
箱をあければみんなが笑顔に。彩り豊かな「小分け 豆菓子とナッツ」
2025/09/01
今回、編集長のアッキーが注目したのは、彩り豊かな豆菓子とナッツが楽しめる「小分け 豆菓子とナッツ」です。昔ながらの豆菓子を現代的な感覚でリブランディングし、札幌土産の新定番として人気を集めています。その魅力と作り手の想いを、池田食品株式会社 代表取締役社長の池田浩輔氏に取材スタッフがお話を伺いました。

池田食品株式会社 代表取締役社長の池田浩輔氏
―まずは、池田食品さんのこれまでの歩みについてお聞かせください。
池田 1948年に、私の祖父が北海道で卸問屋事業を立ち上げたのが始まりです。創業当初は乾物問屋として、落花生やシイタケ、のりなどを扱っていましたが、1949年に当時の商材の中でもとりわけ貴重で栄養が豊富なピーナッツに着目し、バターピーナッツの製造に着手しました。その後、父の代には大阪で豆菓子の製法を修業し、衣をつけて加工する現在のスタイルを確立しました。難易度の高いカシューナッツの加工を早くから手がけたのも、当社の大きな特徴です。2018年には「和モダン」をコンセプトにリブランディングを行い、直営店での販売にも力を入れはじめました。


札幌市白石に構える本社・本店を含め、札幌市内に4店舗を展開。
―社長は理系の大学をご卒業後、一度別の会社に就職されたそうですね。
池田 はい。大学では機械工学を学び、卒業後は機械メーカーで制御開発の仕事をしていました。父から家業を継げと言われたことはありませんでしたが、当時すでに入社していた姉が奮闘している姿を見て、いつかは戻って助けたいという気持ちが芽生えていました。3年間勤めた後、池田食品に入社。畑違いの分野でしたが、製造や営業を経験する中で、これまで培ってきたプログラミングなどの知識が会社のIT化に役立つ場面もあり、自分の強みとして活かせています。
―2024年に社長に就任されてから、特に意識されていることはありますか?
池田 責任の重さを日々感じています。私には、父にあったような経験と勘はありませんでした。だからこそ、社員一人ひとりの得意なことを活かし、チームで助け合いながら会社を運営していくことを大切にしています。父がたびたび口にする「のれんは革新からしか生まれない」という言葉を胸に、社員と共に変化を恐れずに挑戦を続けています。
―2018年ごろにリブランディングされた背景や「和モダン」のコンセプトについて詳しく教えていただけますか?
池田 それまではスーパーへの卸売が売上の9割を占めていましたが、価格競争では本州の大きなメーカーにかないません。「せっかくおいしいものを作っているのに、値段で判断されるのは悔しい」という想いから、自分たちの手で価値を伝えられる直営店での販売に力を入れることにしました。ブランドコンセプトは「和モダン」です。豆菓子やかりんとうといった昔ながらのお菓子を、若い世代にも手に取ってもらえるよう、現代的な感性をプラスしました。紺色を基調としたパッケージや、会社の歴史をモチーフにした新しいロゴもその一環です。

和とモダンを融合させたデザインが、高級感のある贈り物にぴったり。飽きることなく楽しめる全11種類。
(焼カシュー・わさびカシュー・焼アーモンド・とうきびカシュー・七福豆・海鮮まめ焼きいか旨塩・
北海道ビート黒大豆・サクッと塩黒豆・うぐいす豆・カレーカシュー・えび海鮮まめ)。
―今回ご紹介いただく「小分け 豆菓子とナッツ」について教えてください。
池田 「みんなで分けて、みんなで笑顔に」をテーマにした商品です。職場やご家庭で、世代を問わず楽しんでいただけるよう、11種類の豆菓子やナッツを詰め合わせました。小分けの袋にもこだわり、シェアしやすいように工夫しています。自分へのご褒美はもちろん、大切な方への贈り物としても、自信を持っておすすめできる商品です。
―製造においてこだわっている点はありますか?
池田 カシューナッツの加工技術には自信があります。カシューナッツは勾玉のような独特の形状をしており、均一に衣をつけるのが非常に難しいのです。これは父の代から受け継いできた特殊な技術で、業界でも早い段階で開発に着手しました。この技術があるからこそ、看板商品の「焼カシュー」をはじめ、さまざまなフレーバー展開ができています。また、北海道産の黒大豆を使った商品も入れているのですが、そちらでは豆本来の甘みと味の濃さを楽しんでいただきたいと思っています。


香ばしく焙煎し、職人の手間と技術が最も必要な、何層もの「衣」を作っていく。
この工程こそが、池田食品の豆菓子・ナッツ菓子の命。
―どのようなお客様に人気がありますか。
池田 40代、50代の方が、きちんとした贈り物をしたいという目的で選ばれることが多いです。また、わさびカシューなどはお酒のおつまみにもぴったりなので、男性のお客様もいらっしゃいます。嬉しいことに、ご自宅用に単品で購入された方が「おいしいからみんなにも教えたい」と、ギフトとしてまた買いに来てくださるケースも非常に多いです。直営店は札幌市内にしかないため、「知る人ぞ知る札幌土産」として、定番に飽きた方にも喜ばれています。

人気の豆菓子は贈答だけでなく、自宅用にも購入される。
―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
池田 メーカーとして、常においしいものを追求し、その価値をお客様にきちんと届けていく。この原点を、これからも大切にしていきたいです。昔ながらの商品も、もっとおいしくできる可能性があると信じています。中小企業だからこそできる、一つひとつにこだわったものづくりを続け、私たちの作るお菓子で、もっと多くの方に笑顔を届けていきたいです。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「小分け 豆菓子とナッツ〈33〉」
価格:¥3,240(税込)
店名:池田食品公式ネットショップ
電話:011-811-2211
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.ikeda-c.co.jp/?pid=177731465
オンラインショップ:https://shop.ikeda-c.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
池田浩輔(池田食品株式会社 代表取締役社長)
1983年生まれ。北海道札幌市出身。北海道大学工学研究院修士課程を卒業後、2009年に村田機械株式会社へ入社し、工作機械の制御開発に携わる。2012年に家業である池田食品株式会社に入社。製造、営業、品質管理部門を経験し、2024年に代表取締役社長に就任。先代の想いを受け継ぎ、伝統を守りながらも新たな価値創造に挑戦している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/池田食品>




























