【11月の食日記】

【11月の食日記】

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〇月×日
高級居酒屋として有名な「富ちゃん」の二代目、末富さんが肉好きが高じてオープンした焼肉割烹が、広尾・日赤通りにある「肉匠堀越」。扱う全ての肉は、牧場まで出かけてから決めるという。切り方、焼き方、食べさせ方、全てに肉愛が溢れている。コース中盤で供されるフィレ丼の下は米・卵・トリュフオイル。香りの余韻が凄まじい。食べる側の気持ちに立ったコース構成なので、重い肉はどうも……という人でも、気持ちよく食べきれるのも嬉しい限り。

切り方、焼き方、食べさせ方、全てに肉愛が溢れている
重い肉はどうも……という人でも、気持ちよく食べきれるのも嬉しい限り

SHOP INFORMATION
▶ 店名 肉匠堀越
▶ URL http://nikushou-horikoshi.com/

〇月×日
ミシュラン二つ星「豪龍久保」が、国立競技場近くに開いた「神宮の蕎麦」。話題の、ビュルゴー家のシャラン産鴨を使った鴨せいろは食べなかったけれど、「胡麻だれせいろ」のつゆは素晴らしく美味。肴は種類が少ないが、「クエかま酒蒸し」は、旨味も食べ応えも十分。

ミシュラン二つ星「豪龍久保」が、国立競技場近くに開いた「神宮の蕎麦」
「クエかま酒蒸し」は、旨味も食べ応えも十分

SHOP INFORMATION
▶ 店名 神宮の蕎麦
▶ URL https://jingunosoba.com/

〇月×日
まあ、もう、なんというか今一番面白いレストランの一つではないだろうか「ソンデコネ」。オープンしてすぐ、初めて訪れた時はフランス帰りの渋谷シェフひとりだった。
「今日、僕の右腕が来日するんですよ!」とのことだったが、勝手に日程をずらしていたみたいで結局来ず。
2度目は噂の右腕が活躍。しかし、仏英伊語を話すと言いつつ、英語はあんまり、ということで事実上サービスはセルフ。
そして先日(4度目)。二人目のフランス人が入った満席の店内の活気たるや!
たまたま私が1年で1度だけ忙しい時期なので、21時過ぎ、アラカルトOKの時間に訪れたのだけれど、オープンキッチンの厨房ではフランス語の怒鳴り声と笑い声が飛び交い、ライブ感満載で魅惑の皿が仕上げられていく。
右腕も「REDちょうだい」と言うと「ああ、赤ね」と格段にレベルを上げた。
楽しい。渋谷区松濤、鍋島公園の向かい。

ライブ感満載で魅惑の皿が仕上げられていく
今一番面白いレストランの一つではないだろうか「ソンデコネ」

SHOP INFORMATION
▶ 店名 SANS DECONNER
▶ URL https://www.instagram.com/sans_deconner/

〇月×日
「アジアベストレストラン50」の常連である傅。世界の人に喜ばれる和食とは何か? その答えがここに全てある気がする。長谷川シェフを中心にしつつ、「チーム傳」という考えを貫いていて、作り手も食べ手も楽しい時間を過ごせる。素敵な土鍋ごはんを2種頂いたあと、さらに「まだありますよ」といくらごはんが! ぶれない全力感には感嘆するしかない。

長谷川シェフを中心にしつつ、「チーム傳」という考えを貫いていて、作り手も食べ手も楽しい時間を過ごせる
「まだありますよ」といくらごはんが!

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▶ 店名 傳
▶ URL https://www.jimbochoden.com/

〇月×日
魚庵の絶品棒寿司たち。脂ののりが素晴らしい金華鯖、引き締まった泳ぎ鯖、だし茶漬けにもできる松前鯖、のりと塩昆布もサンドしてある天然大海老、まさに口中でとろけるとろ穴子。繊細な白板昆布といい、酢が立ちすぎない旨味を感じる酢飯といい、これは美味い。と感じ入っていたら、一瞬で息子の腹中に。

「魚庵」
https://www.uoan.jp/bouzushi/

魚庵の絶品棒寿司たち
繊細な白板昆布といい、酢が立ちすぎない旨味を感じる酢飯といい、これは美味い

SHOP INFORMATION
▶ 店名 魚庵
▶ URL https://www.uoan.jp/

〇月×日
第8回となる「もうフランスでもめったに食べられない古典料理を楽しむ会」開催。「レ・クリスタリーヌ」田中オーナーシェフと始めたこの会も、早くも4年目。田中シェフの博識と技術から繰り出される料理も数々は、多くの人々の食欲と知識欲を魅了し、毎回大盛況。
今回は「ブリヤ=サヴァランが好んだ料理」を再現。しかも当時の雰囲気に浸るべくキャンドルで。改めてフランス料理はいいなあと。

今回は「ブリヤ=サヴァランが好んだ料理」を再現
改めてフランス料理はいいなあと

SHOP INFORMATION
▶ 店名 レ・クリスタリーヌ
▶ URL http://www.lcn-g.com/lescristallines/

〇月×日
なんとも珍しい、セルビア料理のレシピ本に載っていた「レスコヴァッツ風肉団子」を参考に。ひき肉に生ハムとチーズのみじん切りを混ぜる。それだけでコクが大幅アップ! ソースはこちらもセルビアのソールフードであるパプリカペースト「アイバル」などなど。

「イェレナと学ぶセルビア料理」
https://www.amazon.co.jp/dp/4907873042/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_l7BgCb3MEPZ0C

セルビア料理のレシピ本に載っていた「レスコヴァッツ風肉団子」

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▶ 店名 モンドデリシャス
▶ URL https://bestwines.jp/

〇月×日
18年目となる「東京最高のレストラン2019」を無事出版。気が付けば日本で一番歴史のあるガイドブックに。今年は久しぶりに出版記念パーティもあるので、出店のお願いも兼ねて、代官山「サンプリシテ」へ。「今年の注目店」部門で高評価を獲得したフランス料理店。一皿一皿に歓声が上がるような、インスタ映えも抜群の料理だが、高い技術を持つ相原薫シェフだけに、奥行きが深く、抜群に美味い。
特に魚に力を入れているので、魚好きはぜひ。

「東京最高のレストラン2019」
https://www.amazon.co.jp/dp/4835638956/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_-cCgCbKNJBNMM

一皿一皿に歓声が上がるような、インスタ映えも抜群の料理
特に魚に力を入れているので、魚好きはぜひ

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▶ 店名 Simplicité
▶ URL http://www.simplicite123.com/

〇月×日
続いて出版記念パーティの会場となる「テストキッチンH」へ。当代一のスターシェフのひとり、山田宏巳さんの100席もあるオープンキッチンのイタリアン。大箱ゆえ、その日でも予約が取りやすく、5千円台からコースがあり、ライブ感もたっぷり。小箱高額時代へ、重鎮からの警鐘か?
などと思ったりするけれど、とにかく楽しいレストランなのは間違いない。

出版記念パーティの会場となる「テストキッチンH」へ
とにかく楽しいレストランなのは間違いない

SHOP INFORMATION
▶ 店名 テストキッチンH
▶ URL https://www.testkitchen-h.tokyo/

〇月×日
浜田山の井の頭線沿いに復活したメキシコ料理店「ハッピーゴーラッキー」。著名なグルメ評論家も絶賛するタコスは、味、ボリューム共に申し分ない。タコスソーメンという裏メニューもあるらしいので、早く再訪しなくては。

浜田山の井の頭線沿いに復活したメキシコ料理店「ハッピーゴーラッキー」
著名なグルメ評論家も絶賛するタコスは、味、ボリューム共に申し分ない

SHOP INFORMATION
▶ 店名 HAPPY GO LUCKY
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13222216/

〇月×日
公私ともにお世話になっている山脇りこ先生が、新刊「きょうから、料理上手」を上梓。
さっそく夕飯に「豚しゃぶしゃぶ肉の梅かつお焼き」、「豚ばらと大根のしみしみ煮」、「長ねぎと手羽元のスープ」、「キャベツの塩昆布レモン」などを。どれも美味しかったけれど、特に大根煮は息子には、どストライクの味。
たいていのレシピ本は買っても3つか4つしか作らないのだけれど、これは使い勝手抜群。次は「無敵のハンバーグ」を作らねば。

「きょうから、料理上手」
https://www.amazon.co.jp/dp/4259565982/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_drCgCbQ9E9NYJ

どれも美味しかったけれど、特に大根煮は息子には、どストライクの味
たいていのレシピ本は買っても3つか4つしか作らないのだけれど、これは使い勝手抜群
大木淳夫

大木淳夫

「東京最高のレストラン」編集長

1965年東京生まれ。学習院大学卒。ぴあ株式会社メディア・クリエイティブ局メディアプロデューサー。日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「東京とんかつ会議」(山本益博・マッキー牧元・河田剛)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)、「一食入魂」(小山薫堂)、「日本一江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「グルメ多動力」(堀江貴文)など。好きなジャンルは鮨とフレンチ。
現在は、「テリヤキ」(堀江貴文氏が運営するグルメキュレーションサービス)公式キュレーター=「テリヤキスト」、Retty「TOP USER」、「食べログ著名人」としても活動中。

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