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秋田の老舗が贈る本物の味を手軽に。白だし・酒々だし・みそ汁詰合せ「玉屋 セレクト」

2025/10/21

秋田県で味噌・醤油・日本酒といえば、その名を知らない人はいない老舗「小玉醸造」。創業から140年以上の長きにわたり、地域の食文化を支え続けてきました。

そんな老舗が、顧客の「もっといいものが欲しい」という声に応え、特別な日のために作り上げたプレミアムブランドが「玉屋」です。

今回、編集長のアッキーが注目したのは、その玉屋ブランドの人気商品、白だし・酒々(ささ)だし・即席みそ汁がセットになった通販限定ギフト「玉屋 セレクト」です。忙しい毎日を送る私たちの食卓を、手軽に、そして豊かに変えてくれるその魅力とこだわりについて、小玉醸造株式会社の5代目、小玉真一郎社長に取材スタッフが伺いました。

小玉醸造株式会社 代表取締役の小玉真一郎氏

小玉醸造株式会社 代表取締役社長の小玉真一郎氏

御社は140年以上の歴史をお持ちですが、まずは創業の物語をお聞かせください。

小玉 弊社の創業は1879年(明治12年)です。創業者の小玉久米之助が、醸造業に恵まれたこの秋田の地で味噌と醤油づくりを始めたのが原点です。地域の皆様に支えられ、真面目に醸造業に励むことで揺るぎない信頼を築いていきました。

そんな中、一つの転機が訪れます。それは、意外にも税務署からの一声でした。当時、醤油には税金がかけられており、税務署の方が頻繁に蔵を訪れていたのです。私たちの仕事ぶりを見てくださっていたのでしょう。「この周辺には酒蔵がないから」と酒造りを勧められました。これがきっかけとなり、1913年(大正2年)から酒造業にも着手することになりました。

社長は5代目でいらっしゃいますが、どのような経緯で家業を継がれたのでしょうか。

小玉 実は、大学を卒業してすぐ家業を継ぐことは考えていませんでした。私の専門は工学で、醸造とはまったく無関係の分野だったからです。しかし、大学院時代の恩師が酒の業界に非常に詳しく、「君は酒の仕事をしなさい」と熱心に勧めてくれました。最終的に「君が作ったお酒を飲んでみたいね。」という言葉に背中を押され、この道へ進む決意を固めました。その後、国税庁の醸造試験所で1年ほど学び、1982年に弊社へ入社しました。

今回ご紹介いただく「玉屋 セレクト」ですが、まずは「玉屋」ブランドが誕生した背景についてお聞かせください。

小玉 弊社の「ヤマキウ味噌」は、秋田県内で約50%のシェアを占めるほど、地域の皆様に長年ご愛顧いただいているブランドです。日常的にお使いいただく標準的な商品として強いご支持をいただいている一方で、お客様の中から「もう少し付加価値のある、特別なものが欲しい」というお声もいただくようになりました。その思いに応えるため、素材や製法をさらに突き詰めたワンランク上のブランドとして、7〜8年前に「玉屋」を立ち上げました。

この「玉屋」というロゴの文字は、亡くなった先代である私の父が遺した直筆の書から起こしたものなんです。実は、蔵と自宅が離れていたため、幼い頃の父との時間は週末に限られていました。毎日会えるわけではなかった父ですが、その父が遺した文字だからこそ、特別な温かみを感じます。父の思いも一緒に届けたい、そんな気持ちでこのロゴを掲げました。

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先代の思いが込められた「玉屋」のロゴ。

「玉屋 セレクト」には、白だし、酒々(ささ)だし、即席みそ汁の3種類が入っていますね。それぞれのこだわりを教えていただけますか。

小玉 はい。まず「白だし」は、弊社の薄口醤油をベースに、鰹だしと昆布だしを加えて作ります。大きな業務用の鍋を使い、職人が付きっきりで、決して沸騰させないように丁寧に炊き上げています。機械任せのプロセスではなく、ほとんど手作りで仕上げることで、だしの繊細な香りと旨味を最大限に引き出しています。

「酒々だし」は、酒蔵ならではの特別な調味料です。自社で醸造している銘酒「太平山」をベースに、地元産の魚醤しょっつるなどを加えています。みりんのような感覚でお使いいただけるように仕上げました。

そして「即席みそ汁」は、手軽でありながら本物の味を追求しました。ベースとなる味噌には、通販のお客様から「この味噌でなければ」と熱烈なご支持をいただいている、弊社で最も高級な「柏寿みそ」を贅沢に使っています。

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「玉屋シリーズ」の特別な商品をセレクト。
即席みそ汁は10食入りで贈答用にもぴったり。

どなたでも手軽に本格的な味が楽しめそうですね。社長おすすめの使い方や、お客様からの反響はいかがでしょうか。

小玉 白だしは、おひたしやうどんのおつゆ、茶碗蒸しなど、本当に幅広く使えます。私が個人的に好きなのは、だし巻き卵です。これで作ると本当においしいんですよ。私自身もよく作ります。

酒々だしは、特に魚料理と相性がいいです。煮魚に使っていただくと深いコクが出ますし、焼き魚を焼く前に一振りするだけで、生臭みが消えて身がふっくらと仕上がります。

お客様からは、特に白だしについて「これは本当においしい」という声を発売当初からたくさんいただいています。ある料理雑誌のコンテストでグランプリをいただいたこともあるんですよ。また、このギフトセットは、一度ご自身でお試しになったお客様が「このおいしさを大切な人にも知ってほしい」と、贈答用として再度ご購入されるケースが非常に多いのが特徴です。

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社長も大好きだという「だし巻き卵」。
白だしの優しい味わいが口いっぱいに広がる。

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日本酒由来の甘みと旨みが、魚介類の煮物と相性抜群。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

小玉 創業から146年、私たちは酒・味噌・醤油という日本の伝統的な発酵食品を作り続けてきました。現代は忙しく、なかなか料理に時間をかけられない方が増えていると感じます。だからこそ、私たちの商品を手軽に使っていただくことで、「本物のおいしさ」を手間なく食卓へ届けていきたいです。これからも工夫を重ねながら、私たちの商品を通じて地元・秋田の良さも伝えていけるよう、お客様にアプローチしていきたいと思っています。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

玉屋 セレクト

「玉屋 セレクト」
価格:¥4,223(税込)
店名:小玉醸造株式会社
電話:0120-147-877(8:30~16:45(平日))
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.kodamajozo.jp/products/detail.php?product_id=3616
オンラインショップ:https://shop.kodamajozo.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

小玉真一郎(小玉醸造株式会社 代表取締役社長)
1955年生まれ。1981年東京工業大学大学院修了。1981年国税庁醸造試験所入所。1982年小玉合名会社(現小玉醸造株式会社)入社。1997年代表取締役社長就任。酒、味噌、醤油の醸造に従事し、海外市場の開拓に努める。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/小玉醸造>

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