
伝統の手作り製法を守り、京都人に愛され続ける「チリメン山椒」と「野菜昆布」
2025/09/17
京の食卓に欠かせない「チリメン山椒」は、今や国内のみならず海外でも食される人気の一品になりました。板前だった創業者の工夫で生まれた「はれま」の「チリメン山椒」は、花街で育ち、京名物のひとつとなった品です。編集長のアッキーが注目したのは、そんな「チリメン山椒」と「野菜昆布」の詰め合わせです。それぞれの特徴やおいしい食べ方について、株式会社はれま 3代目 代表取締役社長の晴間芳次氏に取材陣がお話をお伺いしました。

株式会社はれま 代表取締役社長の晴間芳次氏
―まずは、御社の歴史をお教えください。
晴間 弊社は、祖父が1971年に創業し、その後父、3代目の私へと引き継がれています。祖父はもともと料理屋で板前をしていましたが、そんななか、野菜昆布やチリメン山椒、千枚漬けなど、得意な料理を自分で作っては近所の方におすそ分けしていたものが評判になったのです。特に花街の旦那衆やお茶屋さん、料理屋の女将さんたちに、「おいしいから分けてほしい」「また作ってくれないか」と頼まれるようになり、それがだんだんと商売になっていったと聞いています。以来、変わらぬレシピで、「チリメン山椒」や「野菜昆布」を製造し販売しております。現在は宮川町の本店のほか、祇園店、高台寺店、ほかにも、髙島屋様など百貨店でも販売させていただいております。

はんなりとして風情がある宮川町の本店。
―晴間社長は、いつ入社され、社長を継がれたのでしょうか。
晴間 私は入社前に「株式会社昭和」という、今で言うスーパーマーケットのような企業に勤めました。肉屋などもあって、そこで食品全般について勉強させていただきました。まだ若く何もかもが初めてで、教えてもらうことばかりでした。5年間勤めて、1981年に「株式会社はれま」に入社。製造や営業、経営などの経験を積んで2010年に代表取締役に就任しました。

看板商品の「チリメン山椒」と「野菜昆布」。
―看板商品の「チリメン山椒」と「野菜昆布」の特徴をお教えください。
晴間 まず一番の特徴は、創業から変わらず、手作りしていることでしょう。創業当初から代々伝わる製法やレシピは変えていません。秘伝のレシピです。防腐剤や着色料は使用していませんので、どなたにも安心して召し上がっていただけます。どちらの商品も、味付けは少し濃いめです。それというのも、ご飯のおともやお酒の肴として、よりおいしく召し上がっていただきたいからです。白ご飯はもちろんですが、おにぎりや卵かけご飯、チャーハンとも相性抜群です。

ご飯と相性のよい「チリメン山椒」は食卓に欠かせない一品。
―「チリメン山椒」の材料はどのようなものでしょう。
晴間 ちりめんじゃこは、新鮮で粒の揃った最高級品を使用します。一方、山椒は、丸いままの実山椒を用います。京都では昔から、粉ではなく実山椒を料理に使ってきたのです。ピリッとした刺激が癖になって、ご飯が進みます。

大きめに切ったごぼうやれんこんの食感がアクセントになる「野菜昆布」。
―「野菜昆布」もご飯と相性のよい商品ですね。
晴間 はい。「野菜昆布」は、さらに濃い味付けにしているので、お茶漬けなどにしていただくとおいしく召し上がっていただけます。具材は、ごぼうとれんこん、少し大きめのおじゃこ、実山椒と昆布です。ごぼうとれんこんは一年を通して同じものを使い、歯ごたえのある大きさに手作業で切ります。こちらも、創業以来、調味料なども変えずに製造している自慢の品です。
―創業以来「味を変えず」に製造するには、ご苦労もあったのでは?
晴間 「チリメン山椒」に使用するちりめんじゃこは、小さすぎても大きすぎてもいけません。新鮮で高級なものから慎重に選んで、見た目が揃うことが大切なのです。温暖化や海の気候変化もあって、ちりめんじゃこや昆布など原料が手に入りづらいこともあります。それでも、なんとか材料を入手して、変わらずやってきました。
―今回ご紹介いただける商品には、2種類の詰め合わせもあります。
晴間 はい。贈り物などに適した商品です。「チリメン山椒」と「野菜昆布」の詰め合わせは、お中元やお歳暮はもちろん、ちょっとしたお使い物にも最適です。お客様のなかには、毎年この商品をお歳暮に選んでくださる方もいらっしゃいます。
―オンラインショップはいつ頃から始められたのでしょう。
晴間 15~20年前のホームページ開設時にオンラインショップも開始しました。それ以前は電話で注文を受けて宅配便などで配送していましたが、お客様の利便性を考えるとオンラインのほうがより良いかと。現在は、自社サイト以外にも、百貨店やふるさと納税などのオンラインショップも活用しています。
―お客様からの感想などが届くこともありますか?
晴間 そうですね。逆にお客様から、「こんなふうにして食べたらおいしい」など、食べ方のアイデアをいただくこともあります。「チリメン山椒」をパスタやピザの具材にしてみたら「和風な味わいになって祖父母も喜んで食べてくれた」など、ありがたいお言葉をいただきます。海外の方からは、「ポップコーンにかけてみたら相性が良かった」とお聞きし、驚きました。以前、テレビ番組で世界各国のお土産食品を紹介する企画があって、その時に5位にランクインしたのです。そんなこともあって、海外の方にも注目していただけるようになったのでしょう。

花街らしい雰囲気をたたえた宮川町本店の店内。
―今後の展望をお聞かせください。
晴間 伝統的な製法と品質を守りつつ、オンライン展開などは、息子である4代目に託していければと思っています。商品は伝統的なものではありますが、時代の流れをくみ取って、新たな挑戦を続けてまいります。
―貴重なお話をありがとうございました。

「二種詰合せ(チリメン山椒・野菜昆布)」折詰221g
価格:¥3,240(税込)
店名:はれまオンラインショップ
電話:075-561-4623/0120-10-8070(発送専用)(10時~18時 日・祝日除く)
定休日:日曜、祝日(オンラインでの注文は24時間365日受付)
商品URL:https://www.harema.co.jp/shopping/products/detail/30
オンラインショップ:https://www.harema.co.jp/shopping/

「チリメン山椒」折詰48g
価格:¥1,080(税込)
店名:はれまオンラインショップ
電話:075-561-4623/0120-10-8070(発送専用)(10時~18時 日・祝日除く)
定休日:日曜、祝日(オンラインでの注文は24時間365日受付)
商品URL:https://www.harema.co.jp/shopping/products/detail/39
オンラインショップ:https://www.harema.co.jp/shopping/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
晴間芳次(株式会社はれま 代表取締役社長)
1963年京都市に生まれ。株式会社昭和で5年間の修業期間を経て1981年に株式会社はれまに入社。2010年代表取締役に就任。京都の食文化の一助を担えるよう日々努めている。祇園祭など京都の伝統行事(祭事)にも注力する。
<文/中井シノブ MC/田中香花 画像協力/はれま>




























