産地食べくらべセット」です。手がけるのは鳥取県の泊綜合食品株式会社。元ホテルウーマンという異色の経歴を持つ3代目社長が、前職時代に感じた「もどかしい思い」を原動力に開発した一品です。その物語を、取材陣が泊綜合食品株式会社 代表取締役の岸田いずみ氏に伺いました。

泊綜合食品株式会社 代表取締役の岸田いずみ氏

―会社の沿革について教えてください。

岸田 弊社は1974(昭和49)年に私の祖父が創業しました。もともと、祖父の故郷である鳥取の泊村(とまりそん)は、大根の産地だったんです。
その大根を、もっと価値のあるものとして全国に届けたいという思いから、「たくあん」に加工し、関西の市場へ出荷したのが事業の始まりです。

「地元のいいものを、もっと多くの人に知ってほしい」。その思いは会社のDNAとして受け継がれ、その後、全国各地のおいしい漬物を扱う卸売業へと発展しました。祖父が抱いた郷土への愛情は、今、らっきょうという新しい形で、全国の食卓へと届けられています。

―社長に就任されるまでの経緯をお聞かせください。

岸田 大学卒業後は、家業とは全く関係のないザ・リッツ・カールトン大阪で働いていました。正直、当時は家業を継ぐことを全く考えていなかったのです。

転機になったのは、大阪から鳥取へ帰省したときのことでした。職場は20代から30代のおしゃれな女性が多く、実家のらっきょうを「お土産にどうぞ」と渡すのに、ためらいがあったんです。ビニール袋に入った昔ながらのパッケージで、これを同僚に渡すのは少し難しいな、と…。
「こんなにおいしいのに、見た目のせいで魅力が伝わらないのはもったいない」。そのもどかしい気持ちが、家業を見つめ直すきっかけになりました。

2009年に鳥取へ戻ってからは、まずお土産として手に取ってもらえるようなパッケージへのリニューアルや、子どもたちに漬物の文化を伝える「らっきょう教室」の開催など、新しい取り組みに着手しました。ホテルで培ったお客様視点を大切に、伝統の味を新しい世代に届ける挑戦を始めたのです。

創業当時から受け継がれる「地元の幸を届けたい」という思いが、会社の原動力となっている。

―「甘酢らっきょう五産地食べくらべセット」は、どのようにして生まれたのでしょうか?

岸田 卸売業として全国の漬物を扱う中で、私自身、「らっきょうは産地によって全く個性が違う」という事実に衝撃を受けました。たとえば、九州産は大玉で歯ごたえが良く、鳥取産は色白のシャキシャキ、福井産は小粒で繊維が細かい。土地の個性がはっきりと表れます。

この発見の喜びと、らっきょうの本当の奥深さを、もっとたくさんの人に知ってほしい。その純粋な思いから、この「食べ比べセット」は生まれました。全国約300社の漬物メーカーさんとお取引のある、卸売業としての知見とネットワークがあったからこそ実現できた商品です。

―商品のこだわりについて教えてください。

岸田 このセットには、鳥取県内の3つの産地(福部町、鳥取市、北栄町)と、福井県、宮崎県の計5つの産地のらっきょうが入っています。一番の特徴は、産地の違いを存分に味わっていただけることです。畑の土壌や気候が違えば、らっきょうの個性も全く異なりますから。この一つひとつはこだわって厳選しました。

まず宮崎県産のらっきょうですが、こちらは火山灰を含むシラス台地で育つため、非常に身が引き締まっています。カリッと力強い歯ごたえが魅力で、いわば頼りがいのある「しっかり者」です。
それに対して鳥取県産は、日本海の風を受ける砂丘で育ちますから、色が本当に白くて美しい。シャキッと繊細な食感が特徴で、まさに「色白美人」といったところでしょうか。

鳥取らっきょうの産地は砂丘の砂地。収穫は5月中旬。

そして、ぜひ味わっていただきたいのが福井県産です。「三年子(さんねんご)」と呼ばれる伝統的な栽培方法で、実に三年の歳月をかけてじっくり育てられます。小粒ですが、そのぶん旨みがぎゅっと凝縮されていましてね。通好みの「個性派」と呼んでいます。
まったく異なる個性を持った自慢のらっきょうたちなので、ぜひ、一つひとつじっくりと味わって、その違いを楽しんでいただけたら嬉しいです。

リンゴ酢を使用した甘酢で、らっきょう本来の味が楽しめる。

そして、もう一つのこだわりはパッケージです。ホテルで働いていた頃に感じた「お土産にしにくい」という実体験から、ギフトとしても贈りたくなるような、クラフト感のある温かいデザインを目指しました。
パッケージは、お客様が商品と出会う最初の「顔」。中身の味はもちろん、手に取った瞬間に「おいしそう」「誰かにプレゼントしたい」と思っていただけるよう、細部まで工夫を凝らしています。

産地の違いが楽しめる、個性豊かな5種のらっきょう。贈りものにも最適な、クラフト感のあるパッケージ。
内容:鳥取県福部町産らっきょう(リンゴ酢)、鳥取県鳥取市産らっきょう、
鳥取県北栄町産らっきょう、福井県産らっきょう、宮崎県産らっきょう

―おすすめの楽しみ方はありますか?

岸田 まずはぜひ、そのまま食べ比べてみてください。食感や甘み、酸味の違いに驚かれると思います。「らっきょう好き」を自負する方でも、実は特定の産地のものが好みだった、という発見があるかもしれません。

「今日のカレーには、シャキシャキの鳥取産を合わせよう」「濃厚な肉料理には、歯ごたえのある宮崎産を刻んでソースに」など、料理や気分で“推しらっきょう”を選ぶのも楽しいですよ。これは単なる漬物ではなく、「自分のお気に入りを見つける」という新しい食のエンターテイメント体験なんです。

カレーのお供にも、酢豚の具材としても。
ぜひ自分の「推しらっきょう」を見つけてみて。

―インターネットでの情報発信に力を入れたことによって、思わぬ反響があったそうですね。

岸田 はい。2020年にオンラインショップを本格的にリニューアルしました。商品の背景や食文化について丁寧に発信するようになってから、メディアの方からのお問い合わせが格段に増えています。「一番詳しく書いてあったので」とご連絡をいただくこともあり、とても嬉しく思っています。

また、サイトを見てくださった百貨店のバイヤーさんなど、食のプロの方からお声がけいただく機会も増え、BtoBのお取引にもつながっています。

―今後の展望についてお聞かせください。

岸田 私たちが目指しているのは、単に商品を売ることだけではありません。漬物という日本の素晴らしい食文化を、どうすれば次の世代につないでいけるか、常に考えています。食生活の変化で漬物を食べる機会は減ってきていて、このままでは文化そのものが成り立たなくなってしまいます。

この「食べ比べセット」は、若い世代の方にも漬物への興味を持ってもらうための、私たちの新しい挑戦の一つです。この一皿をきっかけに、日本の豊かな食卓の未来に少しでも貢献できたら、これほどうれしいことはありません。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「甘酢らっきょう五産地食べくらべセット」
価格:¥1,500(税込)
店名:らっきょう専門店 とまりのつけもの
電話:0857-28-6211(8:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.tomarino.jp/products/314248
オンラインショップ:https://tomarino.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

岸田いずみ(泊綜合食品株式会社 代表取締役)
1980年、鳥取市生まれ。大学を卒業後、ザ・リッツ・カールトン大阪に勤務。2009年に鳥取へUターンし、家業である泊綜合食品株式会社へ入社。鳥取の特産品であるらっきょうを使い、漬物だけでなく、菓子や惣菜など女性目線での商品開発に取り組む。2019年、自社農場での栽培のため「らっきょうカンパニー」を立ち上げ、代表取締役に就任。2024年4月より、泊綜合食品株式会社の代表取締役に就任。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/泊綜合食品>

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