「もったいない」から生まれた、素材本来の風味を楽しむ「ゆずのまんま」

2025/09/01

今回、編集長のアッキーが注目したのは、宮崎県産のゆずの皮を使ったピール菓子「ゆずのまんま」。無着色・無漂白で仕上げた、ゆず本来の爽やかな香りと甘酸っぱさが特徴です。商品の誕生秘話と、おいしさの秘密について、かくやフーズ株式会社 代表取締役の宮尾邦幸氏に取材スタッフがお話を伺いました。

かくやフーズ株式会社 代表取締役の宮尾邦幸氏

―会社の沿革についてお聞かせください。

宮尾 家業は菓子問屋で、3代目として兄が経営していました。家業の事業をさらに展開していくために、メーカー機能を持ちたいという話が上がったのです。そうした中、ご縁もあり、取引先であったメーカーの事業を譲り受ける形で、2011年、前身の会社を私が社長として任せてもらうことになりました。2019年にかくやフーズ株式会社へと社名を変更し、現在に至ります。

―就任当時の思いを教えていただけますか?

宮尾 私は熊本市で生まれ、大学進学を機に関西へ移りました。その後は東京のリース会社で働いていて、建設機械などを扱っていましたが、もともと兄と一緒に仕事をしたいという思いはありましたので、社長になることに抵抗はありませんでした。

―今回ご紹介いただく「ゆずのまんま」は、どのようにして生まれたのでしょうか。

宮尾 これは私の就任前、前社長が開発した商品です。弊社では、宮崎県のゆずの名産地として知られる「須木地区」のゆずだけを使っています。この地域は昼夜の寒暖差と長い日照時間のおかげで、香り高くジューシーなゆずが育ちます。以前は、そのゆずから果汁を搾って販売していましたが、残った皮はほとんど廃棄していました。しかし、ゆずは皮にこそ一番いい香りがあります。これだけこだわったおいしいゆずの皮を捨てるのは「もったいない」と。そう感じた前社長が、この香り高い皮をお菓子にできないかと考えたのが始まりだと聞いています。

須木地区の大自然の恵みをたっぷり受け、丁寧に育てられたゆず。みずみずしく、ビタミンCも豊富。

―商品のこだわりについてお聞かせください。

宮尾 一番のこだわりは、前社長の「絶対に酸っぱくした方がおいしい!」という情熱から生まれた、この甘酸っぱい味わいです。開発当時、ピール菓子は甘いのが当たり前というイメージがあったので、「酸味は控えたほうが食べやすい」という意見もありました。しかし、前社長は信念を譲らなかったそうです。結果的にその決断が功を奏し、今では「この酸っぱさがクセになる」と多くのお客様がファンになってくれています。発売から20年以上、このレシピを一切変えずに守り続けてきました。前社長の熱意が詰まった、他にはない味わいです。

ー製造方法にもこだわりはありますか?

宮尾 私たちは「素材の力をそのまま生かし、人の手で丁寧に仕上げること」を大切にしています。例えば、搾汁後の皮は、職人が一枚一枚手作業で「トリミング」し、見た目や食感をきれいに整えます。砂糖液に漬けて乾かし、仕上げに特製の甘酸っぱい粉をまぶす工程も、もちろん手作業です。最後に人の目で厳しくチェックしてから袋に詰めます。このように手間を惜しまない丁寧な手仕事の積み重ねが、長年愛されてきた変わらぬ味を支えていると自負しています。

ひとつひとつ、手作業で皮の形を整えている。見た目や食感を均一にするための作業。

―おすすめの食べ方を教えてください。

宮尾 そのまま召し上がっていただくのはもちろんですが、ウイスキーやハイボールと合わせるのが私の一番のおすすめです。お酒のおつまみは意外と思われるかもしれませんが、バーのマスターから「『ゆずのまんま』をお通しに出したら、ウイスキーの売上が伸びた」という嬉しい報告をいただいたこともあります。以前は、福岡のリッツ・カールトンのバーでも採用されていました。ぜひ一度試していただきたいです。他にも、グラノーラに混ぜたり、プレーンヨーグルトに入れたり、お子様向けにジンジャエールで割って「ゆずジンジャエール」にしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。

ヨーグルトに混ぜて。よくかき混ぜてから食べると、ゆずの食感が少し柔らかくなり、また違った味わいに。

―今後の展望についてお聞かせください。

宮尾 「地域創生」と「持続可能な農業」が今後のキーワードです。ゆずの産地でも農家さんの高齢化が進み、廃業される方も少なくありません。ゆずは日本の食文化にとって大切な財産です。この文化を私の子供や孫の世代までつないでいくことが使命だと感じています。そのためには、産地を守る仕組みが必要です。地域の産品を私たちが国内外に販売するお手伝いをすることで、農家さんがもっと楽しく、やりがいを持って農業を続けられる環境を作りたい。会社がさらに成長するためにも、原料の産地を守る活動に力を入れていきたいと考えています。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「ゆずのまんま 400g~800g」
価格:¥2,000~(税込)
店名:かくやフーズ公式オンラインショップ
電話:092-937-5077(9:00~17:00  土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kakuya.shop-pro.jp/?pid=168381134
オンラインショップ:https://kakuya.shop-pro.jp/

「ゆずのまんま(33g×4袋)」
価格:¥1,180(税込)
店名:かくやフーズ公式オンラインショップ
電話:092-937-5077(9:00~17:00  土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kakuya.shop-pro.jp/?pid=168379511
オンラインショップ:https://kakuya.shop-pro.jp/

「ゆずのまんま(70g×3袋)」
価格:¥1,480(税込)
店名:かくやフーズ公式オンラインショップ
電話:092-937-5077(9:00~17:00  土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kakuya.shop-pro.jp/?pid=168379560
オンラインショップ:https://kakuya.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

宮尾邦幸(かくやフーズ株式会社 代表取締役)
1983年、熊本県熊本市生まれ。関西の大学を卒業後、東京のリース会社へ就職。建設機械のリース営業を担当する。2011年10月、兄が営む菓子卸問屋の事業拡大に伴い、前身となる有限会社藤井食品販売の代表取締役に就任。2019年3月、かくやフーズ株式会社へ社名を変更。海外展開も積極的に行い、日本の食文化を世界へ発信している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/かくやフーズ>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter