フルーツ王国岡山発。果肉がたっぷり入った「まるごとゼリー」

2025/09/22

今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、百貨店やこだわりスーパーで見かけるフルーツブランドが手掛けるゼリーです。トマトまるごとゼリーを開発したメーカーでもあるとか。株式会社角南製造所 代表取締役社長の角南真弘氏と株式会社アンシャンテ代表取締役社長の角南勇気氏に、取材陣がお話を伺いました。

―これまでの歩みと商品についてお聞かせください。

真弘 1935年の創業で、2025年で90周年。最初は軍事用の缶詰を製造していました。そのころの資料が少ないのですが、筍、グリーンピース、フキや栗などの加工をしていたようです。終戦を迎えてそのまま缶詰製造業を続けることになり、フルーツ王国岡山にあることから、果物の缶詰に特化。缶詰を原料としてゼリーやジャムなども手掛けるようになりました。現在は、岡山特産の桃やブドウ、マスカットを主力に、全国のおいしい果物を、缶詰、ゼリー、コンポートなどに加工しています。今は、販売会社アンシャンテを設立し、「フルーツアンシャンテ」というブランドで自社製品の販売も行っています。

素材の味や食感を生かしたコンポートやゼリーに定評あり。

勇気 地元ではデパートに出店しているほか、駅や空港、サービスエリアなどで販売しています。全国的にはデパートやフルーツショップに置いていただいているほか、プライベートブランド展開してくださっている高級スーパーもあります。お取引いただいているのは、地元や国産フルーツの良さを引き立てる製品づくりを評価いただいているのかな、と思います。

岡山県産を中心に、全国の果物を、素材の特長を生かして加工。

―真弘社長は何代目でいらっしゃいますか?

真弘 祖父が創業し、父、叔父、そして私で4代目になります。私は短大で食品工業を学んだ後に角南製造所に入社しました。当初から、ゆくゆくは社長を継ぐという流れができていたので、最初からそのつもりで業務に当たりました。

勇気 高校から短大そして入社と、私も父と同じ道を歩んでいます(笑)。家族経営でスタートした会社ですが、少しずつ外部の方も増えて、組織らしくなってきました。

―商品づくりへのこだわりをお聞かせください。

真弘 原料はいろいろなところから集まってきますが、その1つに、近隣の桃農家さんから直接買い取っているものがあります。地元の素材を余すことなく製品づくりに生かすことを最も大切にしています。

―トマトゼリーもそんなところから生まれたとか?

勇気 農家さんから、トマトが売れずに余ってしまったと言われた年がありまして、父が開発しました。実は父はトマトが苦手。そんな自分も食べられるものをと、トマトを一度缶詰のシロップ煮にしてみました。すると独特の青臭みが抑えられて食べやすくなり、トマトを丸ごと1個入れたゼリーが完成したのです。

真弘 発売当初は、トマトゼリーというだけで敬遠されることもありましたが、試食してもらうと「食べれたわ!」との声も多く、10個まとめて買っていかれる方も出てきました。

勇気 トマトのピューレを使ったゼリーはほかにもありましたが、皮をむいたトマトを丸ごと1個入れたゼリーとして「元祖」を名乗っています。

岡山県産桃太郎トマトのシロップ漬けをまるごと1個入れた「元祖まるごと完熟トマトゼリー」(6個入り¥3,888/税込)。

―トマトの出来具合に左右されませんか?

真弘 桃やぶどうもそうですが、フレッシュなものをそのまま使うと原料の味によって仕上がりにムラが出ますが、一度シロップ漬けにすることで安定した甘さとおいしさをキープすることができます。ゼリーにしても、年によって味に差が出ることもありません。ただ、原料の確保は年々難しくなってきています。

勇気 トマトにしても、2種類の丸ごとゼリーがありますが、岡山の桃太郎トマトが入手困難になってきて「元祖まるごと完熟トマトゼリー」は品切れしがちです。もう1つ「まるごと完熟ミディトマトゼリー」は、ミディという品種を使っており、比較的集まりやすいので安定して製造できています。桃太郎では大きすぎるという方からは、ひと回り小さいミディの方が食べやすいというお声もいただいています。

契約農家限定栽培の「ミディトマト」で作られている。
真ん中にゴロリと入った、フルーツのようにみずみずしく甘いトマトにびっくり!

―そのミディトマトゼリーに、桃とぶどうを組み合わせた贅沢なセット。

勇気 清水白桃、ニューピオーネと、ともにシロップ漬けにした岡山のフルーツがごろっと入っているシリーズなので、果肉を味わいたい方に非常に人気のセットです。お土産、贈り物、自分へのご褒美などでの需要が多いでしょうか。

岡山県産フルーツの果肉がたっぷり入った贅沢ゼリーの詰合せ。

―今後の展望をお聞かせください。

勇気 トマトにしても他の果物にしても、材料の仕入れや価格の安定が非常に難しい時代になっています。簡単に販売価格へ転嫁するのもどうかと思いますので、新しい商品開発に注力しています。例えば、2層のゼリーとか、フルーツをミックスしたゼリーとか。他には、野菜のB品活用を狙ったジャムの製造にも着手しています。野菜の風味は残したい、甘くしすぎると風味が飛んでしまうなど難しいですが、安定しておいしい商品を提供できることを目指しています。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「まるごと完熟ミディトマトゼリー まるごと清水白桃ゼリー まるごとニューピオーネゼリー」(各2個・計6個入り)
価格:¥ 3,564(税込)
店名:フルーツアンシャンテ
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/fruits-enchante/mtshp_6_180/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/fruits-enchante/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

角南真弘(株式会社角南製造所 代表取締役社長)
1963年岡山県生まれ。東洋食品工業短期大学を卒業後、角南製造所に入社。2018年に同社代表取締役へ就任。岡山産の果物を中心に加工し、全国へ発信している。

<文/植松由紀子 MC/藤井ちあき 画像協力/角南製造所>

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