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大人もときめく紙製品文具が勢揃い 美しい祝儀袋もそのひとつ

2022/11/15

ひと目で、その華やかな佇まいに心奪われてしまう祝儀袋は、神奈川県横浜市に本社を置く紙製品文具メーカー、フロンティア株式会社のオリジナル。結婚式などお祝い事の席に持参すれば、相手はもちろん、自分も嬉しくなるようなアイテムです。今回は、こうした祝儀袋をはじめ、マスクホルダーやグリーティングカード、カレンダーなど、個性あふれる紙製品文具を次々と生み出している、同社代表取締役社長の松田卓氏にお話を伺いました。

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フロンティア株式会社 代表取締役社長の松田卓氏

―松田社長が会社を設立されたのは、会社員時代の海外駐在がきっかけだそうですね。

松田 そうですね。私は大学を卒業した後、勤めた旅行会社の異動でロンドンへ転勤することになりました。12年ほど滞在して、子供が小学校に入学するタイミングで帰国することになったのですが、「これからは自分の好きなことをやってみよう」と考えたのです。では何をするか。当時のヨーロッパは、どんな国を訪ねてもグリーティングカード売り場が充実していました。グリーティングカードは、日本にもあるにはあったのですが、キャラクターものをはじめ、若い世代向けのものが主流で、大人が贈りたくなるようなカードが少なかったのです。そこで、グリーティングカードを作って販売しようと。とはいえ、素人がすぐに事業を始めることもできませんので、まずはそうしたアイテムを扱っている会社に入社して学ばせていただき、その後独立しました。

―御社のHPを拝見したところ、美しいグリーティングカードがたくさん並んでいました。他にもさまざまなアイテムを開発されていますが、今回ご紹介いただくのは「祝儀袋」。どれもデザインが美しいですね。

松田 袋の絵柄も、水引飾りも、全て自社でデザインしたものです。今でこそ、こうしたタイプの祝儀袋がたくさん発売されるようになりましたが、弊社が販売を始めた20年前には、とても珍しい存在でした。というのも、冠婚葬祭に関しては決まり事が多く、水引飾りのデザインでも、基本は鶴と亀など、「これが当たり前」といった風潮があったのです。それらを一旦脇に置き、弊社が全く新しいものを作ってきたので、初めの頃は販売店様もかなり難色を示されていましたね(笑)。でも私自身には、結婚式も少しずつ、自由でプライベートなものになるのではないか、という思いがあったんです。

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オリジナルの祝儀袋たち。お祝い事が楽しみになりそう。

―新しいものを生み出す際に気をつけていることはありますか?

松田 やみくもに新しいものに挑戦しない、と言うことでしょうか。例えば、結婚式の祝儀袋の柄で言うと、オリーブや青い鳥、プルメリアなど、結婚式や幸せに関する意味を持つものは取り入れるけれど、それ以上にイメージを広げすぎない、ごちゃごちゃさせない、などですね。遊びすぎて失礼になってもいけません。説明がつくレベルのものを心がけています。

―水引飾りのデザインも本当に素敵です。

松田 鶴、亀、といった縁起物に加え、花や動物、中にはギターのモチーフなどもあるんですよ。ギターに関しては、「音楽が好きな友人にピッタリの祝儀袋が欲しい」という方にオーダーいただいたものですが、それがきっかけで、弊社でも様々なモチーフが誕生し、祝儀袋を彩ってくれるようになりました。

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結婚式に何か青いものを取り入れると幸せになれる、というおまじない「サムシングブルー」をテーマにした祝儀袋。
右上にさりげなくブルーの水引飾りが。
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ヨーロッパを中心に活躍するデザイナーが描いた花柄の袋に、色とりどりの水引飾りをコーディネート。

―2022年6月には、東京の戸越銀座商店街のそばに実店舗を作られたそうですね。

松田 これまではメーカーとして卸をメインにしていたのですが、弊社の世界観というか、思いを表現できる場があればいいなと思いまして。駐車場の半分ほどのスペースをリノベーションした小さなスペースですが、弊社のアイテムを一堂に見ていただくことができます。様々な水引飾りを並べたコーナーでは、それらをイアリングやヘアアクセサリー、ブローチなどにアレンジできるワークショップも楽しめるようになっていて、非常に好評なんですよ。

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戸越銀座商店街の近くに佇む文具のセレクトショップ。店名は「Tree.FMS」。
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水引飾りをパーツに、アクセサリー作りを楽しんでみては?

―次に、「会食マスクホルダー」についても聞かせてください。こちらも画期的なアイテムですね。

松田 これはある日、弊社社員が寿司屋を訪ねた際に、これに近いものを見つけ、デザインをアレンジしたらもっと需要があるのではないかと思って製造したものです。日本では、まだまだマスクが必要とされていますが、会食中に、マスクを付けたり取ったりするのはとても煩わしいですよね。これだと、話をするときだけサッと口元を覆えば良いので楽です。台紙のベロ部分にマスクの紐をかけると、二重にブロックすることもできますし、マスクを引っ掛けたままホルダーを畳めば、簡易マスクケースとしても使うことができます。こちらはウェブショップでの販売が好調で、イベントのご準備なのか、おひとりで20枚、30枚とお買い上げになる方が多いんですよ。

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上品な柄からポップな柄まで揃う会食マスクホルダー。
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口元を覆うことで飛沫の飛散を防止してくれる。

―こちらも素敵な柄が揃っていますが、いつもどんな風に考え、採用されているのですか?

松田 柄にしても商品作りにしても、アイデアはだいたい、営業担当のスタッフたちが外に出て、いろんな方と話をする中で生まれたものが多いかもしれません。弊社は30年前から直行直帰OK、オフィス内は自由席、というスタイルでやっているのですが、そうすることで、皆がそれぞれの時間を上手に使い、いいアイデアも運んできてくれるんじゃないかと思っています。あとは、一緒にものづくりをしている外部クリエイターの方も国内外にたくさんいて、お付き合いが長い方も多いので、もはやこちらが色々言わなくても、弊社が望むようなものが上がってきますね。いろんな方からいろんな作風が上がってくるのですが、営業担当が小売店様に商品を持っていくと、「フロンティアらしいね!」と言われるそう。不思議なのですが、嬉しいですね(笑)。

―今後の展望についても聞かせてください。
松田 会社をしっかりと存続させていくことです。オリジナリティは大切にしつつ、地に足がついた商品づくりを続けていきたいですね。ぜひ、弊社のHPを覗いてみてください。クリスマスカードやカレンダーなど、これからの季節にぴったりの商品が続々と登場していますよ。

―「日本でも、クリスマスをもっと長期間楽しむような風潮になれば、欧米で大人気のアドベントカレンダーなども作っていきたいですけどね。まだまだです」と笑顔で語られた松田社長。頭の中にはまだまだたくさんのアイデアをお持ちのようでした。お話、ありがとうございました!

フロンティア_商品1

「祝儀袋」
価格:¥528(税込)〜
店名:フロンティア株式会社
電話:045-813-5963
定休日:日曜・祝日、インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL: http://www.frontia-net.co.jp/shopbrand/ct604/
オンラインショップ: http://www.frontia-net.co.jp

フロンティア_商品2

「会食マスクホルダー」
価格:各¥198(税込)
店名:フロンティア株式会社
電話:045-813-5963
定休日:日曜・祝日、インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://www.frontia-net.co.jp/html/page29.html
オンラインショップ: http://www.frontia-net.co.jp/shopbrand/ct1058/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
松田卓(フロンティア株式会社 代表取締役社長)
1949年東京生まれ。大学卒業後、丸の内に本社を構える旅行会社に就職し、海外旅行の見積りや旅行手配を担当。3年後、英国の会社と提携したロンドン支社に駐在となるが現地法人として独立させ現地法人社長に。12年間の在英滞在後、帰国を機にヨーロッパ各地で販売されているグリーテイングカードに魅せられ転職。1992年にフロンテイア株式会社を設立。

<文・撮影/鹿田吏子 MC/石井みなみ 画像協力/フロンティア>

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