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JAS有機認証の知覧茶「有機深むし茶 知覧」と鹿児島県産100%の「赤なたまめ茶」で一息いれましょう。体に健康成分が沁みわたります。

2022/11/17

今回、アッキーこと坂口明子編集長が取り上げるのは鹿児島県産のお茶。おいしくて体によいお茶を飲めば忙しい年末年始も乗り切れそうです。お茶の目利きに関しては日本一と自負する株式会社お茶の沢田園の代表取締役社長、澤田正義氏にこのお茶のおいしさの秘密を取材スタッフが伺いました。

株式会社お茶の沢田園代表取締役社長、澤田正義氏
株式会社お茶の沢田園代表取締役社長、澤田正義氏
同社は2022年、「SDGs(持続可能な開発目標)宣言」を行った。

―御社の設立の経緯を紹介いただけますか。

澤田 私の祖父、澤田健司は小さいころに静岡から鹿児島に来ました。大人になってからは炭の売り買いの仕事をしていましたが、お茶農家の方に勧められてお茶の仕事をするようになり、1946年に沢田茶舗を創業しました。鹿児島のスーパーマーケットの設立に力を貸したことから、その後スーパーマーケットが拡大するとともに取引ができ成長しました。1993年に株式会社に組織変更して父、澤田了三が社長に就任しました。3代目が私です。大学を卒業して会社員をしていましたが31歳のときに帰郷して当社に入社しました。

―跡を継ぐ意思は小さいころからあったのでしょうか。

澤田 全然ありませんでした。むしろ、「お茶の仕事はやりたくないな」と思っていました。私は4月生まれなのですが、4月は製茶業が1番忙しい時期です。だから誕生日パーティーもあまりやってもらえない(笑)。花見もしたことがありません。継がないつもりで東京の大学に入り、卒業後は紙の専門商社に就職しました。でも30歳ごろになって弟妹から、「お兄ちゃん帰ってきて」と言われたとき、頭の隅のどこかに「やはり会社のことをしなくては」という意識があったのでしょうね。鹿児島に帰りました。

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茶の葉。茶は学名「カメリアシネンシス」という、
ツバキ科の木の葉から作られる。

―製茶業とはどんな仕事でしょう。

澤田 お茶農家が茶葉を摘んで蒸し、揉んで乾燥させた茶葉を荒茶といいます。私たち製茶業者は、荒茶を買って選別して火入れをし、茶葉をブレンドして商品化するのが仕事です。火入れすることで茶葉に甘みをのせることができますが、この火入れが私たちの腕の見せどころで、お茶の品質を左右します。荒茶は茶市場で入札するのですが、それとは別に直接、お茶農家から買い付ける相対(あいたい)という取引の仕方があります。私は市場で買うだけはおもしろくないと思い、畑に行って土から見てお茶を買いたいと思ったので、相対取引を増やしていきました。

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知覧町の茶畑。土や堆肥にこだわって作られている。

―茶農家の方たちとは深いおつきあいをなさったのですね。

澤田 私と同世代の3代目、4代目の跡継ぎたちは若いころからこの仕事をしているので、31歳と遅いスタートだった私とは経験の差がありました。私はその分、お茶の農家に通っていろいろ教えてもらいました。農家の方は快く教えてくださり、お茶がわかりだすと詳しくなって、また質問して……と、どんどん勉強していきました。今では私は日本一お茶の目利きができる問屋だと自負していますよ。でも、お茶農家の方とどんなに仲良くなって、お酒を酌み交わす仲になっても、ことお茶の選別に関しては厳しくて、品質によっては「このお茶はうちは買いません」とハッキリいいます。わが社の社是は「お茶に厳しく、人にやさしく」なのです(笑)。

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知覧茶「有機深むし茶」。
有機栽培のお茶を長時間蒸したまろやかな甘味が引き立つ
安全・安心な緑茶。香りの高さと水色の美しさも特徴。

―澤田社長のポリシーがよくわかりました。さて、今回はたくさんある商品の中から、2アイテム紹介くださっています。まず、知覧茶にはどんな特徴がありますか。

澤田 平家の落人が鹿児島まで来て知覧の北部・後岳地域で栽培を始めたという説があるほど古くから作られているお茶です。ここは標高があり気温の寒暖差もあるのでおいしいお茶ができる条件を満たしている地域です。また、知覧の中南部も標高があり風通しがよい台地が広がり、火山灰の影響で水はけがよいという条件がそろっています。知覧茶はこのような豊かな土壌で栽培された、コクと甘みが特徴のおいしいお茶です。

―知覧茶を有機栽培して深むししたのが「有機深むし茶」ですね。

澤田 有機JAS規格をクリアした安心・安全なお茶です。有機栽培は土に化学農薬、化学肥料が残留してはいけないので最初の収穫から3年以上、堆肥などで土づくりをした畑で栽培しなくてはいけません。風味豊かなお茶を栽培するには土づくりが大事で、米ぬか、もみ殻、油かすなどを入れた熟成発酵肥料を使い、しっかりと茶樹の根を張らせます。有機栽培には知識、経験のほか、堆肥のバランスを調整したり、茶葉を刈るタイミングを見極めるなどイマジネーションが必要です。こうして栽培した茶を通常よりも蒸す時間を2~3倍長くとって製茶したのがこの商品です。蒸し時間を長くすることでおいしくなり、また茶葉の細胞がより破壊され、本来溶け出さない栄養成分まで摂取することができます。

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沢田園の「赤なたまめ茶」。
童話「ジャックと豆の木」に登場する豆の木は
なたまめの木といわれているように、旺盛な生命力を内包する。

―体によくておいしいのですね。さて、「赤なたまめ茶」にも健康効果がいわれています。

澤田 これは約15年前に当社の1人のベテラン社員の提案で作り始めました。これも知覧を中心にした鹿児島県内のなたまめ農家さんに作っていただき直接仕入れています。なたまめには白なたまめと赤なたまめがありますが、赤なたまめの方がコクがあります。お茶にサヤや茎を入れている製品もありますが、豆の部分だけを入れているのが当社のこだわりでおいしさの秘密です。

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「赤なたまめ茶」は1包3gのティーバッグ20袋入り。
テトラ型のパックなので、中でまめ茶がよく動き、成分が抽出されやすい。
なたまめの豆の部分だけを入れているので味に雑味がないのが特徴。

―なたまめには健康効果があるといわれていますね。

澤田 サポニン、鉄分、ミネラル、ビタミン、ポリフェノール、食物繊維が豊富に含まれていて体内の老廃物をデトックスする効果があります。また、カフェインが含まれていないので、妊娠中の方などカフェインに注意しないといけない方も安心して飲んでいただけます。お客様からは「お腹がスッキリした」と喜ばれます。花粉症の季節には「鼻がスッと通った」などの声もいただいていて嬉しいです。

―今後、社長としてやりたいことはありますか。

澤田 若い人たちを応援したいですね。鹿児島県では県外に出ていく若者が多いのですが、なんとかして地元に就労の受け皿を作りたいと思っています。若い人が入ってこないと会社も成長しませんし、私も楽しくないですから。また、海外進出もしたいです。ヨーロッパ圏の人に当社のお茶を飲んでいただきたいので、近々、商談にイタリアに行きます。エスプレッソを緑茶に替えて飲んでもらえたら嬉しいですね。そのほかにもやりたいことはたくさんあります。昔は「お茶の仕事はしたくない」と思っていましたが、今はお茶の仕事も、社長の仕事も楽しいですよ。だいたい、私は会社員には向いていないらしくて、サラリーマン時代はほんと、上司とケンカばっかりしてましたから(笑)。

―そうなんですね(笑)。本日は楽しいお話をありがとうございました。

有機深むし茶 知覧【JAS】(100g)

「有機深むし茶 知覧【JAS】」(100g)
価格:¥1,296(税込)
店名:お茶の沢田園
電話:0120-08-7638(9:00~17:00)(土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/chirancha/fka_0010/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/chirancha/

赤なたまめ茶(パック1包3ℊ×20袋)

「赤なたまめ茶」(パック1包3g×20袋)
価格:¥1,500(税込)
店名:お茶の沢田園
電話:0120-08-7638(9:00~17:00)(土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/chirancha/knk_0002/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/chirancha/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
澤田正義(株式会社お茶の沢田園 代表取締役社長)

1974年鹿児島県生まれ。明治大学政治経済学部経済学科卒業。卒業後、1999年大倉紙パルプ商事株式会社(現・新生紙パルプ商事株式会社)入社。2005年4月株式会社お茶の沢田園入社。2018年代表取締役社長に就任。日本茶の海外販路開拓にも力を入れている。

<文・撮影/今津朋子 画像協力/お茶の沢田園>

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